久しぶりに
酔っ払っている
宙に浮いている精神
河北の地では
いつも風が流れている
大地を流れる風
風の音に耳を澄ませて
煙草に火をつけて
ニコチンとアルコールが
身体を巡る感覚に
 ....
誰にも会いたくなくて震えた日
むさぼる音楽は東の、かなた
ゆれる群青が、
君の子宮にかすりもしないから
おたまじゃくしはくもがくれ

赤く染まった葉脈が
くねらせた先の木漏れ日
したた ....
 
春が訪れた
ある晩
列車に乗って
終着駅にたどり着くと
妹はまだ
待ってくれていた

春夏秋冬
それからもうひとつの
季節があった
かつてひとつの
家族でいられた季節

 ....
大好きだったおばあちゃん
死んじゃってから
もう何年にもなるけど
もっとたくさん話をしとけばよかったね。

印刷工場へ働きにいっていた頃のこと
226事件の日のこと
関東大震災のこと ....
綺麗ですね



やっぱり

何度見ても

綺麗ですね










好きですよ…?










夕陽を見て呟くように

あなたに対して


そう

言えたら

いいんですけど

ねぇ ....
痛い?

ね… 痛い?

あたしたちが壊してる 地球さん

痛い?

痛いならさ

ちゃんと教えてよね

ほら あの月みたいに

涙の雫みたいに

夜の空でも分かるように

表してよね

月はね

オ ....
晴れ間を見ることもない季節の真ん中で、
僕は、一人、
梅雨の空の底に沈んで
ゆらゆらと漂い、
腐って行く。


空に浮かんだ溺死体、つつく魚もいない。


途切れない雲は
灰色の、鈍色で、
痛みや ....
ゴミ箱を作ったので
いらないものを捨てた
だけど、ゴミ箱はまだ満足していなかった
仕方がないので
最近、増えすぎて
持ちきれなくなった不安を捨てた
ゴミ箱は少し満足したようだった
その日 ....
夜道、歩いた、月明かりはなくて
ぽつぽつと刺さる雨音だけは聞こえてた

僕はもう出て行った今、僕は自分だ。

孤独を気取って歩く夜道に本当の自分がいた気がした
「ファイティングポーズもとれ ....
平日の午前

雨の日のファミレス

食器の音

まばらな客

障らない音楽

外のひかり

外は雨だ

灰いろの風だ

うんこしたくなるような

落ち着きに満たされ ....
聖夜を照らす月は
赤く
まんまるで

今夜は満月

病室に
射し込む
ほのかな灯りは

こころまで
あたためてくれて

メリー・クリスマス

せめて今夜は
誰もが
幸せでありますように
カーステレオが今夜に限って耳障りで
今までそんな記憶は無いのだが
どうも体内の何かが脱け殻で
何故かお前は笑っているのだな

この夜は間違いだらけで
正解な部分を見つけることは極めて困難だ ....
ギター掻き鳴らせば嫌な事なんて忘れるぜ

ロックスターが言っていた

僕のおもちゃにギターはあったけど アンプはなかった

僕はロック

僕はロック

スピーカーの裏で悲しく暴れる ....
1番人気のあることがうらやましい十代。

1番人気のあることの偉大さを知る十代。

明日の自分に惜しみなく時間を割く十代。

そんな十代。ひとりの友と。

挫折を学ぶ十代。涙で食べたセ ....
今宵は満月

紫色の暗闇に金色の球体が浮かび上がる神秘的な夜

幼子がバニラエッセンスの夢を見る頃
寝付けない若者達はロックのリズムで大はしゃぎ

新婚夫婦がおやすみのキスをする頃
ス ....
美しい黒髪に、白い肌、大きな目
あの娘は綺麗

だけど、首にキスマークがあるのが汚い
きっと汚い男が残した
薄紫色のキスマーク
あの娘は、笑顔になる余裕があるのが許せない

 ....
空が燃えた、瞳が赤、涙

キリンは夏の数え歌、オレンジ

白いドアが砂漠に夢を撒き散らす、虹、雨上がり

水溜まりに写った未来に見とれた君がたまに見せるその表情

俺は死んでもいい

口の中に残るねっ ....
昨日
隣の席の
あの子の夢を見た

今日
同じ部活の
あの先輩の夢を見た

明日
大好きな
君の夢を見たい
体を椅子に委ね、月を眺めたら
古代の自分に戻ったような気がした
だが、この時間が短かった

 息子が私の膝に座った
「月がうごいた」
「いや、雲が動いている」
「地球が動いている」
「 ....
ようやくあなたの匂いが抜けてきた
それでもまだ胸の真ん中辺りにゴロゴロしたものが残っている
もう会うのをやめればいいのに
やめられない

今日を過ぎ 明日を過ぎて 夜の街
懲りずにあなたに ....
よいしょ
よいしょ

よいしょ
よいしょ

ちいさく
ちいさく
そよかぜが
きこえる

よいしょ
よいしょ

よいしょ
よいしょ

かぜが
ささやいている


 ....
赤澤るろるさんのおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
放射線を排出する国- ジム・プ ...自由詩7*11-5-24
秋唄- ゆうさく自由詩1+10-10-6
ある晩、春は- 小川 葉自由詩509-3-10
おばあちゃん- うめバア自由詩308-8-21
知らなければ曖昧でしょう?- 愛心携帯写真+ ...5*08-8-18
月涙-ゲツルイ-- 愛心携帯写真+ ...4*08-8-18
空に浮かんだ溺死体- 遊佐自由詩5*08-6-29
ゴミ箱- 小原あき自由詩32*08-5-23
ポーズ- 戒途自由詩108-3-21
雨の日のファミレス- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-19
聖夜- 風音携帯写真+ ...4*07-12-24
深夜行- 智哉自由詩107-12-24
少年- 水口わす ...自由詩207-9-28
トビウオ- 短角牛自由詩107-9-28
満月- レッドラ ...自由詩3*07-9-27
キスマーク3- 壺内モモ ...自由詩207-9-27
_- 黒牛乳自由詩307-9-27
夢の中で- amor自由詩3*07-9-27
月見_我が家の天才詩人- 里欣自由詩207-9-27
【二日酔い】- つむじま ...自由詩1*07-9-27
そよかぜと涙と- 草野大悟自由詩6*06-4-28

Home