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女子高生のスカートを
ヒュンとひるがえし
春のイタズラ者が通り過ぎる

激しい風に街路樹も
大きく揺れて
梢にとまった小鳥は
今にも吹き飛ばされそう

突風で倒れた看板が
歩道を走 ....
 小さな水たまり
 暗い冬空を映して
 薄氷が張っている

  メリ…メリ…メリ…

 靴底で踏みつける
 ヒビが広がる鈍い音
 囚われた心と身体

  メリ…メリ…メリ…

 ....
ぽっこりと
大きな顔のお月さま
長い夜が始まった
今夜は月とお話しましょう
暗い夜が明けるまで

七十億の人類と地球に取って
お月さまはたったひとつだけ
その灯りで世界中の町を照らして ....
不思議だ!

なぜか洗濯物をベランダで干していると
詩作のアイデアが浮かぶ

わたしの詩の神様は
物干し竿にぶら下がっているのだろうか?

わたしの長所は頭の悪いところだ

そのお ....
ムカッと腹が立った時
握りしめる その拳
そいつで一発殴っていいですか?

ゴミ出しルールを守らない
近所の主婦
どうして生ゴミの中に
プラッチックと缶を混ぜるのよ

だから違反ゴミ ....
私は言葉を知らない
豊富な知識も 深い洞察力もない
柔らかな感性も持ってはいない

比喩や隠喩も使いこなせないし
哲学的なことはチンプンカン
コメント書いてもトンチンカン

こんな私に ....
螺旋階段 転がりながら
あなたの影を追っていく
底なしの不安に 脚がすくむ

独り占め出来ない男は
わたしの心を蝕んでいく
あなたが優しいから
いっそう 悔しくて憎らしい

 ....
凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛

冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい

春がこないかなあ……

声に出したら
一歩だけ  ....
オバサン オバサンって ウルサイ!
今は若いアンタたちも
いずれはオバサンになるんだ
その時のために
オバサンの心得を教えておくよ

まず オバサンは
“ 絶対に負けを認めない ”
何 ....
ほんの小さな子どもだった
たぶん五歳くらいだと思う
私は明確な意思を持って
嘘をついたことがある

――お母さんの背中だった

月が出ていた
星も見える
風はとても冷たい 
凍てつ ....
リズムをみつけよう
心地よいリズム

ゆっくりと歩もう
自分に合った速度で

いろんな街の匂いを
風が運んでくるから

時々立ち止まっては
立ち位置を確かめる

胸を広げて深呼 ....
私はこの歳まで生きてきて
分からないことがたくさんある
まず「正しい」という言葉の
意味がよく分からない
「正しい」ってどういう意味ですか?
知ってる人は教えてください

「間違い」の反 ....
暗黒の宇宙に漂う 青い星
四十六億年前に誕生した 小さな惑星
我らが地球 七十億の人類を乗せている

白い人 黒い人 黄色い人
国も習慣も宗教も違うけれど
みんな地球が育んだ生命なんだ
 ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
I wish my wish  I wish my wish
宗教や人種の違いで 人々が争い血を流さないように

I wish my wish  I wish my wish
幼い子供たちが ....
今宵は 天空の星々の祭典
光年の彼方で 流星たちは 
煌く矢となり 地上に降り注ぐ

宇宙は あまりにも無限で 
人類の知己では 推し量れない
その神秘を 解き明かしたい

いつかあ ....
ひとつ ひとつの
哀しみと

ひとつ ひとつの
喜びを

透明の結晶にして

華のように
星のように

この躯に降り注げ

言葉にならないコトバを
小さく折り畳んで
胸の ....
私は道についてよく考える
別にどうってこともないような
つまらないことをいろいろと……

フェリーニの「道」という映画を
レンタルビデオで観たことがある

ジェルソミーナという 頭は弱い ....
紅いやら
黄色いやら
騒いでるんじゃない

山の中に勝手に入ってきて
ジロジロみて 
写真撮って
弁当食い散らかして
ゴミだけ残して帰る
観光客たち

俺は
おまえらに怒って
 ....
あたし ハイヒールの
似合う女になりたかった
白い開襟シャツのブラウスと
黒いタイトスカート
BLUE NOTE クール・ストラッティングの
レコードジャケットみたいな
美しい脚の女に憧れ ....
たとえば

人は誰かを捨てるとき
オブラートに包んで
口に入れる
ゆっくりと嘘が溶けていくように

胃の腑に落ちた
真実の味が
逆流して口の中に溢れだしたとき
その苦さに顔をゆがめ ....
昼下がりの公園
子どもたちが四、五人集まって
わいわいやっている
何だろうかと覗きこんだら
身体が一番でかい男の子が
カマキリを手に持っている
青い立派なカマキリだ

「今から、このカ ....
雨は嫌いじゃないけど
何日も降り続いたら
さすがに気分が滅入ってしまう
部屋の中のカーテンやクロスまで湿って
身体が重く感じるのは
雨の重力のせいかなあ?

陰鬱な閉塞感に
ついに頭ま ....
鳥取砂丘を見ると
頭の中でハミングしてしまう曲がある
 {引用=月の沙漠をはるばると
旅のらくだが行きました}
異国の世界を唄った
この童謡が小さい時から好きだった

よく「月の砂漠 ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
{画像=120316123953.png}

月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに

 ....
母ちゃんと旅に出る
鞄に歯ブラシ、着替え、切符と
最後にわくわくを詰めて チャックを閉める

朝一番のバスに乗り込んだ
母ちゃんと座席に並んですわる
乗り物酔いの薬あるよ
切符は持ったか ....
窓の外で雪が舞っている 
窓ガラスについた雪の結晶は
やがて溶けて 
雫となって流れ落ちる 
涙のように

こんな雪の日だった 
あなたとふたり雪の中を歩いたね
吐く息も白く 
 ....
{画像=111007205854.jpg}
  
 青

画用紙に青いインクを零したら
晴れやかな空になった
青いフェルトに涙を零したら
透明の染みになった

道端の石ころにも成れな ....
生きている意味を知るために
確かなものを探していた
信じたい言葉があった

『 愛 』 『 希望 』 『 約束 』

だけど解っているんだ
そんなものを信じるから 
いつも傷つくんだっ ....
乱太郎さんの泡沫恋歌さんおすすめリスト(124)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_春一番_】- 泡沫恋歌自由詩19*13-3-7
【_薄氷_】- 泡沫恋歌自由詩13*13-2-22
【_月とお話しましょう_】- 泡沫恋歌自由詩11*13-2-21
【_軽くいこう_】- 泡沫恋歌自由詩16+*13-2-18
【_一発殴っていいですか?_】- 泡沫恋歌自由詩15+*13-2-13
【_私に書けること_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-2-9
【_螺旋階段_】- 泡沫恋歌自由詩6*13-2-9
【_冬の吐息_】- 泡沫恋歌自由詩20*13-2-5
【_オバサンの心得_】- 泡沫恋歌自由詩17*13-1-21
【_おんぶ_】- 泡沫恋歌自由詩19*13-1-16
【_リズム_】- 泡沫恋歌自由詩10*13-1-12
【_マインドセット_】- 泡沫恋歌自由詩16*13-1-8
【_地球_】- 泡沫恋歌自由詩15*13-1-1
【_恋に遊ばれて_】- 泡沫恋歌自由詩16*12-12-27
【_I_wish_my_wish_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-12-25
【_流星群_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-12-14
【_結晶_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-12-9
【_雑記_道について_】- 泡沫恋歌自由詩17*12-12-7
【_紅葉_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-11-30
【_ハイヒール_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-11-26
【_遅延効果_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-11-22
【_カマキリの災難_】- 泡沫恋歌自由詩15+*12-11-9
【_サンダル_】- 泡沫恋歌自由詩8*12-10-29
【_砂丘_—_雑記帳_—_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-9
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
【_月の棺_—ツキノヒツギ—_】- 泡沫恋歌自由詩14*12-3-16
【_母ちゃんの唄_】- 泡沫恋歌自由詩26+*12-3-2
【_雪の日_】- 泡沫恋歌自由詩12*11-12-8
【_トリコロール_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-10-7
【_evolution_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-10-5

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