君の誕生日、だとしても
ケーキの苺は譲れない
ぼくはこれでも、苺が好きだ
で、次に
ぼくのじいちゃんは船長だった
海賊船の
もう随分昔のことだけれど

なんて言ったら、笑う?
笑わな ....
冬の雨が上がって
しっとりと潤った空気に
小さな蕾が目覚め始める

春と呼ぶにはあまりに早く
陽射が弱々しく届いて
蕾の外側だけがほんのり白く染まる

冷酷な北風には
他愛もない出来 ....
ひまわりが枯れて
バラが枯れて
チューリップがこぼれて
シベリアだけがまだ 
咲き誇っている

切られた花の優しさしか
あげられません
あげたくても
あげられません
 ....
雨が降ると
紫陽花の咲くあの場所を思い出す
カタツムリは今日も
葉っぱに隠れて雨宿りをしているのかな

高校生の頃
雨が降った日には
よく二人で放課後の音楽室で時間をつぶした
君の奏で ....
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ....
 いつかぼくがとおくはなれて
 きみのほほをながれるそのしずくを
 このてでぬぐふことができなくなつても

 いつかぼくがとおくはなれて
 さむさにふるへるきみのてあしに
 くちづけて ....
北岡瑛美子さんのおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
苺愛歌- Rin K自由詩37+*07-2-2
きみに向けて- 銀猫自由詩28*07-1-18
シベリア- 水在らあ ...自由詩39*07-1-17
「雨」- 404 not foun ...自由詩13*06-12-14
傘の中- LEO自由詩8*05-10-22
いつかたびだつひのために_いまかいたてがみ- 紫乃自由詩5*05-7-27

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