朝焼けに見とれて朝練遅刻して怒声浴びても気分は良くて。


照りつける日差しの前にひれ伏して懇願するも陰にはならず。


夕暮れに烏の鳴き声木霊して去りゆく光惜しんで送る。
一回転してしまえない飛び出せないからぶらんこの鎖がたわむ

靴だけを先に逃がしてぶらんこに繋がれたまま残ったわたし

順番を待ってから乗るぶらんこはつまらないからぎりぎりねじる

ぶらんこ ....
豚はどうなるんだ、と怒号が飛んだ連休前の特別会議


ファックスのそばに置かれた空き缶は明日誰かが捨てるのだろう


二度目の稟議書が読まれることなく机の上に放置されてる


唾つけ ....
春だから星を見てても暖かい一緒に見たよね僕ら青春


桜餅葉っぱを食べてもいいのかな会話の中にも散る散る桜


月笑うあなたは笑っているかしら卒業式を抱きしめる四月


水色が似合う ....
春が吹いてくる
強い風だ
今は春だぞと
言っているようだ
どこまで吹いてゆくのだろう
林が揺れている
鳥はどこにいるのだろう
蝶はどこにも見当たらない
春の声が大きすぎて
みんな黙り ....
なじみ深き土地を去る日の迫りきて
一日短く覚ゆ昨日今日


何事も知らぬ猫といて この土地を
離るる事を息子は言ふており


感傷にひたるひととき青梅が
音たてて落つ庭石の上

 ....
あんみつの
甘さにまけない
君恋し
みつに絡まる
いくばくの豆
なみなみと
注いだ水が
溢れ逝く
別れた白湯が
私の重さ
麗らかな春の匂いはどこにある
梢の先の小さなつぼみ

清らかな春の光はどこにある
川に流れる小さな雫

ゆるやかな春の動きはどこにある
日なたで伸びる子猫のあくび

新しい春の心はど ....
いつも持ち歩いている
めぐすり大好き
ひんやりするし
さわやかーするし
おめめぱちくり
なみだもながせる

なによりも
めぐすりさすときは
どうしても
上を向かなくちゃいけません
 ....
鞭鳴らし予算会議の二月来る

豆まきの窓を見つめて秋田{ルビ犬=いぬ}

病棟へ渡る廊下の{ルビ余寒=よかん}かな

人に別れ炬燵に眠る二十五時

礼服の上司の肩に氷雨降る

女子 ....
暗闇で君のことばかり考えおり手術終わりし深夜の病室 ほしいもの
それはお金でもなく
名誉なんかでもない
ほんの小さな手だけでいい
温かみのある誰かの手

ありがとうと
軽く振ってくれる手
がんばってと
応援してくれる手
大丈夫だよと ....
悲しみを
心にしまいきれない時
人は涙を流す
いくら心が広くても
人は必ず涙を流す

喜びを
心にしまいきれない時
人は笑をこぼす
いくら心が狭くとも
人は必ず笑をこぼす

人 ....
薄ぺらな詩ばかり飯がまずくなる



だいじょうぶ毎日うんこ出てるから



「痛風だ」「酒を飲むな」と母の声



{ルビ腐=ふ}の足に手を{ルビ接=つ}ぎ足 ....
おいおい
もう座るのかい?
さっき歩き始めたばかりじゃないか
歩いているだけだぜ
走ってなんかいないんだぜ
上り坂もなかったぞ
第一
ここは道の上だぞ
座るとこじゃないだろ

普段 ....
敷きつめたシリカゲルへと身を投げてたまった涙を吸い込ませてる 工夫して
節約して
我慢して
それでも欲しいものが買えず
買うべきものも買えぬまま

苦労して
落ち込んで
叱られて
それでも人に認められず
行くべきところも行かれぬまま

何 ....
年明けてそっと踏み出す一歩かな

ほろ酔いて妻の手を引く初詣

初売りに祖母と来て買う晴れ着かな

長生きの人にもまれて初地蔵

初芝居光あふるるロビーかな

{ルビ角=かど}番の ....
女は金を持ち
有力な血縁を持ち
権力を持ち
奴隷を連れては
男を自由に取り替えていた

女はボロボロの服を纏い
両親は何一つ残さず死に
奴隷のような毎日を送った
彼女 ....
人は空を飛べない
けれども
人は空を見て夢を描ける
飛べなくても
しっかりと地面に踏ん張ればよい

人は宇宙を泳げない
けれども
人は頭の中で宇宙を創れる
泳げなくても
{ルビ颯爽 ....
悩みのない生き方は
悩まないことに悩む生き方で
その悩みはきっと
その人を弱くさせてゆく

常に満たされない現実が
次の課題と向かわせ
今日の努力が生まれ
たとえ失敗しても今度こそと
 ....
おかもと君は
わたしの初めての人に
なってもいいと思ってたのに
夢ばかり語って
てんこーして行ってしまった
手紙を書くよと言ったきり
年賀状もこなかった

おかもと君の夢は
とほうも ....
ごめんねと言い出せなくて早寝する 選挙戦海の向こうの子供らの運命握るネクタイの色

絶望も希望もぜんぶ受け入れて爆発しながら鼓動する国

武器を売るために育てたフセインを育ちすぎたと殺すアメリカ

テロよりも犠牲者増えた戦 ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
 あなたは何故寂しいのでしょうか?
 本当に一人なのでしょうか?
 灰色の雲の下で
 ひざを抱えてうつむいてるあなた
 人生とは過酷なものでしょうか?
 何が一番つらいことでしょうか?
 ....
俺ぁね、鼻毛をね、抜いたんですよ
そうしたらばさ
なんともまぁ可愛らしくない
小人がぶら下がっていてね
それはもう凄い剣幕で怒るんですよ
お前は何だぁ
何様のつもりだぁ
わしらの住処がぁ ....
高崎駅のロータリーで
道に迷っているおじさんがいた
丁寧に地図を書いてあげたら
お礼一つ言わず走り去っていった

駒形へ向かう電車の中で
携帯で話すおばさんがいた
勇気を出して注意したら ....
離れてもなお離れ得ぬ漠鬼かな



つむる目にひとつこぼれるななかまど



つむる目の光のなかを去りゆく背



己れから己れあふれる獅子頭



さ ....
歌乱亭カラスさんのおすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
太陽- 秋桜短歌107-5-14
ぶらんこ- 渦巻二三 ...短歌11*07-5-2
オフィスの休日- たもつ短歌1007-4-25
【短歌祭参加作品】僕ら青春- ふるる短歌1507-4-24
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4P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌11*07-3-28
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短歌_なみなみと- 殿様が得 ...短歌307-3-24
初春の歌- ぽえむ君短歌16*07-3-20
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病棟の恋(3)- 愛穂短歌407-2-7
とても小さい手だけれど- ぽえむ君自由詩19*07-2-3
心にしまいきれない- ぽえむ君自由詩14*07-2-2
冬身- 木立 悟川柳5+07-1-30
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シリカゲル- 眞山小桃 ...短歌2*07-1-27
足跡だけは残せるのだから- ぽえむ君自由詩14*07-1-25
お正月- ささき俳句3*07-1-21
二人の女- なかがわ ...自由詩5+*07-1-20
人は空を飛べない- ぽえむ君自由詩12*07-1-19
悩まなければ強くはならない- ぽえむ君自由詩8*07-1-18
おかもと君の夢- ふぁんバ ...自由詩35+*07-1-16
ごめんね- ささき川柳3*07-1-15
アメリカ- chica短歌7*07-1-14
ホットケーキにはちみついっぱい- ふぁんバ ...自由詩14*07-1-12
今日は今日、明日は明日- 山崎 風 ...自由詩6*07-1-11
悪い事ぁ言わねぇ- プル式自由詩10*07-1-11
烽火- 1486 106自由詩11*07-1-11
冬応- 木立 悟俳句907-1-11

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