あの町に寄り この町に寄った
その街に行き その街から去った

幾日もの歩みを 無為に過ごし
幾多もの景色を 眺めた

感動は できなかった
それでも 無感動ではいられなかった

い ....
さみしさを 紛らわすもの

よるの片隅で さがしつづける

ないていることには 気付かないふり

ランプのてらす横顔に "さよなら"を
「人間関係はゲームのようなもの」
と 言い切ってしまえるあなたに

手札を見せて戦う癖のついた
わたしは退屈ですか?


理由がどうの?
戦略?
テクニック?

そんなものは ....
線路沿いに植えられた 山椒の枝は

突風に 飛ばされて レールの上で 待ちぼうけ


ダッフルコートを どっさり着込んだ 

女子高生が 電車と揺れてる


みんな どこかへ行くっ ....
「ソフトバンクに変えたんよ」
と、最近高校時の友達からわりと頻繁に電話が来る。
「だってただだし」
と、電話口で笑う男は、私が数年越しで彼に片思いしていることをしらない。


夕べも電話が ....
ひさしぶりに小学校へ行く
わたしが覚えている校庭のシロクマは
わたしが中学生になっても 高校生になっても
いつだってシロクマのまんま

青い瞳で じっと鉄棒を横から見つめ ....
もう一度、
てのひらに
つつみこむ仕草で、ストレッタ。

空間を割いて、
胡桃のような空間を割いて、
胸の奥へと、ストレッタ。

時の鮮明な切断面は、
もはや誰のものでもない。
ひ ....
 
 
 
教室のはしっこで
うずまいて溺れた
リボン型の蝶は

 
 
きたならしい
箒はそれを払って
夢ばかりつまった
ゴミ箱に捨てる
 
 
落日になじむよう
 ....
見え透いた嘘

無果汁のメロンゼリーを
プラスティックの容器から外して
皿に移す

ゼリー越しの世界は
すけすけ
(ナンテイヤラシイ!)
透けて見えるよ
いろんなものが

銀色 ....
明るい電灯
空の屋根
ここの支柱は
いくつも伸びる電話線さ

こんなことをそのとき書き付ければいいのに
今になって思い出してる
電灯に照らされた様々な顔を持つ銀杏の木
その落葉が生まれ ....
わたしは欠けた器です 
あなたも欠けた器です 
テーブルの上に置かれた 
欠けた器がむきあうと 
さびしいすきまに 
風のふしぎは吹きぬけて 

別々だった 
あなたとわたしは 
ひ ....
この手で
守りつづけたくて
必死に抱きしめてた

誰からも見えなかったら
意味なんてないのに
ぼくが持ってるだけじゃ
意味なんてないのに


(ぼくだけのものに なるわけがないのに ....
小さな頃に見上げた木
いつの間にか光に消えて

ぬるい陽浴びたシロバナも
今では姿を見かけない

手を出しては駄目なのよ
掴んで壊してしまうから

ほらね。

雲よりはかない水に ....
雑踏のあちこちで発生する
ポップな着メロ
それぞれの手のひらの中
ぽろぽろとカラフルな
想いをつかまえる


まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけたみたいな
絵文字やコトバが
 ....
あなたと
歩いた
この道は
鉛筆で
書いた
線よりも
濃くて
消しゴム
なんかじゃ
消せないよ



あなたと
歩いた
この道は
彫刻で
刻んだ
線よりも
深 ....
 夕方、雨が降っていた。遠くの空は
燃えるように赤かった。その時、僕は
失われつつある詩の中で、電話ボックスに
駆け込み雨宿りをしているか、永遠に続く
右折渋滞の車内にいると思った。
しかし ....
急に なんだか 君の顔が見たくなって
もう 長いこと開けていなかった 箱 の中の写真達から 君 を捜す

一番 笑顔なのがいい
こっちの方が 笑っているかもしれない


急に なんだか  ....
たとえば
それは、
晴れわたる夢に
やさしい雨がのこした跡
テーブルのオレンジは
断続的におとずれる早朝、
半透明のまま
ころがっていて


方向性をなくした部屋に
ふりそそ ....
あなたは 誰が好きですか?
わたしは あなたが好きです

あなたは 暇なとき 何を 誰を 想いますか?
わたしは あなたのことを 想います

あなたは わたしに気付いていますか?
わたし ....
一面に広がる海を前にして
子供の視線はずっと波を追いかけています

深く息を吸い込んで
寄せてくる世界に叫びます
その広さを叫びます

内容はちょっと どうでもいいのです


その ....
ああもうこんなにも
もっていかれてしまって
こんなつもりじゃなかったのに
気付かぬうち

押し付けられた頬が
桜いろに染まるので
目を細めて
こっそり微笑む

こんなつもりじゃ
 ....
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき

悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した

空は平均的に青い
あいもかわらず
あたりはブルーベリーガムのにおいばかりしていて
もちろんそれもあなたのせいだった



ねえ
、と珍しく呼びかけてみると
暗闇の方にブーメランを飛ばしたみたいに
見え ....
ずっと抱えていた からっぽが
どんどん大きくなって
あなたの背丈を越えたとき

からっぽは 溢れる濁流となって わたしを流していった

わたしは からっぽを抱えたまま
どこへいくの
ど ....
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