ダイエット目的にはじめたジョギングだったはずなのに
夢はホノルルマラソンなんて張り切っている

フルマラソンって42.195kmも走るんだよね

あの子の精神構造ってどうなっているんだろう
 ....
夢は言う
 海に成れれば
 楽になる
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい

上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
{引用=

光沢をみせる
明かりが窓からもれ出ています
街辻に面した旧い教会は、十字をかかげ
黒い街灯は、とがったその四角い頭をおもたそうに
旧さの中に時を埋めてしまう
子どもがくれた葉 ....
鳴らないチャイムを待ち続け

今日も1日が過ぎて行った

明日の僕に手渡す物は

多すぎて目眩がした

足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは

一つも合うものがなかった

中古と ....
マッチ売りの少女にでもなった気分で
その鍵穴を覗くのがわたしの日課となってしまった

この街へ引っ越してきた当時はタバコ屋さんだったトタン屋根の並び
ちょっとしたお屋敷風の黒塀に
その鍵穴は ....
きみの言葉を聴いていなかった

ぼくによろめいたきみの寂しさを

聴いていなかったからごめん

サイゼリヤの駐車場で

ホテルにいくまでの時間を過ごした

きみはお父さんのことや
 ....
壊れたものを修理にだしたけれど

どこの店に行っても直すことができなかった

別れ際のあの不意な涙は

今も僕の掌に落ちて染み付いている

必ずハッピーエンドになるとは限らない

 ....
夢を分析しつつも、オカルティズムを認めず、あくまでも合理主義を貫こうとしたフロイトは記号的なのだろうか。
一方、同じく夢についての考察をしながらオカルティズムに傾倒し、未知の神秘に対しては謙虚な態度 ....
もっと話を聞かせてくれませんか

そうしたら、
あたしは、言葉のあいまに置かれた
なだらかな読点【、】に背をもたせ、
気まぐれに口をつぐむあなたの 数知れぬ句点【。】の
小さなその ....
白髪の老人、
升目を泳ぐ蛙、魚
気色が悪い浪人豊満な子ども
灰が空から降ってくる青い透明な海に

リンパ腺に涙腺に汗腺
さっきまで暖かいのが寒くなり
冷えた目玉をもう一度溶かして眠る
 ....
真昼間
マフラーのたなびく
風のにおい
とおり過ぎる一日は
いまだ生温い

魚ノ目が痛んで
歩くのも
生きるのも
億劫なこのごろは
ドアを開けることさえ馬鹿らしい
というのに
 ....
携帯電話を所在なげに弄りながら
待っていることがあります
至極どうでもいい話題に
途轍もなく軽々しい返答を
返してもらいたいだけなのです

想いが重いなどという
性質の悪い冗句を口にして ....
社会にでていちばん痛感したことと言えば
正しいことが絶対ではない、ということだ

清濁併せのむ、ということではない
清濁は併せのんではいけない

正しいことを振りかざしても、それが伝播しな ....
深夜、ダベりつつ考えた
世の中の人は、自分が望んだとおりに生きてる人なんかいやしないのよね?
ではみんなは理想を諦めるすべを知ってるはず それはなんだろう?

「望む道へ歩む人はいるでしょう
 ....
 
 
同郷の人と
東京で会った
訛りが残っていた
変わりなくて
安心した
けれどモカマタリを注文する時
様子が違っていた

また昔のように話す
しばらくして
モカマタリが運ば ....
 
透きとおるような青い瞳を閉じて
月明かりをよそに
思索する空
道標を失った者たちの
無数の悲しみが白い炎をあげて
燃えている



どこにも行けないという絶望を
焚き木にすら ....
七月は一艘の舟
僕らは詩の上で旅をする
オールは持たず自在にすべってゆこう
喜びも悲しみも傍らに従えて
まだ陽はあんなに高いのだから


指を浸せば波紋の向こうに
雲は流れ 陽はきらめ ....
僅かに感じる視線に

蛇に睨まれた蛙のように

小さ角においやられていった

繋いでいた手は

急に離されまた掴もうとしたけれど

追い付くことはできなかった

人は誰でも大き ....
どうやら苦手なものに好かれてしまうらしい

人前で話すのはいつまでたっても苦手なままなのに
旧友の結婚式でスピーチを頼まれてみたり
不得手解消と中途半端な意気込みで卒業した英文科の呪いなのか
 ....
 
 
 
+8月19日

背が高くていつも
自信がなさそうにしてる
優しい普通の女の子
美しい横顔で
声を出すと歌になる
大切なことは
いつも最後に
こぼしていった


 ....
草いきれと湿った地面の匂いがする
(夏だ)

こっそり張られた蜘蛛の巣を
黙って許すことにした
いのち、を
思ったわけではないのだが
今日はこの国や
内包する宇宙にも
とりわけ関心が ....
{引用=
ハイビスカス


なき濡れる ハイビスカスよ 咲かないで キミに会えない 夏はいらない 


「あいつって…」 噂話が 気になって ゆるゆる溶ける チョコレ ....
こぼれてしまう
僕の宇宙がこぼれてしまう

こんな小さなコップじゃ駄目なんだ
広がり続ける僕の宇宙を受け止めるには

壊れてしまう
僕のコップが壊れてしまう

全ての宇宙が流れ出てし ....
ゆっくりと、撫でてゆく
背中から本能までの
または、今日から命果てるまでの
測れない距離を、あの人の言葉は
簡単に届いて、そして、
明日に色を書き足してゆく


友情、と言っていた
 ....
紫陽花のトンネルくぐる梅雨だめし ビニール傘が今日は好き


プラスチックの指輪をかざす薄暮の押入れ 胸にうちよせるうそつきの快感
すうっと堕ちていくような感覚と
鈍いしびれがあるという
それでいて苦痛ではないらしい

幼なじみのあの子も
隣の席の委員長も
さらにはわたしのママまで
患ったことがあるらしい

大人 ....
会社出るなくしたスーツにぬるむ風

五輪山望むあいつの古傷に

詩の声をノートにペンを握りしめ 
描きかけた まるい絵を
仕上げた事はなかった
曖昧な空に 風船を放つ
重さなどは いらない


この世界のたくさんの声が漏れて
帰り道、溶けそうな歌声に酔う
わたしはわずかに軽い

 ....
女が父親と住んでる家に泊まった
父親はアボジで通称アボ
アボは晩から登山に出掛けている
ひとんちでこんだけ寛いでしまうのは才能だろう
大学のとき開花した才能だ
自宅生なのに家には一ヶ月に数度 ....
高杉芹香さんのおすすめリスト(113)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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生きるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*10-7-5
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盗めない宝石- こめ自由詩1310-1-25
鍵穴のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21+*09-11-24
思い出- 吉岡ペペ ...自由詩1009-11-24
ケルト音楽- こめ自由詩1809-11-22
夢と記号に関するメモ- 結城 森 ...散文(批評 ...309-11-21
銀杏- 月乃助自由詩11*09-11-21
見知らぬ耳鳴り- 帯貝似白自由詩309-11-21
日々の陰影- 蠍星自由詩4*09-11-20
言の葉の軽重- 松本 卓 ...自由詩109-11-20
季節のように- 吉岡ペペ ...自由詩709-7-12
僕らは幸せのために何ができただろう?- ゼロスケ自由詩1*09-7-12
モカマタリ- 小川 葉自由詩409-7-11
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七月の舟- 石瀬琳々自由詩14*09-7-8
ノートの端の落書き- こめ自由詩1409-7-8
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空は人のかたちに似ていく- 石田 圭 ...自由詩2609-7-7
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ハイビスカスのなみだ、梔子の恋- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...24*09-7-5
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