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卵と牛乳をかって
うちへかえろう
わたしは明日もそこで
生きていくのだし
はじめて情事を体験したときそれは情事じゃなかった。情事と交尾はちがうことだとすぐにわかったし、わたしの体験するそれが情事ではないこともすぐにわかった。だから早く子供を作ろうと思った。交尾ならば結果をつ .... ティッシュペーパーに百円ショップのサインペンで絵を書いていたよね。いちばん毒々しい色合いになるからって。僕は意味がわからなかったけど、なんとなくかなしい感じにえがかれるティッシュペーパー嫌いじゃな .... ながい柵があり
(たとえばそれは
夜だったり朝だったり
場所だったり人だったり
あるいは思想だったりするけれども)
ともかくながい柵があり

内側というのは
どちらですか

檻 ....
なんでも持っているひとっていいよね。
と、友人が言うので、
たしかにそうかもしれないけど、なんでも持っているひとを見たことがない。
と、返した。そうしたら、
あなたは、なんでも持っているじゃな ....
かなしみに
一番ちかい子はだれですか、

神様が聞いたら
だれも手をあげなかった

神様は
ため息をついて
ごほうびをあげるよ
と、
うしろを向いた

そのとたん、
 ....
「水にならなければいけない、氷になるため、黒い液体の注がれた水槽に、地球は浮かんでいて、回転すると、ぬれた部分が夜になるから、ここで、産んでもいないのに死んでいて、生まれてもいないのに殺されていて、わ .... かなしみを
かなしみ終えたら
ひとは
笑わねばならない

かなしみが居座って
笑いかたをわすれてしまうから

こころがばらばらにちぎれて
もう一つには戻らない
体じゅうの血が流 ....
限りなくなっていくのだ
地平っていう足場はもうなくなった
息できるけれどここは水中です、溺れます、泳げます
イメージは身体をさいていく


神様ー
なんて叫んでもだめ
一握りの空を降り ....
ふいてもふいても
いっこうにひかない悲しみのなかで
笑わなければならない悲しみを
温めてなお笑っていることを
強さと呼ぼうか

明かりの絶えた街中で
星を見つめるまなざしを
つめた ....
整えられた部屋のなかで
足をそろえて座っている
でもつま先が冷えるのは
仕方のないこと

海や山や空をゆめみて
窓の近くに立っている
ほそい雨が降り出して
つま先が冷える

た ....
おはようが
はいる
からだ

午後四時
青の上から
橙や赤や紅色が
塗り重ねられてゆくのを見ながら
大急ぎでベランダのシーツを取り込む
あのうつくしい仕事をしている人が
どんな人だかは知らないが
時折
ゆるめ ....
 
  
 
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
 ....
むかし
世界はぜんぶさわれるとこにあって
世界がぜんぶ自分のものだった
いつからそうじゃなくなったんだろう
手に負えなくて
おそろしくて
おおきくて
でも
確実にうつくしい
いつ ....
おそろしくつめたいてとあしとことば。

わたしのすべてに染みるようだと思った。


あまいものばかりをたべた。なぐさめるみたいに
すぐに元気になる。
唇の色で血の味がするような泣き顔 ....
たとえば
犬とか猫でもよかったけれど
いまわたしたちは
人間どうしだね

ちょうどおなじ加減で
人間どうしだね
新しい名前を探す
けつえきいろのてのひらは
ひらひらと音を立てて
コンクリートの上をのた打ち回る

{引用=(あの子が死んでわたし、
新しい名前がつくの)}

あの子の
体の
一部 ....
十月の空の下


飛行船が落ちてくるのを待っている


ぼくたち透明になれなかった




 
わたし
というのは
ようするに泡だったようにおもいます


電波塔を模した指先には
噛まれた跡があって
手紙を書くたびにそれを思い出すけど
……だって、きずがあるのです

信号は青 ....
わたしたちにとっての生活は
愛にみちながら残酷で
はてしなく自由でありながら縛り付けられ
とりとめもなく広大なのに小箱のように手軽な
つねに両極と矛盾を孕んだ
お菓子のようなもの
みずうみにすんでいる女の子は
キスがへたくそで色白で
酸素のいろや木漏れ日の匂い
澄んだ朝の空の温度なんかにくわしいけれど
マニキュアの冷たさや
つま先の孤独なんかは知らなかった
毎日すこ ....
肌触り
あのひとは
もういない
猫背
熱を
うしなった
最初から
あのひとは
いなかったと
夜通し
泣けたら
あきらめよう
あらがわなければ、

おもったときには
もうあらがえない

うしないたくない、

おもったときには
もううしなってる

こどものころに
走っていて転ぶとき
ああ転ぶな、 ....
眠たいときのように
井戸を掘りつづける。
ぼくは
素足

まま
空腹をかかえて
朝だった。
朝のコップ、
飲んだら
消え



いきつぎ、

白桃
ぶどう
し ....
あの店がつぶれてしまう
あの店がなくなってしまう
あの子といっしょに行ったのに
楽しい会話があったのに
つぶれてしまう
空き地になってしまう


絵本のなかの夏に遊び
ソーダ水の ....
 
 
公園の水たまりに小さな魚が一匹いた
海水魚のようだった
昨晩の雨に迷って
ここまで泳いできたのかもしれない
このままでは水が干上がってしまう
魚は少しずつ弱っているように見える
 ....
食べることが
とても楽しくて
悲しい

命を奪い続けるぼくたちに
本当の優しさなんか無いと知っのは
何時頃からだったのか

命を奪い続けるぼくらには
甘い言葉など何の役にもたたなくて ....
ことばをぬすまれたとか
ことばをよごされたとか言って
泣いてるけど
辞書のなかのことばを
てきとうによりあわせただけだよ

わたしたちのことばは
書き起こすとみるみる光をうしなってひ ....
ぼくは ぼくは ぼくは ぼくは ぼくは きみ
はじめましてもさようならももう意味がない
はしっこもまんなかも距離もかたちもあいまい
ふたりは観測者 やりようによっては創造者
どこへ ....
ゆうとさんの自由詩おすすめリスト(226)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卵と牛乳- はるな自由詩3*11-8-22
情事- はるな自由詩9*11-8-20
つたの洋館- はるな自由詩711-8-17
インタラクティブ- はるな自由詩1111-7-21
よく訓練されたウエイター- はるな自由詩611-7-5
大きなお皿- はるな自由詩411-5-24
水サイド- 魚屋スイ ...自由詩10*11-5-9
かなしみを- はるな自由詩811-4-20
かみさまの間取り図- しもつき ...自由詩1911-4-19
波うち際で- はるな自由詩411-3-15
つま先が冷える- はるな自由詩611-3-10
扉のむこうにあるもの- 阿ト理恵自由詩9*11-2-24
美術用品のある日常- 吉田ぐん ...自由詩3311-2-21
結婚について- たもつ自由詩2411-2-16
世界- はるな自由詩211-2-16
いく- はるな自由詩111-2-3
- はるな自由詩211-1-27
高揚- りこ自由詩7*10-11-21
荒地の子供- せかいの ...自由詩710-11-21
わたしたちの鴻溝- アオゾラ ...自由詩1110-11-11
お菓子の箱- はるな自由詩210-10-8
ダイアモンド・シスター- アヅサ自由詩6*10-8-30
端唄- 自由詩1+10-8-20
転ぶ- はるな自由詩510-8-15
テレパシークイズ- 榊 慧自由詩810-8-11
あの店がなくなってしまう- はだいろ自由詩410-8-10
下り列車- たもつ自由詩1310-8-10
生きていること- 紅糸自由詩210-8-10
詩人- はるな自由詩310-8-10
自慰- 鎖骨自由詩310-8-9

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