夜に投げたる我が声は
君に届くと思はれず
夜に唄ひし我が声は
夜に砕けて散るがよし
朱夏の恋路の急坂を
上り下りも覚え得ず
ただひたぶるに足掻きをり
ただ愚かにも足掻きをり
君 ....
博多ラーメンはなかなか見つからなかった
博多駅周辺はそんなにひともいなかった
まだ10時にもなってないわけだから
繁華街はほかにあるのだろう
きょうはひとりで小料理屋にはいるほどの
テンショ ....
春は名のみのきさらぎの
未だ温まぬせせらぎの
橋のたもとの裸木の
わづかに赤き冬芽かな
春は春とてきさらぎの
未だ冷たき春の風
襟立て歩く川筋に
ちらほら青く下萌ゆる
我の窓辺 ....
町はやはり動いて
流れて
流れて
この固い冬もいつかわすれて
また息をする
そのときある風景を吸い込んで
流れ消えてゆく落ちた葉の
葉脈は細緻で
伸びていった先よりも
う ....
雨は止んだと思った 傘は持ってる 遠くに霧が降って わたしはやっと傘を差す
久しぶり覚えてるかな 走り抜けて 笑い声が聞こえた
ポケットに突っ込んだ右手だけがあったかい
すり抜けていくもの ....
仕事帰りのバスに乗り
すいていたので
座ったぼくの隣りに
いつも背負うリュックを置いた
よけいなことはなにもいわず
いつもいっしょにいてくれる
友達のように思え
あ ....
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と、出ていた。
競馬で勝って、懐が暖かかったので買うことにした。
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