夜に拾った球を舐めてはいけない
わかっていたはずなのだ
私は舐めてしまった
砂利道の中に落ちていた
黒い小さなビー玉

始めは頬がシリシリと痺れ
舌は硝子の冷たさと甘味
腐った葡萄か苺 ....
もし私のポエムがおっぱいならば

あぁ私は自分のおっぱいで悦ぶことが出来ない!!
あなた方は他人の目でこのたわわな実りを眺めることが
出来るんでしょうね。とても羨ましいです。

私のポエム ....
スガイは或る貧しい村の生まれである
彼は五人兄弟の長男で
下は四人とも妹であった

スガイは十歳のときに夢を見た
光り輝く犬が お前は医者になれ と言う夢であった

スガイには両親が居な ....
 「なんか作ろうか」とか言うから、まじで作れんの、と思いながら口には出さないで、「肉じゃがが食べたいわ」って頼んだ。冷蔵庫開けたら、肉や野菜や牛乳やなんかタッパに入ってるものとか色々出てきたから、意外 .... エブリリトルシングのCDを買って、歌詞カードだけ抜き取ってあとのCDは捨てる。
捨てるというか、真ん中の穴のところに野良犬の鼻をつっこむ。
もし、鼻にエブリリトルシングのCDをつけたまま街道を ....
 (わたしとあの人はどんな関係なんだろうって
  考え出すと、よくわからなくなります。
  いろんな出来事を一緒に経験してきて、
  そのときこう思った、あのときこう思ったというのを
  積み ....
夏の夜の裂け目から
蝉の抜け殻は現れる
その内部には
恐ろしい秘密が詰まっている
それがこのもろい構造を支えているのだ
眼には真っ赤な悲しみを湛えて
どこまでも透明な孤独が
今夜天の川と ....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
僕は夢の国に住んでいる
愉快な友達だってたくさんいた
肌の色の病気の熊
言語障害のアヒル
狂犬

僕は笑い続けた 血を吐くまで笑い続けた
僕は踊り続けた 気が狂うまで踊り続けた

僕 ....
乱れたシーツに
打ち上げられたのは
僕だけだった

散らばった鱗を
キレイに片付けた君は
もうコーヒーを香らせている

カーテンから漏れてくる
光の海蛇を蹴飛ばしながら ....
経験値が足りない
敵を倒せない
経験値が足りない
呪文を唱えられない

経験値が足りない
宝箱が開かない
経験値が足りない
海を渡れない

経験値が足りない
あなたを守れない
 ....
小銭をじゃらじゃらさせてる
オジサンは
時代は買えないが
切符は買える

路線図に目を凝らしてる
オジサンは
時代には乗れないが
電車には乗れる

ホームの端で背中を丸める
 ....
わたしのバッグは黒色で
いつもぷくっと膨らんで
それで非常に重たいです
いつも利き手で持つ為か
右腕だけがだらりと伸びて
地面に付くほどになりました

バッグを持っていないと均衡が取 ....
世界は、誰か一人でも。

綺麗と想ったら。

綺麗だ。
アスファルト
誘う
アスファルト
瞬く
水銀灯に照らされて


   ちかりちかり
      ちかりちかり


星座を忘れた
空の為
空を仰げぬ
者の為
何度も
何度 ....
最近、我が家ではトラを飼う話が続いている
母さんはもうはしゃいじゃって
名前はなんにしようかしらって
スーパーのチラシの裏に訳の分からない名前
いっぱい書いてる
父さんは麻酔 ....
その夜
確率論だとか
誰それがとても悲しむとか
そういうくだらない
なんでもない
ことでしか
君を止められなかった
僕だったらそのまま
飛び降りていたと思うから
君は本当に情が深いね ....
でも愛してるといわれないと弱く感じるのはあくまでも勘違い

愛してるといわれたからって強くなれたらうれすぃ−けれど

愛してるといったら途端に恋人が強くなってしまったら

愛してた人が変わ ....
星がスクランブル交差点に静かに鎮座する
真夏の正午
すべては開かれ閉じられた
赤い道は軌道をはずれ
はるか
ケプラー氏の海の家
正装したカブトムシたちの
厳かな結婚式
少年たちの背中で ....
昨日ひろったきれいな小石

たとえば人は
磨かれる前の宝石の原石のようだということ
未完成なままの美しさを知っているから
だからそっとしておいてください
そんな淋しさ


 ....
女の子の水着のパンツを
全部ハサミでちょん切りたい
そしたら本当の夏が来る
泳がず浸かる今の僕は
頬のゆるみが止まらない


無駄に駅の階段に座る
汗ばかりが噴き出るけど
ちょっと斜 ....
生きるために
命をいただく とは
こういうことか

無心で
はらぼての小魚に食らいつく
わが子の風景を眺めながら
しみじみ 思った
排他的な女の子は空を所持している。
その底のほうには、白くてきれいな宇宙船や、手垢できたない算数の教科書、軍隊の格好をしたキューピー人形や、プラスチックのマニキュアの瓶が、ざくざくとはめ ....
美しく咲き誇る瞬間を切り取り生け花にして
その命を縮めてしまう人がいる

蝶を眺めるだけで満足できない人が
採集して永遠に自分だけの宝物にしてしまう

今夜も安らかに眠れる生き物は ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
ドイツへ行って
ビールをのもう
赤い自動車に乗って
ブティックへ行こう
表に出れば牛乳車が
ガタガタ
砂糖壺の中の
小人が踊る
占いの絵に見入り
ブルブルビユン
ペラペラシュパー
 ....
からっ と あけた空 をみあげて
せんたくきから取り出した バスタオル をひろげると
ふわっ と 水 のかおりが 舞う

少し広いベランダは ひとり では もてあましてしまう
ので せんたく ....
空っぽになったビールの空き缶を潰しながら
シャワーを浴びようと立ち上がる
夏の夕方は明るくて
少しの背徳感を纏いながら
生ぬるい風をベランダからおくってくる

キュウリとトマトだけのサラダ ....
  夏の、
  カンセイケイ。



  できたての、
  街、足音。
  おもいつめた、
  顔、言葉、記憶、
  その気配。



  そう、
  カンセイケイ ....
僕は僕のままでいたかったから何もしなかったのにいつの間にか僕は僕でいられなくなってしまった

それはとてもとても怖いことのように思えるけれど、お母さんから言わせてみれば当たり前のことのようで、その ....
sunaosnowさんのおすすめリスト(55)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜球- 木屋 亞 ...自由詩5*08-8-21
もし私のポエムがおっぱいならば- キリギリ散文(批評 ...408-8-20
スガイのこと- 吉田ぐん ...自由詩2008-8-19
肉じゃが- かんな散文(批評 ...6+*08-8-13
NO_FRIENDS_RADIO- 青木龍一 ...散文(批評 ...12+*08-8-3
わたしとあの人のこと- 鳥獲自由詩208-7-28
抜け殻- ぎよ自由詩508-7-28
「削る」- ルナク自由詩43*08-7-28
ミニーマウス・レター- 青木龍一 ...自由詩9*08-7-27
人魚- nonya自由詩8*08-7-26
LV.1- かいぶつ自由詩508-7-26
時代- nonya自由詩8*08-7-25
バッグの意味- 吉田ぐん ...自由詩1308-7-25
綺麗だ。- 狠志携帯写真+ ...908-7-25
帰路- 北村 守 ...自由詩3*08-7-25
檻の向こう- 末上シン自由詩708-7-25
いいわけ- まりょ自由詩708-7-25
愛してるの響きだけで強くなれるならドラゴンボールはもっとすご ...- 短角牛自由詩608-7-25
- ぎよ自由詩708-7-24
「嘘かもしれない」- ベンジャ ...自由詩7*08-7-24
夏は朦朧と- フクロネ ...自由詩4*08-7-23
ししゃも- 明楽自由詩608-7-23
そしてシグナルタワー、女子- しもつき ...自由詩5508-7-22
「眠れない夜」- 白い羽根自由詩108-7-22
- たもつ自由詩3208-7-22
ビールを呑もう- 生田 稔自由詩608-7-22
せいいっぱい_のびる- 吉原 麻自由詩608-7-21
空気、風、温度- 吉原 麻自由詩508-7-20
カンセイケイ- 草野春心自由詩208-7-19
今でもそれに違いはない- がん自由詩208-5-24

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