だがしかし人間の感性がなんぼのもんじゃいと
そういう風に思うこともある
だから我々は一生懸命練習して練習どおりに
なるべくイメージを固めていく
各々のやり方でたくわえていく
滅びないように生 ....
さんばし
まぞりたいむなそらし
かわるかげを
ななぞとし
ぞののふゆに
みゆ
たたかれている鉢を たたかれている雨を
たたかれているはとを たたかれているかげを
....
鮮やかな 情景を描く若者は
何も言わずに そっと耳を貸してくれた
この 年老いた私の言うことを
一言も 漏らさずに
腐敗した 私の考えと 行動に
悔いて 病んで 自分 ....
新天地
不安を抑え
前を向く
いつか
私の街になるまで
ティーカップを傾けながら
竹内まりあ
彼からの電話が嬉しくないの
自販機を前にして
この俺
ここで缶コーヒーを買うと電車代足りひんなぁ
....
視線絡ませて
遠回しな台詞だけで
愛の告白
指先から熱を発する
肩のあたりで甘いタメ息
背中を走る歓喜に目が眩む
五感すべてが癒された箱の中
....
窓ガラスで漂白 されていない
光を鼻の頭 受け止めながら
コインランドリーの角 右に曲る
山田さんちの昼御飯 きつねうどん
網戸で裏ごし されていない
風を耳の後ろ 感じながら
....
こねこ
このねこ
ここのねこ?
こねこどこなのどのねここねこ?
こここここねこ
こここここのねこ
こねこここ
(線香花火をしている少女、僕が登場)
今年も浅墨黒く少年じみて発火していた夏は僕が期待していたより早く病んで、
秋と冬が見えない所まで薄うねり始め それは裏返り苦しむ百足の腹みたいな蠢きで ....
小学生の太陽は何故明るいのか
赤ちゃんの記憶は
何処?
僕たちの創作物が悪霊や怨念を
改心させることはあるのか
ちっぽけな思いつきは何処からやってきたの?
海の水 ....