終焉の華やぎを纏い
空いっぱいに広がる桜の隙間を
北風が逃げてゆく
見上げれば天晴の青は淡く
春を深く含んでいる
息を吹き返した芝生の向こうでは
まだ親指姫の誕生しないチューリップの固 ....
『経済』
私のため
ひとつ法律を
さらり書き上げる
揺れるカーテンから
隣近所の花壇の香り
風と共に
ふたつ階段を
のぼってくるり
振り返っても私はいない
人をな ....
仕事 ほっぽり出して
詩なんて書いてる
なんか悩んでる
25歳 初恋でございます
ほしいものは なんでもあげる
いらないものは全部捨てていい 無理しなくて良い
微々たる ....
ミッキーの高い声も あの日の花火も
全部 長い間違いとして 君に深く刻まれたんだ
そして 放たれたピリオドが 胸を貫いた
「スカンジナビアってどこ?」
と言いながら
あなたは新聞をめくる
外は
風が吹いていて
きのうの雷はちりとなり
ふりそそいでいる
わたしは
「知らない」と
面倒そ ....