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丸るい丸るい川原の石を
敷きつめた石の橋
誰もまっすぐに渡れない
この国は丸るい石の国
丸るい丸るい石を流す
見えない先の下流まで

石に疲れて足を止め
動くままの目にまかせる
浅瀬 ....
若さの中に埋もれていたのかもしれないね
乾いた木にもたれかかって
微熱を持った耳に唇を寄せた


それは丁度冷たい風が月明かりをざわめかせたとき
その落ち着き無い立ち居振る舞いが急 ....
   一   秘密の楽園

二人の世界の入り口は
いつだってこの実験室
あなたはそっと私を呼んで
脱いだばかりの白衣を着せた
袖の長さが余っていて
なんだかとても不恰好なのだけど
 ....
灰緑の部屋で 私たちは
話をしている
天井や壁に貼りつけた
太陽や月や星たちを
そろそろ違う場所に
貼りかえようか と

私たちは長らく
この部屋に棲んでいる
いや あるいは
この ....
め が みえない ひつじ は
おおきく なった なら め が みえるように なる と しんじて いた

だから いつも
あんしん して ひとみ を とじた

ひとみ の なか の くらやみ ....
海は凪いで
時折水面の灯りが膨らむ
こんな場面に身を置くと
ゆめを見たくなる

会いたい、の裏側にある
まだ微熱を残した感情から
目を背けずに
鞄ひとつぶんの希望を詰め込んで
夢のつ ....
まがいものは 百年もたぬ
詩語は 意味をはこばない
わたしらは 修羅であるから
もとめあいながらも ついに
手を むすばない
抽象的な月が照らす暁

足元の地面に這う虫のように

この世界の隅っこで

ちょこまかと迷ったり

始終、立ち止まったりしている

小さな人生の主人公

つまり俺が

感じ ....
泣いたら愛は冷めるのかジョナサン
泣いたら泣いたで
涙を拭ってやれよジョナサン
熱く腫れ上がった瞼に
キスしてやれよジョナサン
ジョナサン

泣いたら愛するのをやめるのかジョナサン
泣 ....
裸身の雪が
ぼんやりとした
遠いほたるとなっておりてくるので

あまやかな
姉の匂いにみたされたまま
結露にぬれた窓の外をのぞく

(紙の野原で北風が笑っています)


雨の日の ....
 母親を失った幼星は甘えるように月に寄り添っている
 両親のいない幼星達は人間達に飼われている
 夜になると空へ飛び出し 
 同じような境遇の星達と新しい星座の形なんかを考えて遊ぶ
 毎日が満 ....
伊勢の南島町
漁師の友達の両親
おばさんは嫁いでから
一度も休みがない

その息子 親友 純 日本人 世界中を回って
ハワイにたどり着いた波乗り くらげに襲われて
 ....
悲しくなって遠吠えすると
風に乗って
色んな場所から返事を貰った

風が生まれるならそれは掌からだ
水面に翳すと波紋が囁き 
耳を澄ませばラピスラズリが唄う
冷たい指先で声を拾って
廃 ....
{引用=





夜は
地の影 海の影



人は
光りのかげ 愛のかげ

青は
心の翳 かなしみの翳



光りは
闇の陰 空の陰

炎は
木の影 風 ....
たとえば
それは、
晴れわたる夢に
やさしい雨がのこした跡
テーブルのオレンジは
断続的におとずれる早朝、
半透明のまま
ころがっていて


方向性をなくした部屋に
ふりそそ ....
夜に出でし月は
右より欠けて浮きつつも
心鎮むる情けありて
ただひたすらに眺むらむ

何をか語らむその月は
暗き空に染むるる色は
今に咲く黄梅と思ほえ
心なつかし

夜に出でし月は ....
愛想をください
愛想を、ふたつ、ください
遠まわしの言いかたで苦しめられない
番号の割りふられない愛想を

つれなくしてください
むしろ、つれなくして、ください
飼いならされた狼にだって ....
しらしらと 明けの天の原 家々は行くように浮かんでいた
まぼろしの城跡 君を攫って
行きたかった それだけのことでした
夢の中に出てきた白いうさぎ
ゆっくり時間を止めてゆくように
振り向きもせず私の伸ばした腕を
そっと摺り抜けて消えて
追い付けない追い付けない

この脚じゃもう走れないのだと
気付かされて ....
序章

薄くけむる霧のほさきが、揺れている。
墨を散らかしながら、配列されて褐色の顔をした、
巨木の群を潜ると、
わたしは、使い古された貨幣のような森が、度々、空に向か ....
くちびるの
置き場所を間違えた、夜明け
あなたへと無音で震える春が
無音で体温する春が
祈りを湿らせるので
耐え切れずに申し上げた春が
ぬくく、痛く、ここに
滲み始めるの ....
?.

ヒヨドリたちが庭に現れる
鳥は歌うものだと思っていた
あれは
叫びだ

桜木町から横浜に向かう道で
君は叫んで
何度も叫んで
アスファルトの上に寝転がって
 ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ

ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
たっぷりと綺麗なお湯を張り
たぷん、とそこへ身体を潜り込ませた
暖かな気持ち良さが
ほんのり心地よい

綺麗な
本当に綺麗なそのお湯を
手で掬ってみると
遠くの飢えたいの ....
{引用=よだか、かあいそうよう
かわうそうよう}

四歳のわたしは協会で泣いた
よだかを想って泣いた
かあさまが牧師様に頂いた絵本を
わたしは涙でくしゃくしゃにしてしまった

十八歳は ....
汀さんの自由詩おすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
丸るい丸るい石の国- ポッケ自由詩1+*07-2-12
ピアス- ロリータ ...自由詩307-2-12
白衣の堕天使- Rin.自由詩25*07-2-11
灰緑の部屋で_私たちは- 塔野夏子自由詩15*07-2-11
めがみえないひつじ- moof ...自由詩407-2-11
マリンタワー- 銀猫自由詩19*07-2-10
そろもん(単独者の話)_- みつべえ自由詩607-2-10
抽象的な月が照らす暁- ジム・プ ...自由詩3*07-2-10
君が泣くまで愛する事をやめないのはジョナサンだけだった- 虹村 凌自由詩13*07-2-10
Blue_Planet_青い星- 青色銀河 ...自由詩1707-2-10
星の一生- はじめ自由詩2*07-2-10
愛のテキーラ漬け- 水在らあ ...自由詩21*07-2-10
遠吠え- 士狼(銀)自由詩12*07-2-9
かげ行- まどろむ ...自由詩7*07-2-9
ブルー、- yuri.自由詩15*07-2-8
夜に出でし月は(「古語の宴」例示作品)- ぽえむ君自由詩12*07-2-7
愛想をください- hon自由詩307-2-7
雲海の家々- ひより自由詩3*07-2-6
白いうさぎ- AKiHiCo自由詩507-2-6
虚空に繁る木の歌___デッサン- 前田ふむ ...自由詩22*07-2-5
種子の祈り- A道化自由詩1807-2-5
十字架- 水在らあ ...自由詩31*07-2-3
座標- LEO自由詩42*07-2-2
水の在るところ- 水在らあ ...自由詩37*07-2-2
いのちのかなしみ- 小原あき自由詩11*07-1-27
夜鷹- 士狼(銀)自由詩7*07-1-13

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