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建物と建物の隙間に
嘘が落ちていたので
女は拾い上げると
口にはめた
口は嘘になった
嘘の口から出る言葉は
どれも本当だったが
美しすぎて
人には見分けがつかなかった
女は身 ....
わたしは欠けた器です
あなたも欠けた器です
テーブルの上に置かれた
欠けた器がむきあうと
さびしいすきまに
風のふしぎは吹きぬけて
別々だった
あなたとわたしは
ひ ....
お気に入りの毛糸のベストが
母が赤いいちごを編み込んだベストが
もう入らなくなってしまったと気付いた十二の春
すこし悲しいと思ったのは
自分が大きくなってしまったからなのか
ベストが小さ ....
それはきっと嵐の夜で
鈍色の雨に混じって
空が降っている
寒いね寒いねって言いながら
冷たい体を寄せ合って
天井の無い朝を迎える
硬くなったパンを分け合って
薄いコーヒーを ....
闇にうまれた水滴
。
。
。
。
音階があるならば
。
。
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....
なあ
おまえがいないと
おれは飯も炊けなくて
酒の相手もいなくて
洗剤の量もまったくわからないし
だいたい
おれはバター派なのに
あの買ったばっかりのマーガリンどうするんだよ
....
飴色の過去に浸る君に僕は言う
『ねぇ、果ての存在を信じる?』
ひび割れた壁を伝う光に手をのばして笑う
『ない、ないよ。そんなものただもとの位置に戻るだけだ』
背後から ....
夜空を輝く星の名前は
誰も知らなくて
世界の外には果てしなく海が続いていると
確かに信じられていて
路地裏で独り 蹲っていた
微かに北極星が動いた気がした
冬の寒い日にレコードをかけれ ....
ねぇ
ぼくたちは、
もっと、笑っていてもいいと思うんだ
もっと、はにかんでいたっていいと思うんだ
むずかしいこととかじゃなくて
かなしいくらいの澄んだ青空を見上げていて、 ....
だいじなおはなしをした日のこと
ふたりで寝転んで 思い出話をした
ひまわり色のミルクポットを知っている?
かぶりをふったあなたにおはなししてあげた
ある魔法使いが 乳絞りの女の子をミル ....
月の、満ちる夜の、
世界から、少しずつ音を消していく、
地球の反対から初めて、少しずつ、
コーヒー農園で歌われる歌、
山羊のため息、道草する羊飼いの口笛、
サンバ、ボッサ、レゲエ、ロック、
....
揚羽 欄符さんの自由詩おすすめリスト
(71)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏空
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たもつ
自由詩
7
07-11-25
風のふしぎ_
-
服部 剛
自由詩
5
07-11-25
赤いいちごのベスト
-
佐々宝砂
自由詩
10
07-11-24
シベリアン・ブルー
-
快晴
自由詩
11
07-11-23
水滴
-
吉岡ペペ ...
自由詩
7
07-11-16
帰ろう
-
なつぎ
自由詩
7*
07-11-14
果てを探して
-
比口
自由詩
4
07-11-13
Jack
-
000
自由詩
3
07-11-13
ねぇ
-
わら
自由詩
26*
07-11-10
ひまわり色のミルクポット
-
いすず
自由詩
5*
07-10-27
Gaspard_de_la_Nuit、夜のガスパール
-
rabbitfighte ...
自由詩
14*
07-10-23
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