白い手首から
あかいなみだが滴りおちて
砂に染みた
日をしるたびに乾かされる
ざらついた海の響きが
耳に刺さる

あらゆる事象が眩しい

それまでも花の咲く過程だときみはいう
半信 ....
初めての記憶
それは母に手を引かれ
七つの子を歌ってもらった記憶
母が私の10倍生きていた記憶

木綿のように滑らかなその手に
生活という兆しがささくれ立っても
私をいつまでも包み、育ん ....
何の変哲もない
小さな町の
小さな踏切が

いきなりニュースに登場したから
びっくりだ

あの日
小さな町の
小さな踏切で
一つの命が消えてった

あれは、確か

16の冬 ....
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