ソメイヨシノが いっせいに咲かなくなる
春が やってきてしまった

陽炎の丘を歩く少女  青空色のブラウス


液晶の中を舞うハイビジョンの花びらが
ひらひらと ひらひらと
 ....
歳経てその泥亀が石となったのは三世紀の事であった
アレクサンドロス大王がしばし馬を休めてチグリス川に憩うた時
その亀は大王の右足の傷を認めたのであった
亀はたちどころに卜し、大王の死の近い事を知 ....
懐かしい曲が流れる
あなたがよくくちづさんでいた
T.H.というとあなたにはひらめく言葉

かなしいときは両腕を広げて
うれしいときは胸いっぱいに抱きとめて
雨宿りの午後に 傘もなく待つ軒 ....
足元が霞んでいく
進むごとに
そんなこと
とっくにお見通し
突き出した指の先
新しい冬の風が
舐めていった


夢を見てたんだ
極彩色の
鮮やかな天国
ああ
過ぎていった季節 ....
あなたの手首から、ふわりと香る香水が好きでした。
大人びたタバックレザーの香りは少年めいたあなたとの間に
危うい不均衡さを生み出して、不思議とあなたの存在を
空間に焼き付けました。

はい、 ....
さまよっている
無数の
点のような光
つなぐ
糸も簡単にほどいた

前に進んでも
後ろへ下がる
エスカレーター逆走中
あなたの心に迫る拳銃
打ち落としてあげる

埋葬されて ....
─ぽつぽつ
ぽつぽつぽつぽつ…

雨が降り出した
空はいつでも私の味方してくれる

でも、そうやって優しくされたら
また涙、溢れてきちゃったじゃない

─ざぁぁぁ
ざぁぁぁざぁぁぁ ....
山際に
吸い込まれるように
今日が息絶えて
まだらのまま
空を一巡して
闇に飲まれるのは うろこ雲

あたしはあたしで
西の空に
白い半月が血を滲ませているのを
見てしまったから
 ....
はみだした、
木々
君の前で
秋は唄う

雨は止み
スコップの音が
(シャリ・・
かすかに
(シャリ・・・

君の頭が割れて
脳みそが
パカッと出てくるようで
興奮するよお ....
きみが
卵をたべたいと
いうから

だから
ぼくは

三匹ならんだ
かえるのひみつを
はなしたんだ

なのに
きみときたら

ながいはなしの
あとに

ひとこと

 ....
月の夜でした
池のふち ぼんやりすわっていると
君はひょっこり かおを出した

君は うっとり
僕は びっくり

どこをみてるの?
僕が見える?

僕は小さな声で言ってみたんだ
 ....
そいつは間違いなく蛇だった
カッと照りつくような夏の日
蛇はきまって現れる
1匹目は
小学校の時の夏休みのの暑い1日
隣町の海水浴場へ行った帰り道
その町の白いアスファルトの上に
小さな ....
guchi_kさんのおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ソメイヨシノが咲かなくなる春- 北大路京 ...自由詩21*08-4-8
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