「気楽」を抱き締めた
精一杯に、一生懸命に
「矛盾」が貼りついてきたので
えいや、と払い落としてごみ袋に入れる
これはもえるごみだろうか、と
湿った「疑い」が落ちてきたので
とりあえず床を ....
けっこうそれは近いのだ
もし呪いだとしたら
あまりにも空白であり
ところで私は充たされているのだ
あまりにも空白であり
公園の側の枯れた並木を通る
あまりにも空白であり
ところで私は充た ....
 わたし知らない
 あなたの海を
(わたしは知らない)
 四季のない南国で生まれたことを
(どんな人間も知っているのに)
 銃口を突きつけられたら 黙ってしまうことを
(どんな人間も知って ....
ひもじさで己の足を喰ふ蛸を真似て己の爪を食む夜

霊長類以外は死なねばできません死んださかなの目といふものは

二枚貝裏と表は同じ顔見習いなさひ二枚舌の君

一〇五円で買える二匹の命かな二 ....
なつかしさの中にあるのは 
小さなベッドの隅で 身を縮めていた切なさ

冷たくなった背中に 毛布をかける人がいなくなった
打ち抜かれた心のたどる いつもの白昼夢

なつかしさを避けるの ....
ヘンタイにヘンタイを重ねて今あるいびつな姿を獲得してきた。
あるときはドグマチール、あるときは女性神経、あるときは声の作用を蒙りながら。
元気になるには声を聴かなきゃ。声はどこからくるの?
生き ....
薄暗がりに
そっと開いた蕾

もし
陽がさしても
閉じないで

こころ
開いて

素敵な
笑顔を
見せて
中毒  海馬 部屋は暗い
殺人  海馬 ガソリンまく女子小学生
パークの真ん中 麻薬 拳銃 包丁
やつらは 目線をずらさない
炎 囲む 飛び跳ねる
頭が悪い
子供たちに 関する 刺・激
 ....
小さな啄木鳥が
枝のむこうに
隠れて鳴いている
霜に白く
苔に覆われた墓石の上に
戯れる小栗鼠

韜晦する記憶のメレンゲ
青い雫

仄かに紅く冷たく
かじかんだ ....
{引用=瑠美ちゃん、3百円のフカヒレラーメン
本物のフカヒレは入っているの?

理恵ちゃん、横浜中華街には行ったことない
一緒に行ってくれるの?



私たちは
フカヒレラーメン、
 ....
{ルビ霞=かすみ}のかかる朝 
交差点を横切る車の窓に 
雲間から射す 
日が光った 

( 冬の澄んだ路上に浮かぶ 
( かたまった光の残照 

次の瞬間 
「通りゃんせ」の唄は流 ....
あのころ

小学校五年生だった

少年少女たちが

まわりにはいっぱいいた

みんな同い年だった

同い年ばっかりが当たり前にいた


いまもう彼らは

38か9

 ....
{ルビ後=ご}にまわり我の影、という君がいて 君に見えざる影 我にあり


『君がため』 粘土で出来た{ルビ人形=ひとがた}は受け入れがたき奇形児となる





夕焼けに踏みだす我 ....
この管理社会に狂気を携えて
部長の頭をかち割るぜ

この管理社会に狂気は正気
いじめる奴は股裂きだ

不条理 矛盾 渦巻いて
叫びにならぬ 嗚咽 飲み込む
今日も晴れ
元気ににこにこ ....
愛してもらいたいなら愛さなければならないとか誰かが言ってませんでしたっけ?
俺って実はプライドの高いさみしがりなんです知ってたかい?
愛せるものも見つからない俺って愛される資格がないってことで ....
交差点を右に曲がって
2つ目の信号を左折するとおおよそ500メートル先に
ローソンがあるのでそこをipodに上書きされ
ピチカートがブラボーブラボーいうので乗るはずじゃなかった高速道路を東京方面 ....
浸された水は
つめたく
ねがえりもできないほどに
なぜか凍みたまま
あの人ごとをさらって
いって

かなしい
のふちにいるあの人
たしかにいかされ、芽生え
一つの
さむさの中にい ....
暗闇に指と指を絡ませて
ほろ酔い肌のぬくもりに酔いしれる
熱いときめきが過ぎて行く
あなたは真夜中に背を向けて
私を抱いている時も夢の中でも
他の{ルビ女性=ひと}を抱いている

ひとた ....
とうりゃんせ と唄われた
神社の裏手
一本の老樹が
わずかに肩をいからせながら
両手を広げ
しどけなく枝先を垂らす


関所と謂われたこの地で
何のためらいもなく
敷きつめられた白 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
雨を宿して
ポテンシャルある 静寂
また 再び 灰の日

風のない時に

覆いをかけた

雲は空に浮かんでいる
そして 液化燃料の燃えかすは
そっと 灰を地上に降らした

午後 ....
冷たい夢 もわんもわん
目覚めの悪い 午後二時

休みが不定期な君に
あわせてとった有給休暇

綿密にたてたデートプラン
直前になって水の泡

しかたのない理由
優しく受け入れるの ....
原付の女性は頭から浅い砂利のプールに落ち
彼女は救急車で運ばれ視界から消えた
目撃したのはたったそれきり



知らない十字路で同世代の会社員が跳ねられ
乗用車が反対車線のトラックに突っ ....
ほかの季節は
去っていくときも

思い出しか残さないけど

秋は
たくさんのものを
贈ってくれる

ありがと
そして
永遠のさよなら

また秋は巡りきても
この秋には
も ....
冬の初めの匂いが好きで
朝早くから窓を開ける。
濡れたアスファルトは
夏のそれみたいに指で後がつくほど柔らかくある筈もなくて


ねえ、今沈んだような気がする
そういって
夏のアスファ ....
注ぎ込まれて
無味と無臭の飲み物
ガラスコップの水は

器 照明にはえて
注がれた 聖な液体 みず

私の息づかいを飲み込んで

円筒形を保って

今 筆の勢いはテーブルを揺らし ....
感謝なんてきれいごと

ひとから言われたくない

いのちは永遠だなんて

おまえから言われたくない

未送信

近頃の紅葉がうつくしくないなんて

勝手なこと言わないでください ....
しじまというよりしじみの合間に
退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを
界面活性化させる
テレビなんぞを流してみても
太平洋の海面に渦潮が巻くわけじゃない
 ....
もしもここに
うつくしい空き箱があったなら
お風呂のように入って
外を眺めよう
風の吹く
外はやさしいように見える
口笛も吹こう
あの懐かしい歌

箱の片隅には
ヒイラギが落ちてい ....
薄暗いホールで揺らぐ人波はしだいに一点をめざして渦を巻きはじめた。
彼女は裸足で、ざわめきに身をまかせている。廻れば廻るほど渦の中心は深く沈んでいく。握りしめた手のひらが汗ばんでいる。彼女はまだ歌い ....
揚羽 欄符さんのおすすめリスト(80)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きらくのはじまり- 小原あき自由詩18*07-12-18
風塵- 石川和広自由詩8*07-12-18
雪の結晶- 狩心自由詩5*07-12-18
さかなのきもち- 亜樹短歌207-12-17
今_私が壊れかけているから- いねむり ...自由詩107-12-16
nutty_queer_associationist- 攝津正自由詩407-12-16
闇花- 風音携帯写真+ ...4*07-12-16
海馬- 青木龍一 ...自由詩2*07-12-15
ふゆのレモン- shu自由詩1207-12-15
金曜日の中華街- 北大路京 ...未詩・独白5*07-12-15
しろいひと- 服部 剛自由詩707-12-15
教室- 吉岡ペペ ...自由詩307-12-14
マグマ- 石畑由紀 ...短歌507-12-14
この管理社会に・・・- アハウ自由詩6*07-12-14
心臓を吐き出そうかと思いまして- 榊 慧自由詩807-12-13
二文字以上- 佐々木妖 ...自由詩11*07-12-13
siberia- しもつき ...自由詩3907-12-8
片時雨- 未有花自由詩11*07-12-4
花冷え- 渡 ひろ ...自由詩19*07-12-3
三の詩篇- 乱太郎自由詩21*07-12-1
今_一つの詩は- アハウ自由詩107-11-29
目覚めの悪い木曜日- 北大路京 ...自由詩8*07-11-29
不安- 佐々木妖 ...自由詩7+*07-11-29
プレゼント- 風音携帯写真+ ...3*07-11-29
かじかむ- 雨女自由詩407-11-29
ガラスコップの水- アハウ自由詩3*07-11-28
とことん疲れれば- 吉岡ペペ ...自由詩207-11-27
渦を巻いてみせろよ- しろう自由詩307-11-27
うつくしい空き箱- ふるる自由詩28*07-11-27
song_of_the_rainforest- rabbitfighte ...自由詩4*07-11-27

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