すべてのおすすめ
ぼくのすきな子はほくろがいっぱい
からだのあちこちに てんてん とした
なかなかのネットワークをもっている
ゆうべ食べたごはんを報告するのが日課で
ごはんを食べるたびにまたほくろが増えるの ....
空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた
おなかからの魔法、 ....
1、
きみの気付かないところを
気付かれるどっかの男に
震えて
2、
スーツと言う名前の健康体です
私はそういうのでできているのです
かちゃりかちゃり、キーを叩いて
あ ....
破って、あげるよ。
きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も ....
アルコールのキッスじゃあ、
このせかいもしびれたまんま、
しちゃうよ
そろそろ終わろうよう、
ねえ、
そろそろあんたは終わりだよ
って、
言ったでしょ
あれもこれもぜーんぶ ....
ねぇ、そもそも、
からだの中心ってどこに
あるのかしら?
ただ、
丸くなって眠るきみは
ドーナッツのなかま、みたいねぇ
まんなかの空白のふしぎがやがて
きみの中心のような気が ....
通りすがりの人に頭を殴られたときに
どこかでしあわせになったあたしが
鼻血を流し、ぐらんぐらんの脳みそで
汚れる制服とアスファルトを
きれいに混ぜた
人を殺してばかりのきみの
本当は殺 ....
自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いな ....
黒砂糖をつかむきみの手で
いきのねがとまるゆめをみた
きみとは一生せっくすなどできず
それでもしぬほどおんなじになりたいせいで
あたしはどんどんきみになり
なぜ、あたしの話がふしぎな ....
ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた
もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない
わか ....
だまになってしまったその、ゆうぐれをまとめながら
左手の指輪で料理を作っているママが
味見したものはすごく
寝ぼけた味でなまぬるかった
あたしがママのすみっこで
ため息をつきながら、ぱん ....
先生!
わたしは、といいかけてうっかり
チョークの粉でくしゃみ
冬を飛び越してしまった3回転半のジャンプで
着地、よろけて
目の前にひろがる もしくは
なにもひろがってなんかいない
残照 ....
バ・レ・ン・タ・イ・ン
の主役は一体どの文字なのかしら?
「ん」の字を外して4つにしぼると
片手に収まる4人の候補
その手でわっかをくるり作って
片目はつむって覗いてみると
ど ....
1
あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します
このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
ああ、となりに
いないもんだな
いまから
おもってもいないことばかりで
うそをつきます
わたしのことは苦手だと
しっています
けして
わたしの目にうつったりも
しない ....
かなしいところ では
あなたは
体中のちからを
ふりしぼります
どこで
立ちどまっていても
わたしは
すべてのひとに
見えているのです
わたしは
まるで それがないと
....
とろり 練乳だけが粒の奥の事情を知っていた
ある種はここは甘すぎていつのまにか自分が居なくなると言っていたし
またある種は女の子の風邪を治そうと熱ばかり飲んだ
なのにあたしはそれをグラスの中に落 ....
おもいだす
ねえ、
きのう
何食べたっけ
わたしは吐きだしてそのまま、
そっくりおもいだす
小麦粉、パン粉、たまご、えび、
あんたさては、えびフライやな、って言うと
ピンポーン ....
おはよう、
と
立ち止まれるのは
げたばこだけ
あなたは、寒さには気づかない
わたしの
手が赤いのはしあわせだからです
髪が、さっきからおりてきて
邪魔をします
....
トレーのすみっこにたまった水を
ひょい、とつまんでそれ
愛だ なんて
あたしはいくつ細胞を集めても
1にも満たないのに
キスはいつも
練習だ
別のところであたしたちが
同時 ....
おばあちゃんがわらっている
黒豆があんまりにもふっくらしていて
それはね、圧力鍋で炊いたのよって
たねあかしをしてしまうのが惜しいくらいに
私の魔法であると思わせたかったの
私は去年 ....
ぐらまらあす☆にあこがれてあたし
上京するゆめをみて、でも
起きたら痩せちゃってたー
こうゆうのもうちょっとやわ、
かみさま。
きみには哲学がいっぱいで
こんなうすっぺらなあたしの ....
なにもできない夜でした
膨大な量、足りなくなって 急に
大きく。大きく、吸い込むのです
膨張する一方で 血管に指先からの、キス
ぶうわ、からだ中をめぐる網 ひとえに
とじこめられるわたし、が ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
なんか
ごみばこにいっぱいだよ
これ、
ティッシュ
でも、か だから、か
さっきから、ねえ
手も
つながないのねえ
もしかして
これって
きみなりの
誠意
ね
....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう
ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと
それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う
....
きみの部屋
わたし
ここで死んだらいい
ふたりで
いっしょうけんめい呼吸をして
いっぱいの
二酸化炭素へ
ほうむられるように
酸素なんか、
なくったって
生きられる
せかいへ ....
世界は
なぞるだけではっきりしてしまうから
血管に
そって、なぞるでしょ
きみのこと
わたしたちのあいだって
からんころんとか
てびょうしとか
あるいは
いえーいとか
....
1. プラス 1
足りないの、1
あたし
レンタルしたビデオだって絶対に
返すのは次の日
でしょ
生理の終わった次の日
きみが
セックスを求めたとして
まだ終わってないこと
....
帰りの地下鉄は
あたしのおっぱいを想う
一生懸命に急ブレーキをかけたり
できるだけからだを揺らすのに
おっぱい、日に日にとけていて
今日もきみの相手はできない
満員電車は酸素がすくなく ....
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