すべてのおすすめ
昔に植えた
自慢の椰子を倒してくれという
七メートルほどあるトックリヤシモドキが四本
これから台風がくれば
隣の駐車場の人様の車の上にいつ倒れるかも知れないのが心配で
風の日はよく眠れないの ....
陶芸家の身(うつわ)はどうだい
いく筋も、寄せてはかえす指のとおりをつくってやった、朽ちるろくろのうえで、あたたかな心拍はいちどだけ濡れる、断層つづきの、ぬめる泥の顔で、柄でもないおかえり、兵馬 ....
高校生活のころ
湿気高い、と書く癖で
わたしの詩だと読みあてた人は
乾というキザなネームが合わなくておかしいと笑う
貴方には才能があります
がんばってください
一晩中ふるえてか ....
底ふかい
ながれる霧の
亡失のよあけに
サインのかげりがうかびあがると
ゑづは
狂いはじめ
つよくあしでまといの舌苔
怪訝と
したたりで
烏合を吐きだすつぶてに
そまる
....
岡ちゃんはフラれた昨日をネタにしてジョークジョークと高笑う
ねじり鉢巻キマってんのにモテねぇじゃんか
あらよっ もいっちょ
ソビエト連邦崩壊しても
コンベアの冷凍サーモン高々と積みあげ
平和 ....
だれのものでもない
できた橋を
わたる
生き物には足があるようだ
二本あればわたれるようだ
いままでどおりなら
唄い酒場のような居場所があり
(どこか)わたってきたところ ....
いきる
燃えさし
あがってくると
( こころは バイパス
爛れた
くちびる
あてがいながら
眼窩(すかいらいと)
から
入水
....
猛烈は
空に土足であがりこむ
闘牛の息猛々しいありさまを差しむける
裸(モーレツ)にすれば
コミック漫画のはみ出しイラストにひっぱりだこになる
それほどの猛烈たちがなんども呼びだされて
い ....
設えるより
解きほぐすようにして
わたしたちの地平は瓦解する
いたたまれない
この指先の感触
いまも憶いだせない
まっすぐな壁をつくり
(腕が通るほどの位置に)
すんだ窓 ....
頑張りやの
あんな子は二度と来ないでしょうと
しゃきしゃきとわたしの髪は細かく床に散らばる
もともと十二月までの半年契約で
一月からは大阪で開業する先輩の新店スタッフに
あらかじめ呼ばれてい ....
「死刑」には
死刑たらしめる法と
死刑執行人
死刑場(およびその道具)
なにより死刑囚がいる
そのまえには判決
主体の認否を越えて客体の処断があり
主体は罪の罰が死刑となったことを
....
そとの喧騒をしめだす
システマチックなロマンチック
コンビニエンスストアはルンルン
肩寄せあう
住み分けの商品たちは 屋台骨
あきないをしっかり支えている
出生証明書
....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった
“わた ....
写真とは
干乾びた
製造工場の正門の
錆びたポストに居つく手紙の重さで
天を劈く煙突の
かたちを得たけむりが笑っているようなもの
めくれば
白い鍵穴もかすむ季節に
「どこにもいけない」 ....
水底リザーブしておいて
これから、瞳は、こぼさず、もらさず
底までゆこう光の竿をたぐりよせあゆみつ
The wind dies down.
凪
少女は祈る少女世紀の立体少女症候群の。―――熱 ....
やける痛みで何度も寝返りをうち
あなたはわたしの
名を呼んでくれたのだろう
受け容れられないと知ったら
そのあとのことなど考えられない
凍りつく鏡に心を映す
力などなくして
それ ....
めしいの め
とうめい傷を
おしあてました
みあゲル のでした でも
ても 叩き落し
ても 踏みつけ
ても 凝らし 床に
うち つけ ないすれすれの
( られ ....
一本の
JR線路記号のような白黒の紐で
するすると地膚におりたつ
口を開けた 函
一列の
七十億の
新聞紙(パルプ)が敷かれ
中をかさこさ歩きまわる
ひよこ一匹をさがす
....
いまにも降りだしそヲ、
降りだしそヲ、
降りだしそヲ、
降りだしそヲ よ
あの
雲 底
( )
( ) ....
いつも前をみなさひと叱つてくれた母/あでやかに彩(いろ)めきわたし生涯初のだいびんぐ/息をみたし瞼をとぢて“さよなら”のかたちで関節をのばす
すでに顔をそむけ唇を噛みしめ/母のしおからひ指先をは ....
なまぬるい風に
ウエルニッケ野原はがらんどう
すずめを いちわ
ちからまかせに
にぎり もだえる
臨月まぢかの手(うで)をひろった
縄をまわし
大地に丸太をいくつもしいて
石油コン ....
ドモ、ロボトデス
ヒト、スキ
モノ、スキ
コトバ、スキ
キセツ、ハ、メグッテ、ハナヤグ、コロニ
トリヤ、ムシラモ、カナデル、コロニ
プレリドッグノ、デアタ、コロニー
・・・ボク、コユ ....
とぎすまされたナイフのように
口元にはいつも
ふっきれたような不敵な笑み
藤木くんはそういうひとだ
二十歳すぎ
鼻と耳にピアス、眉毛なく黄金色の長髪をふりみだす姿はライオンのよう ....
星もなく
ふあんに耐えかね
肩にくいこむ夜をおろすと
知らない山のほうから遠吠えがきこえる
呼んでいる
/存在(たいしょう)ではない たしかに
よばれている
脳天から電光石火よびさまされ ....
「仕事に貴賎なし」で渡りあるく
暗証とID
待機室はいくつものセキュリティチェックをくぐった先にある
「夢のバイト。ジャンボ機ですよね」
マニアは聞けばいろいろ教えてくれるが
夜の羽 ....
宴もたけなわをぬけだした
ネオン、信号さんも律儀だね
女子のきらびやかで背中を見せるファッション多し
なんてまやかしな
挨拶もそこそこ
引き出物は右手
キマってみえるだろ
あなた ....
レモン色のチューリップが
それは雨天のせせらぎであって
顔は飛沫(しぶき)をはじいていたのです
あなたは最初の花ですか
植物図鑑のはじめですか
あなたは「赤」のはずなのに
あなたの夢み ....
もう見慣れたものさ
のんだくれの青空ベッドなんて
誰も起こしたりしないよ
シャツの下ボタン肌けて仰向けに
観音菩薩の表情(かお)はいまも石川さゆりの膝枕なんだろうけど
酒やけで毛穴全開サ ....
君はたしかに一介のピーマンだったが
人間工学をあざ笑ったのであろうか
一塊(ひとくれ)の粘土をしぼりとった手ごたえと
大胆なくびれ はじける地肌が第一印象なのだ
小麦色の少女のはちきれんばか ....
=サブタイトル(おもてとうらからみる物のかたちや色が異なるせかいで)
わ た し は み る
それはわたしの至高をおしひらく ひとしずくのデッサンだから
さわるリンカク ....
吉岡ペペロさんの乾 加津也さんおすすめリスト
(62)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
椰子
-
乾 加津 ...
自由詩
11*
11-5-13
ぞうけい_(ご利用は計画的に)
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-5-7
乾く
-
乾 加津 ...
自由詩
21*
11-4-27
ゆめのゑづ_(幻肢の砦たち)
-
乾 加津 ...
自由詩
14*
11-4-18
ボクらのバラエティーブック
-
乾 加津 ...
自由詩
12*
11-3-23
わたる
-
乾 加津 ...
自由詩
10*
11-3-19
とうえい_(幻肢の砦たち)
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
11-2-21
猛烈_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
12*
11-2-14
地平にのこる感触
-
乾 加津 ...
自由詩
17*
11-2-8
頑張りや
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
11-1-28
相関たちの剥奪および独楽のような孤独
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
11-1-21
コンビニ_なう
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
11-1-15
あなたは激しい加速を
-
乾 加津 ...
自由詩
17*
11-1-11
ふぉとぐらふぃっく_(ご利用は計画的に)
-
乾 加津 ...
自由詩
15*
11-1-4
日暮れのさよなら_(ご利用は計画的に)
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
10-12-25
わたしを忘れてくれたあなたへ
-
乾 加津 ...
自由詩
12*
10-12-24
へや_(幻肢の砦たち)
-
乾 加津 ...
自由詩
5*
10-12-16
インターネット・ファクトリ_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
8*
10-11-28
雨がくる
-
乾 加津 ...
自由詩
16*
10-11-13
おちば
-
乾 加津 ...
自由詩
9*
10-11-10
がらんどう
-
乾 加津 ...
自由詩
10*
10-11-8
ロボト
-
乾 加津 ...
自由詩
5*
10-11-2
ライオンの爪あと
-
乾 加津 ...
自由詩
8*
10-10-27
インクルード
-
乾 加津 ...
自由詩
15*
10-10-15
そこに笑顔はあるか
-
乾 加津 ...
自由詩
14*
10-10-12
コンビニで値踏み
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
10-10-2
レモン色のチューリップが
-
乾 加津 ...
自由詩
14*
10-9-22
追いかける声
-
乾 加津 ...
自由詩
6*
10-8-28
ピーマンの個性_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
3*
10-8-16
イデア流星群_(想起させるものに、忠実に)
-
乾 加津 ...
自由詩
3*
10-8-14
1
2
3
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する