すべてのおすすめ
おさんぽカーには幼い顔が幾つも並び
桜の木の下をゆっくりと進む

時おり吹き抜ける風の冷たさに

ぐずる子がいて
あやす保母さんの肩には桜の花びら舞う





手を繋ぎあう ....
家族三人が長年住みなれた
今は空き家となっている家を片づけた
古くなったテレビや炊飯器  
使い込んだ家具や食器
過去の時を刻んだカレンダ−
それらはわたしたちのまえにいつも置かれていた
 ....
ニュース画面に映る満開の桜
その下で 賑わう人々
東京は お花見なのに

防寒着を着て かわかした軍手を持つ
白い雪が降り続けるので 消しに行く
桜より 広く白い

積み上げられた雪の ....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った

きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した

子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
 ....
日本人は議論が下手だ。
日本人は他人に合わせる。
欧米人は自分を持っている。
日本では出る杭は打たれる。

文化の違いである。
日本人は自分の考えを
表現するのが下手である。
自分の考 ....
人のこころは
おそらく丸い

誰かに
支えられなければ
何処かに
転がっていってしまう

ころころこころ

人のこころは
おそらく丸い

どんなに
縛りつけたところで
 ....
{画像=120519182939.jpg}

こんな記事を新聞で読んだ

アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
太陽を食べながら
冬晴れの冷気を泳いで行く
空に笑いかけて
わたしは噴水のように歌っている

土地っ子のヒヨドリも
旅行者のツグミも
わたしとともに歌っている
白樺も我を失うほどだ
 ....
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている


不思議な安寧をやくそくされ
みちびかれるように 生きる
神々しく 雪をいただいた山のうちふところで
 ....
冬の夜 布団にもぐりこんできた君
冷たい肉球を 体の内側に折り込んで 目を閉じて なんの挨拶もない

真っ黒の顔に白いひげだけが ほうき星のように流れている


今夜はあまりに寒いから ....
車庫へ還らぬバスは
停留所にも停まらない
ただ辻々で
わずかな客を乗せて行く
代金は要らない
誰もが代償を払っているから

今日は五人だけ乗っている
眼鏡を失くした男と
手紙を置いて ....
木々をゆすって風がないている
寒空の中 星は全力で輝き
比べるでなく
心のままに 惜しげもなくひかる

あしあと残しあるこ
昨日へ続く跡は
だれもたどりはしないけど
道しるべになるよに ....
 始めから、カップは空だったのだ。
 ゆらゆらと天井から吊らされた裸電球にまとわりつく湯気は
 確かにそこにあったけれど。
 暗い部屋、何度も叫び、黙る、その、錯乱。
 底なしに、女である ....
大柄な夜が行ったり来たりして
目にうるさいわ
と姫が言う

夜は地球の影だと
どこかの王子が教えてくれた
ならなぜあんなに行ったりきたりするの

小さな頃はよかった
やわらかいお湯に ....
除雪車に
ウチの可愛い雪だるまが拐われました

深夜2時(25時58分)の出来事

私は裸足で追いかけた
100m 200m 辿り着いた近所の川
無惨な姿で発見されました

可愛いウ ....
かがり火が灯る冬の夜
どこかで
誰かが泣いています

寒々とした出窓に置かれた
ピエロのオルゲエル人形
1ミリたりとも動くことはありません
ネジを巻かれたのは
いつだったか
もう思い ....
寒くなれ
痛いほど寒くなれ
凍れば凍るほど
僕は強くなる
霜柱

一晩かかって
地面を持ち上げる
どうしてそんなことを
するのかって
そんなこと聞かれても
実際のところ
わから ....
{引用=

 空がひとつ、短く呼吸をして、タクトが振られる。
 と同時に、ティンパニが鳴りひびき、世界が崩れ落ちていく。無声映画のそれのように、 立ちつくすわたしの背中に、スローモーションで再生 ....
   Ⅰ

ちらちらと粉雪が舞うなか
高らかにラッパの音が鳴り響く
あれは祝福の合図か
それとも最後の審判への警告か

澄んだ空に鳴り響く清らかな音に
私は身も心も洗われて行くような気 ....
森が本だと想像してみる、
一頁一頁が緑の葉っぱで出来ていると。
陽の差し込む部屋でそれを開いている
まるで十四歳の気分で

カサカサした木の皮の表紙をめくると
光の透ける葉脈から文字が浮か ....
口内を游ぐかすかな黄色い声や
空で少しずつ拭った私のため息に
やわらかに触れた脈は戸惑い

口元をつつむ手のひらは笑って
夜の角で正装した蛙と
私の答えを探しにやってくる

一定に繰り ....
戦争が始まると
幸せを歌う歌を
聞かなくなった

風車を握った子供が
風の海を泳いでいた
からからと鳴る羽根が
日の光をかき乱す
冷えた大気を押し退けて
踏切に杯を掲げ
冬鳥のオー ....
{画像=111213231931.jpg}

{画像=111213232228.jpg}


からっぽな心 / 一日の始まりに駅のホームで


からっぽな心は何で量ればいいのか
朝日 ....
あなたを包むこの空気が
ずっときれいであるように

わたしを包むこの空気が
ずっときれいであるように

名もない朝焼けが
空を包んで 夜明け告げたとき
あなたとわたしは離れずに 同 ....
晩から降り始めた雨も
今朝はすっかり上がり
空は青いスカーフ
ところどころ浮ぶ雲が
銀色に輝くペンダント

よそいきの装いのなか
からすが一羽
北へ向かって
真っ直ぐに飛んでゆく
 ....
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬  そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
心の声を聞くのには
耳鳴り程度がちょうどよい

不必要な言葉は聞こえない
でも 
自分の愚かな声は聞こえてしまう

月と太陽が逆さになって
月明かりで過ごすこの世になったなら
余計な ....
僕は皮膚の内側が
赤く錆び
その欠片が1つ落ちるまでは何もしないでいたい

そうしたら
透明になってゆく血液と漣の色を覚えて
ひたすら画家になった
気分で文字をカサカサと描いてみる

 ....
チュチュを着た七歳の女の子
ふっ、と息で飛ばされた綿毛のように
猛スピードでかけていった
冬の交差点の上
ひまわりは もう 空いろの自転車をこがない
それが すっかり あかね色にかわって 杖をついて 
やっと歩いているから

風をたべていた鳥は 夢をたべはじめてからずっと 腹をすかせ
風は その ....
寅午さんの自由詩おすすめリスト(253)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
陽春のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*12-4-9
片づけられない荷物と_燃える火と- わすれな ...自由詩6*12-4-9
雪守り- 砂木自由詩18*12-4-8
晩秋- 壮佑自由詩32*12-4-5
議論- ペポパン ...自由詩4*12-3-28
ころころこころ- nonya自由詩23*12-3-24
【_二足歩行_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-3-24
輝く日に- ただのみ ...自由詩15*12-2-29
わたしごと_冬の先- 月乃助自由詩24*12-2-12
気まぐれな_夜- いねむり ...自由詩312-2-12
- salco自由詩31*12-2-11
冬の星- 朧月自由詩612-2-9
逃避における錯乱- Ohatu自由詩412-2-6
湯冷め姫- ふるる自由詩7*12-1-23
救出作戦失敗のお知らせ- 徘徊メガ ...自由詩9*12-1-21
かがり火が灯る冬の夜に- そらの珊 ...自由詩16+*12-1-10
冬の道- そらの珊 ...自由詩10*12-1-10
ウブゴヱ- 望月 ゆ ...自由詩11+*12-1-9
天使- 未有花自由詩19*12-1-5
The_leaf.- Akari Chika自由詩6*11-12-31
月夜- 佐藤章子自由詩911-12-25
鈍色- かぐ自由詩211-12-18
からっぽな心_/_一日の始まりに駅のホームで- beebee自由詩23+*11-12-13
空気- アヤメ自由詩311-12-13
手紙- 佐倉 潮自由詩311-12-11
そら室の啓示- ただのみ ...自由詩16*11-12-5
耳鳴り- 菜穂自由詩6*11-12-5
空が喋れなくなった日のしずかな青い唄- マーブル自由詩411-11-18
冬の綿毛- 木下レモ ...自由詩311-11-13
末路- 草野大悟自由詩6*11-11-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9