ドーナツの穴から覗くと
世界はいつも
いいにおいがした
食べ物で遊んではいけない
そう教えてくれた人が
今ではもういない
 おかあさまに叱られました
 穴など開けてはいけないよと
 でも もう 私はすでに
 頭といわず 心といわず
 いろいろなところに
 穴を穿たれてしまいました


 すうすう寒いのです ....
ある晴れた日をくびかざりにする
そしてきみを置き去りにして
スキップする
ホップステップ じゃーんぷ!
してみる
しみる
かわいたからしみただけ
だれにも同情されないなみだは
ひとみを ....
もちを食べていたら
中から
ラケット二本と
シャトルが一つでてきた

正月は羽子板だよね
とか言いながら
僕らはいつまでも
バトミントンをし続けた

あの日
何回まで数えるこ ....
真っ白な画用紙の
その真ん中に

僕は

しま

と書いた

画用紙の海で遭難した船乗りが
泳ぎ疲れないように

ある日、画用紙の海で遭難した僕は
後悔することになる
 ....
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
そうさんのおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界- たもつ自由詩3904-4-2
ピアス- こん自由詩5*04-1-3
花畑(仮タイトル- あみ未詩・独白303-12-12
もち- たもつ自由詩12+03-12-11
- たもつ自由詩803-12-8
風にわたって- たもつ自由詩1403-10-20
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
醤油- たもつ自由詩9203-7-9

Home