職場でりんごをひとつ貰った
婦長の実家が青森のりんご農園なのだ
あっちゅが
「丸かじりしたい!!」
と言うので、洗って手渡すと
にこにこして持って行った
「食べ終わ ....
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく
特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する
<最近 ....
地図を見ているだけでは分からなかった
山麓からゴンドラに乗り換えて頂上をめざす
青空 見下ろせば一面の銀世界に
「雪」と名前を呼んだら窓が白くくもった
標高1,400メートルを登る空中散歩 ....
あなたがいる事が奇跡だと
(いまひとつぴんとこない)
あなたがいてくれてよかった
(確かにそうなのだが、にしても恐れ多い)
あなたがほし ....
はずかしいことや
はしたないことを
たくさんしてきて
じゃあ今からなにか新しいことを
と
思ったときに
なんだかひどく
疲れてしまったなと
思った
スカトロジーは愛と同義だ
....
自転車を猛スピードでこいでしまう
毎日の生活がある
自転車をゆっくりゆったりと漕ぐ
あきらめとゆとりの生活がある
ぼんやりと歩く散歩の中で
見えてくる気づきがある
気づいてしまう
....
突然クリスマス
激しくノックするのは恐らくサンタ
真っ赤に染まったのぞき窓
ニンニクの束と十字架をにぎりしめ
意を決し 開けた扉のむこうに彼の姿は無く
ドアノブにレジ袋
中にはリボ ....
学校のクラス分けで 善 悪 粗野
の3クラスに分けられることになった
容姿が関連し
にきび面だと善に入れない
粗野か悪
目がつりあがっていると
善には入れない
粗野か悪
頬が出張 ....
あなたは生きるために日本を出ていった
ポストカードはいつも滞在地の言葉だった
ワールドカップはどこでみるの?
私は日本語で返事を書く
ここがSFの世界なら
あなたはもうこの星にさえい ....
Here a goldfish sings,
Now I have my white wings.
Here a stone rolls on the sky,
Now I am never ....
死にかけた
山で吹雪の
向こうには
斉藤の部屋
の灯りがある
温かい夜を過ごしたいなと
願っていた真昼間のサイレン
回転寿司でも食べようかなと
罠を仕掛けて誘い込むわざと
ずっと興味があったお前
最近バタバタしてるとかで
会えなかったが一緒に飲まれ
....
始まりも終わりも
どこかへ置いてきたような貴方は
歯を食いしばって生きる私を
遠くへ遠くへと
引きずり込もうとする
ああ また時間が去ってしまうよ!
いつも私の頬を引っかいて逃げるんだ ....
今日も1日 肥溜めの中
に、浸かりきって
明日の我が身を考えながら
ぬかるんだ ドロ みたい
な、顔をしてるんです
社会ってなんだか
縦
に、
伸びて、いるようです
私は ....
十万円で買ったパチンコ必勝法が
まったく効果はないと知り
ガンキャノンはパチンコ台を叩いて店を追い出された
かつてガンダム達と一年戦争を戦った勇姿の面影はない
年金を酒と博奕につぎ込む日々を彼 ....
「 ひと 」
一秒、
人と人は ....
おまえは俺と
さくらを見たくて
連絡してきた
ひと足はやく
さくらにやられて
連絡してきた
俺もいまおんなじだ
すこしまえのおまえと
俺もいまおんな ....
ブロッコリー
とてもきれいな
グリーン
グリーン
まぶしいほどの
グリーン
グリーン
ブロッコリー
地面に植えて
水をやったら
森のように大きくなったらいいな
茹でてマヨ ....
未来なんて見てきたもんだから
毎日が退屈になっちゃった
未来なんて見てきたもんだから
想像する楽しみが減っちゃった
未来なんて見てきたもんだから
選択肢がなくなっちゃった
....
まじめにいきるってことはほんとうにどうしようもなくて
ときどきほっぽらかしたくなるけれど。ゆうえんちにはめりーごーらんどが廻っているしときどき。木馬はわらい出すし。しごとは疲れるので破廉恥さ加減に。 ....
傷だらけのMDウォークマンは充電中美味しそうに電気をどくどくと飲みます
僕に今はもういない君の声を聞かせる為に全エネルギーを使ってしまったようだね
少し軽くなったような気がするぞ??
君 ....
人生は綱渡り
陽がまぶしくて落っこちる
風に吹かれて落っこちる
人にすがって歩くバカ
人をだまして歩くバカ
人生は綱渡り
浮かれて踊れば落っこちる
手を取り合えば落 ....
いつ春はやってきて
いつこの人は去っていくのか
春は花粉をちらかして
くしゃみや、いやな目のかゆみたちを
無言で持ってきてくれるじゃあないか
春に熊はいよいよ目覚めて
作物奪いに民 ....
まるで私に、
泣いてもいいよと
語りかけるように
雨、私に溶ける
雨、私を抱きしめる
晴れ待つ私を
肯定する。
また一人になったけど。
きっとまた慣れるよ。たぶん。
自分だって自分をだますくせに
他人に信用されようなんて
虫がよすぎるのかも。
雪の中いそがしそうな人たちを
部屋からみ ....
花つき言葉 −もとこへ−
一周年の祝いに
なにか書いてみせようと思ったが
気負いのせいかどうもうまく書けず
かといって最初の年に
なんにもなしでは済まないぞと思い
月並みだが ....
おまえが絶望していると言うから
俺は絶望していられなくなった
おまえが取り乱すところを見たから
俺はもの凄く落ち着いた
おまえが傷ついているのを見たくないから
俺は自分のことを棚に上げた
....
最近また退屈し始めたので
なんとなく電話ばかりしています
毎日がどこか物足りないので
なんとなく誰かと会ってきます
今夜は星がきれい
なんとなくそういうことにしておきます
とり ....
君の笑顔久しぶりに見たら
ホッとして涙まで出てきた
ポテトMにこぼさないように
するの大変じゃないか
「スマイルください」の一言で
笑顔作るの特技だったから
入社試験 笑顔で乗り切 ....
君はいつもがんばってるけど
方向性が定まってへんなぁ
いったいどこに向かってんの?
誰かに言われた言葉
何も言い返せへんかった
虚ろな目の奥に うつらない私
今やったら言える
....
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