すべてのおすすめ
赤く陽気な風船は
ぷーっと膨らんで
青い空に舞い上がるよう
しょぼくれた風船は
針で貫かれた
尽き ....
つかの間のお礼を
僕に言う必要は無いよ
君の左に居る人へ
その思いを
差しのべるだけで良いから
いつか僕 ....
悲しみの生まれるところ
手を伸ばせば届くけれど
すぅっと零れ落ち消えてなくなってしまう
今まで見てきた景色の中で一番切なくて儚い
そんな匂いのする場所
悲しみの還るところ
....
カタクて アオクて ニガイ時期
紺色のヨロイを脱ぎすてると
だんだんと萌え出るやわらかい息吹き
開け放たれた扉から
しなやかに たおやかに ゆっくりと
きざはし登る
....
ある日突然地球がダメに
なっちゃったりして
どこにも行くあてがなかったら
火星移民計画を
一緒に実行しよう
(月のうさぎが手を振っていたら)
(ちょっとだけ振り向いてあげよ ....
生まれて初めて
献血をした
400mlだ。
歯磨き粉が切れていたので、
先に献血した人がもらってきた
歯磨き粉が
欲しいなと思っただけではない。
愛は
与えること
そう学んだと思 ....
どこか遠くへ行きたい
どこでもいい
歩きではなく
自転車がいい
遠くへ行けるだろう
速く進めるだろう
風を感じるだろう
風を切るその瞬間が大切だから
どこか遠くへ行って
道に座っ ....
大人の
夢の
世界で
育つ
あの
未来の
かけらを
すくいあげて
つなげる
怖い?
怖い…
だれもがみんな
孤独で
....
僕はこれから逃げ出そうと思う
自分自身に宣告をし終えたら、
吐き出し損ねたその心臓を出し
これから二人蒸気船に乗ろう。
誰かの為の架け橋を潜り抜けて
涙がバイバイの形に成長したら
どう ....
いくばくかの希望
希望を泳ぐ
だれかの傍観者
だれかの人生、その舞台
はやく咲いた梅の花
素直に愛でることを忘れて
新しくできた喫茶店
ぼくは韓国のひとが ....
山田くん家の猫が 一度だけ
家出をしたことがあるという
「うちのみーちゃんは、とってもいいこなんだ!」
と笑っていた山田くんの顔は すごくひきつっていて
大丈夫、大丈夫と なだめる
....
何気ない言葉が 僕の支えになって
ありふれた幸せが 僕の救いになって
そんな日常が 宝物になっていく
嗚呼 きみがいる
今日も
明日も
明後日も
あと17日
あと2週間とちょっと・
見えない明日に向かって
ぼくらは走る
見えない明日があるから
ぼくらは走るのだ
いつも手探りで
仄かな明かりは君の存在
何も聞こえない暗闇で
微かな声は君の呼び声
知らない明日 ....
さぁ お姫様
右手をこちらにどうぞ
ほら,ためらう事なんてないだろう?
今夜だけは忘れたらいいよ
踊ろう? ただ気まぐれにでいいから
代償なんて求め ....
好きです
あなたが
右手が
僕は
宙ぶらりん
咳をしたらたまたま側にいた
隣の課のえむさんが
フルーツのど飴をくれた
えむさんがフルーツのど飴を好きだなんて
初めて知った
えむさんは僕より十歳くらい下の女の子だけど
背は僕より十セ ....
僕は売れない粗忽な詩人さ
今日も道端でビニールシートを広げてサインペンで紙に書いた詩を並べて詩を売る
通りすがりの人達にいつもケラケラと笑われている
そんな奴らを横目に僕は大声を張り上げて詩を売 ....
必要だとか
必要でないとか
そんなことではなく
辺りいちめんを
もう思いっきり吸い込んでみる
日々にやさしいものは
いつでも君の近くにある
目を凝らして
耳を澄まして
鼻を利かせ ....
玄関のドアーを開けると
宇宙が立っていた
寒そうにしていたので
中に入れてあげることにした
宇宙は喜んで
宙返りをしながら
家の中を転がって入った
飲み物を用意している間
宇宙はバナナ ....
淡い恋色の月の浮かぶ
....
山田くん家の猫が 一度だけ
家出をしたことがあるという
猫である以上 それはきっと「さが」ってやつ
なんだろうけど
山田くんは とても おろおろしていた
「すぐに帰ってくるよ ....
笑ったらいい
空虚のなかに立ち尽くし 何も掴めない僕を
好きなだけ笑ったらいい
怒りなんて覚えないから
笑ったらいい
暗闇の中を彷徨い 何も見つけられない ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた
如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
山田くん家の猫は、いつも くーすか寝ている。
山田くんが帰ってくる タイミングが
彼には お見通しらしくて
山田くんが帰ってくる十分前になると
ごはん (ほら、あのカリカリしたやつ ....
時の{ルビ端尾=はつお}を握り締め
いまだ名もなき{ルビ形=なり}を孕み
音なき音に耳を{ルビ欹=そばだ}て
真空妙有の{ルビ現=うつ}に凪ぐ
深遠に{ルビ籠=こ}む白い背 ....
おもらしをした日に
ベランダに近づくと
道化を演じたそれが
僕の鼻をくすぐる、
アイラビュー、交信中
未来のあなたはどうですか
アイニジュー、更新中
昔とちっとも変わ ....
瞳を閉じた、夜空の下の君
君が、その目を開く、次の瞬間
僕は自分が どうなっているか、この頃 不安なんだ。
君が本当に涙を止めるまで
もし、僕がここに居られないとしたら、 ごめん、あや ....
いいやもう
いいやもうって
思います
僕の言葉は
風に呑まれる
だってさあ
だってさあって
いうけれど
風が吹いたら
それでさよなら
いいやもう
いい ....
何から書いていいか分からなくなるのはいつもと同じ
僕は水の上に立っている
神様からそういう力を与えられたのだ
こういった永久に続くであろうゆるゆかな時間が世界に充満していると
僕は ....
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