思い出の隙間からあの人は消えて
荒涼たる未来には誰も待ってはいない
吹きすさぶ風は淋しさを歌うけれど
何も聞こえないよりはいい
何のために誰のためにそんなことわからない
嫉妬で顔を洗い嘆きで ....
昨日世界が終わった後の話だけど
僕はいつものように夕飯を食べて
居間でテレビを見ていたんだ
どのチャンネルも
世界が終わったことについて
特集をやっていたけど
一つだけ
子 ....
波が編む細やかなレースが
爪先の向こうで結ばれてはほどけ
刻と陽射しは
翡翠や白の模様をすこし深くに施す

水平線、と呼ぶには平らな
空と海の境界を見ながら
こうして言葉を探す自分を思う ....
私は私なので
私にしかつくれない詩があるはず
けれども
その言葉が見つからなくて
いつもずっと探してる

私は私なのだから
私にしか歩けない道があるはず
けれども
その道に辿りつけな ....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった

君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
わかりあえる なんて これっぽっちも思ってないから
せめて わかりあえてるポーズだけでもしようか
微笑みあって 握手して ハグして

それさえもできない相手とは 殺しあえばいいじゃないか
心 ....
地図のままに
その道を辿ってゆくと
平面は空間となり
動かない紙は風を呼んでくる
地図はその全てを語らないけれど
その全てを教えてくれる
示されているものから冒険を誘い
自らは新たな道を ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
月曜日はたいてい歌を歌う
声に出さない時だってあるけれど

火曜日はだいたい宇宙人の夢を見る
色んなカタチの宇宙人と僕は出会う

水曜日はなんだかちょっぴり泣いたりする
訳も無く切なくな ....
一週間前のこの道は
みんなへとつながっていた
朝は必ず誰かがいて
元気な時もつらい時も
何の意識もせずに「おはよう」と
必ず誰かと学校に通っていた
まだ一週間しか経っていないのに
もうこ ....
流れゆく時間の中で
船をこぐ、僕独り
ぎいこ ぎいこと
流れるまま
こぎ 続ける僕
 
昨日の今日は滝をつくり
明日の今日は滝壺にある
つまりのところ
今日は滝
 
ぎいこ ぎい ....
罵りあうためにあなたを欲したのではなかった
ただ
ままならぬ人の世で瞬きの間だけでも
互いの鼓動を抱きしめることで
少し眠りたかっただけなのに
淋しさよりも悲しみを
罵声ではなく歌声を
 ....
淡き恋月を浮かべし君の瞳に 寒雀九羽が十羽になりにけり くさむらを
  かけはせるような
       よいきもち
山の雨木槿の花の霞むほど 1.

かみさまはいるよ、
って 
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた


だって、あいしてるんだ



2.

きのう、かみさまを見か ....
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
彼女と喧嘩して
いい加減にしろ
と怒鳴るつもりが

いい加減にすれ
と言ってしまった

こらえたがやっぱだめで
吹き出してしまった僕の
少し後に吹き出した君

ふたりで涙を流して ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
Affettuoso [アフェットゥオーソ]さんのおすすめリスト(114)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哀しいけれど- アマル・ ...自由詩7*07-4-16
世界が終わった後で- なかがわ ...自由詩5*07-4-16
海風- 銀猫自由詩22*07-4-15
私は私をまだ始めたばかり- ぽえむ君自由詩13*07-4-10
水平線の理由- Rin K自由詩34*07-4-7
君に自由を見るのさ- 大覚アキ ...自由詩307-4-6
言葉のままに- ぽえむ君自由詩7*07-4-5
君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
洗濯- 松本 涼自由詩207-3-30
一週間前のこの道は- ぽえむ君自由詩6*07-3-30
今日を生きる- 柴田柴助自由詩507-3-30
蜃気楼の彼方- アマル・ ...自由詩9*07-3-29
淡き恋- 青の詩人俳句3*07-1-26
- A-29俳句206-12-28
草原- キゴショ ...俳句106-12-26
山の雨- A-29俳句1*06-8-19
かみさまについて学んだいくつかのこと- 望月 ゆ ...自由詩80+*06-1-6
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
すれ- ミサイル ...自由詩61+04-5-18
醤油- たもつ自由詩9203-7-9

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