空がオレンジに染まってしまって
お前が生きた一日が終わる
そろそろ
水平線を被りながら
俺の視界の届かぬ場所にて
お前は眠りにでもつくのだろう
俺達は未だ
蛍になったか ....
アマゾンの原住民が
仕掛けたような罠に
捕らわれてしまったのは
随分と、昔の話
その2つの目に
見詰められた瞬間
僕は、息をするのも
忘れてしまって
一人では
生きていけ ....
ここが一番愛情を感じられる一番好きな場所だから
家も無く
吾を知る者も
今は莫し
根無し草とぞ
人は言ふらむ
風荒ぶ
夜の旅路に
光差す
命の灯火
いざ、行きめやも
黎明に
はためく翼は
輝きて
火の粉振り ....
僕はため息を吐く
また一つさっきのより深いのを
別に理由なんてない
それは
鬱々とした日々に対してかもしれないし
または
自ら手放した幸福を想ってかもしれない
でもそんなことは関係が ....
ふと、風が止んだ。
ひととせの幻を手に
いくとせも彷徨う旅人
一体何に酔っているというのか。
帰る場所は{ルビ何処=どこ}に捨ててきたというのか。
正午を少し ....
鍵が手元に2つあります。
これで無くしても大丈夫。
でもやっぱり無くしたくないです。
我儘だねって笑うかな?
スペアキー。合鍵。誰のための?とかね。
部屋に帰れば暗いです。
たま ....
Ser immortal es baladi;
menos el hombre, todas las criaturas lo son, pues ignoran la muerte;
lo ....
子供の頃は空が低くて狭かった
僕が目が悪くてそう見えただけかもしれないが
僕の記憶の中ではいつも同じ空が広がっている
それは鉛色に曇っていて 今にも雨が降りそうで 胸とくっつきそうで圧迫 ....
風吹きすさぶ
いちめんたんぼ
古代からつづく広い空
一匹の虫は泳いでいる
とつぜんに
ふしぜんに
屹立し現れる
高層ビルの群れ
一匹の生物すら寄せつけぬ
冷たい石でかためられ ....
1
ひかりは、不思議な佇まいをしている。
向かい合うと、わたしを拒絶して、
鮮血のにおいを焚いて、
茨のような白い闇にいざなう。
反対に、背を向ければ、向けるほど、
やわ ....
(それを希望と呼ぶには絶望的で)
ボクは
あてのない希望を握りしめて
待ってるから
(それを希望と呼ぶには絶望的で)
....
清算されない過去で
腐敗し始めた小指に
果物ナイフを突き立てて
基節骨の深い処に疵を入れる
白旗の揚げ方を知らないから
傷口を舐めた舌は赤く染まり
飼い慣らされて
飛び方も
....
おおきな、おおきな水槽の中
36.5℃
人間と同じ比重の液体にはだかのわたしは浸かっていて
朦朧と堕ちゆく意識たち
完全な無刺激状態の中
浮きも沈みもしない身体
時間軸も、 ....
いざという時 言葉がでないのは
喉が渇いているからなんです
一滴の水でいいから
すごく濁った水でもいいから
・
町の明るさに怯えてしまって
町の外れでうずくまる君
ほうっておけないと思っ ....
溺死なんて醜いのは御免だわ
そうだね、でも
でも?
君の白い体が血に染まった湯船に浮かんでいるのは美しいな
それはどうも有難う、私も同じ意見よ けれど
けれど? ....
陽炎は空気が熱されたからだと
薄々 気付いていた
視認し 綺麗にラッピングして送りつけ
そして声を聴き 満たされたとしても
隙間から冷水が湧き出続けて
真皮を冷やしていく
一言でい ....
陽の光に暴かれて
くっきりと浮かんだ
哀願する虚勢の声を縦に裂いて
乖離する白と黒
影を踏んで先へ
光だけ満ちた明日へ
幾百と、幾千と踏んで
明日へ
....