ほら、ごらん、寒さのなかのひだまりが「僕に帰れ」と言っているんだ
そうだねえ、最後に見たのはいつだろう。街に消される私の影を
その風の強さを不意に迎え撃つ、来たのね、春が、猛スピードで ....
2月になるとチョコレート買いづらいからさ
いまのうちに大量に買い溜めておくんだ
ミルクチョコもビターなやつも欲しくなるかもしれないし
抹茶や苺 クリスピータイプも とりあえず買っておこう
....
寝過ごしても何も過ぎていない
共感ってどこまでが境界線?
居るだけでなんて、遠い昔話
存在感が欲しいだけ
繊細さが時に邪魔
寄せ集めで出来ている
「気にしなくていい」と
....
ひんやりとした
廊下に座って
歯を磨く
いつもの位置で
視線を
下ろす
口の中を
泡まみれにして
訪れる無心
闇の中に
浮かぶ声
今日
わたしの刃は
誰にも
向け ....
不具合をおこしてるマシンの立ち合いで
午後10時、ふたたび工場にはいる
デザインセンタービルの上には
煌々とした満月がぐるぐるとしている
墨いろのなかには白く
大型クレー ....
冬木立、腕の隙間を
北西の風が吹きぬける二月
硝子を隔て、
わたしは陽射しを貪る
両の手を
時折、虹色に光る猫の背毛に沿わせ
体温を求めながら
かなしみを忘れるわたし
セー ....
「 2月14日あけておいてね 」
期待しちゃうじゃない チョコレートとか
平日で仕事も忙しいけど 有休取って会いに行くよ
引っ越しの手伝いなんて 聴かされたのは前々日
より ....
プラットフォームの
割れた電光掲示板
傷ついた蛍のように
オレンジに
滲んで
ゼリー状の夜を滑りゆく
ゆるやかに
最終列車のネオン
行先不明の僕たちは
いつだって最後 ....
指輪を贈ったら「安物は愛がない」と言われ
花を贈ったらイヤミかと言われ
そっとしておいたらメールアドレスを変えられてて
友人には悪口ばかり言われ
それでも まだ 君を好きだと思 ....
情緒に問題あり、と
言われた、三者面談で
帰り道、お母さんが
泣いていた、自転車の
荷台で、情緒の意味を
分かりかねていた
テンイヤーズオールド
西日のまぶしさだけ
息が詰まっ ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満した昨夜の空気と
朝とを掻き混ぜたのだろう
ふっと白くなる意識と
休日の実感とを
贅沢に ....
今日のデートで僕が言った「好きだよ」に
君は期待通りの反応はしてくれなかったけれど
今晩君が眠る頃一人でニヤニヤしてくれたなら
ベッドの中のそんな君はそれはそれで僕の作戦通りなんだ
鉄塔に雨が降る
手馴れた笑顔で許して終わらせ
ひそかに持ち帰る湿ったフィルター
高圧線に変電設備 乾いて固まる絶縁体
継ぎ目で疼く火花とノイズ 青白い
鉄塔に雨が降る 何度でも雨 ....
ぬさんのおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
猛スピードで、春が
-
たにがわ ...
短歌
5*
08-1-29
2月14日、煮干しの日
-
北大路京 ...
自由詩
13*
08-1-27
「トワル」
-
菊尾
自由詩
1*
08-1-27
歯磨き
-
kaori*
自由詩
3
08-1-27
工場の月
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
08-1-25
冬の彼方に進路をとれ
-
銀猫
自由詩
14*
08-1-25
2月14日、お引っ越し
-
北大路京 ...
自由詩
8*
08-1-20
トゥデイ
-
ねことら
自由詩
8
08-1-18
黄金八倒
-
北大路京 ...
自由詩
4*
08-1-18
ペダル
-
手乗川文 ...
自由詩
38
07-12-30
オムレツ
-
銀猫
自由詩
27*
07-11-15
太陽は昨日より早く沈んで、君はマフラーを巻き直してまた明日と ...
-
K+A
自由詩
6*
06-12-17
鉄塔に雨が降る
-
えぬ
自由詩
3
03-4-25