雨が降ると いつも
あまだれをじっと見ている
子どものままで
いまも
樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
あまだれ 一ぴき死んだ
あまだれ 二ひき死んだ
あまだれ い ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける
泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
{引用=
くろ、ぼくら くろになる やまどりと まつばやしが
よるに のまれて しずみ ささやく 「いいか、めを その高音域の 大きな歌が
とじる かんかくを きく ....
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
真空に耐えられなくなった深海魚は新婚早々に鋼が滑り落ちたがドの音を♯とした夕暮れ時に三日月が暴れだして早く出せ早く出せという紅しょうがの上で踊る鰹節の工場見学には刃こぼれが激しい錆びた日本刀が的確に命 ....