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歩道の残雪を
踏みしめる律動
声でもなく
音でもなく
歌でもなく

  白い吐息に飽きて
  見上げる
  大気の天蓋
  一弦の
  その楽器

  透明におびえ
   ....
大阪駅
十一番線

遠い目をした
電気機関車

  彼方への思いだけで
  切符を買いはしなかったか?
  帰るという意味を
  部屋に忘れてこなかったか?

いつもどこかに
 ....
{引用=
九番線、午前六時四十二分。急行「銀河」はEFに牽かれ


 終着駅に東京駅を選ぶのは、旅として最悪の結末だ。それは旅人がこのホームに立ったとたんに旅が死んでいくから。地下深くにまで ....
どこに帰るのだろう
などとは問わない
会社帰りの雪道

星だろうと
街灯だろうと
導かないのならば
ただの明滅だ

一歩ごとに
すり減っていくのは
靴底ではなく
今日の賞味期限 ....
触れない唇
握らない掌

体中の
あちこちが渇くのです
潤して欲しいと
井戸を掘るのです

上手に
井戸が湧けば
わたしはきっと
すくわれる

井戸を掘るのです

時間す ....
君と

ばいばいって

約束もなしに

手を振るとき

誰かが

波打ち際で砂を踏むのです

僕の胸の奥の

小さな

渚で
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
腐った葡萄を投げ捨てろ

国道あたりに投げ捨てろ

トラックの車輪ではじけて

アスファルトに染みこんで

どす黒くかたまってやがる

(ああ、デラウエア・巨峰・ピオーネ!)

 ....
服部 剛さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オクターブの双月夜。- たりぽん ...自由詩12*06-1-15
駅・十一番線- たりぽん ...自由詩12*06-1-12
駅・東京- たりぽん ...自由詩5*06-1-4
くつぞこ- たりぽん ...自由詩805-12-28
手首に井戸- たりぽん ...自由詩6*05-11-5
鳴き砂- たりぽん ...自由詩15*05-10-30
星空の宛先- たりぽん ...自由詩20*05-10-10
投げ捨てろ!- たりぽん ...自由詩9*05-9-16

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