夏至も間近
積もると
真っ黒になる雪を想像してみる
アルベドはゼロ
全ての波長を吸収し
構造色もなく
黒体放射は
あれは温度だから関係ないか
ああ、ちっちゃなブラックホールみたいだね
....
ペンチで噛んで ニッパーで切って もう有り触れたもんじゃ感じない
ベンチで病んで アッパーで飛んで 減るだけの生命引きずるだけ
洋燈で照らす 暗いサラダ 調教えられてないことを探す
汚れきっ ....
からからからから空回り
足元には注意して
いたずらな子悪魔は
いつも隙をねらってる
この想い
言葉に直せるほど
まだ消化できないよ
鮮やかなフレーズよ
舞い散 ....
下町に生まれてから
高いビルに憧れていた
今になって見上げる景色は
華やいでいるのに
どこか淋しい
地方に引っ越して
久しぶりに来た東京
夜の地下鉄の
長い階段をおりてゆく ....
苦しいとき
なぜか
いつも上り坂があった
何でこんなときにと
腹が立ったけれど
その坂を上らなければ
目的の場所には行けないので
上るしかなかった
上り始めると
思っていたよりは ....
弱いものいじめ
しようと
手ぐすね引いてる人たち
たくさんいる
やっと咲いた花を
夜中にこっそり
折り取って
持って行ってしまったり
耳元で突然
大きな声出して
大喜びしたり
最 ....
あなたが好きだったアーティスト
なんだか鼻について嫌いだったわ
あなたが好きだった作家
なんだか生き様が嫌で好きになれなかったわ
あなたが好きだった食べ物
なんだか食感が妙 ....
「マジックや超魔術は、タネがある。」
「サンタクロースは、お父さん。」
「恋愛バラエティーは、やらせ。」
「あの巨乳アイドルは、胸にシリコン入れてる。」
「あの人気女優は、整形美人。」
「あ ....
“三歩下がって付いてゆきます”
いつだって女は
そう思っているの
紅差し指に光る
永遠の絆
永遠なんて
そんな簡単に掴めるものじゃない
わかっている
わかっているから
....
緑色いっそう深まり空曇りスズメさえずる朝の机に
わずかなる胸の痛みと音楽の耳にいりくる今朝の心に
マンネリか歌に心はずまずに昔作りし懐かしき歌
陽は上り妻の植えにしかわゆ ....
道端の、視界のほんの隅に咲く
名も知らぬ一輪の花を見て
嗚呼、こんな風に強くなれたらと
密かに望む自分がいた。
どうしても強さの証明が欲しくて
その{ルビ薄紫=あさむらさき}の小さな花弁 ....
一度目の恋は恥ずかしくて
愛してる、なんて
言えなかった
二度目の恋は何となく
愛してる、と言った
意味なんてわからなかったけれど
三度目の恋は愛してる、という言葉に
責任を持と ....
未来に
あくびをさせるな
過去なんかに
囚われるな
高ぶる感情のまま音を紡ぎ上げ
楽器を演奏するジャズメンのように
その瞬間に熱狂しろ
目一杯着飾って
トランペットを持ち
....
あなたとあたしの人生が
ごくごく自然に重なって
その地点に綺麗な花が咲けばいいのに
その花があなたの好きな水色ならいいのに
終わらないことなど
一つとして無い
そんなこと
言われなくても
『知っていた』
そう、『知っていた』だけ
知識だけで
本当は
『解って』いなかっ ....
そらがなりやまないね
びがびかびかびか
きみがきたのかな
まどをあけたくなった
あめがつよくなったね
ばんばんばんばん
たたきつけるように
ノックするみたいに
まどをあけて
....
蒼い約束の地は
遥か遠くで息づいている
流れる雲の下
芝生に仰向けで横たわり
風を頬に受け
火照った心を冷やす
気分の折れ線グラフは
今日は上がり調子
明日は ....
きらいじゃないんだ、ほんとうは
ふたをあけてみればそう
まるでうそをついているみたい
ことばだけじゃ、いつだって
しんじることはできないから
かみなりさま、どうか
きげんをわるくしない ....
だれよりも
上手にできることは
よいことですか
きらびやかで烈しい舞
なめらかに、ひとつのまちがいもなく
うたうように、ひたすらのぼりつめてゆく
けして息ぬきなんて
できない
みん ....
どうか私に
アナタの命の残りを
これから犯す罪を
恐がらないだけのkissを
甘くとろけて
頭が痺れるまで
離れることなく
Kiss you
どうかアナタも ....
僕はただの人形
形は人間です でも心が欠けているみたい
出会う喜びを感じない ただ形を真似るだけ
いつものように作り笑いを浮かべ
誰かが何かに憧れると同じように憧れる
手に入れたいと相手と同 ....
一面に広がる三つ葉のその中に
必ずあるさ君の幸せ
白摘の花編み飾る冠に
想いを隠し頭に載せる
幸せを探したあの日
夕暮れの色に染まらぬ僕らの心
四つの葉見つけた時の ....
正しいことが
この世にないのは
一人を四人が
下敷きにしている形自体
正しくないから
鰤の照り焼きが食べたい
ていうから
作ってみましたけど
うっかりして
お焦げ風味になりまして
えへへ
へえ、
ぶりって
『鰤』って書くんだねぇ
なんの先生なんだろ
だれが魚に尊 ....
プロフィール読んだら
すごく嫌いなタイプだけれど
言葉の使い方が上手いんで
ポイントあげます
いままで
まったく
こっちの作品には
ポイントを入れてくれてないけれど
描かれてる情景 ....
近くにいるときよりも、
離れて過ごしているときの方が、
もっと ずっと
気になるものなんだなあ。
雫が落ちるのは
空が綺麗に晴れていたから
鳥が歌うのは
雲の合間から光がこぼれたから
夢が踊るのは
カンバスに色彩が溢れたから
波が止まるのは
白い部屋から見える木の葉が落ちて、空に還っ ....
雨が降ると
花は喜ぶのだろう
ごはんだね、ごはんだよ
日向がはじまると
猫は喜ぶのだろう
暖かいね、暖かいよ
空が広いと
鳥は喜ぶのだろう
気持ち良いね、気持ち良いよ
水 ....
夜霧のなかのバイオリン弾きの
奏でる音はどこかもの悲しい
それは夜霧がそうさせるのか
それともバイオリン弾きが
そのように弾いているのか
グレタ・ガルボは
実はフランス政府の
女スパ ....