いつもいつも瞳で泣かずに
手首で泣いている夜があった
手首がチクチク痛み出す
だからあたしは滴るそれを舐めてみた
鉄の味 錆びたスプーンのような味
それでも止まらず
あたしは手首で ....
三日月の竪琴をつまびいて
夜空のカーテン揺らします
恋はゆらゆら月の色
帰らぬ心 ひとかけら
さらさらと落ち 流れ星
さらさらと落ち 涙星
ふんぐるい・むぐるうなふう・くとぅるふ・るるいえ・うが=なぐる・ふたぐん、
呪文を唱えて、
銀の鍵で夜空の門を開けば、
きっとあなたに出逢うことができる。
たとえば遙かな時間の影の向こ ....
ママ、雪が降ってきたよ
その晩、子供は
雪だるまをつくる夢を見ました
くそっ、雪が降ってきやがった
その晩、八百屋のおじさんは
明日の売上が気になりました
ああ、雪が降ってきた ....