背もたれが
椅子を飲み込んでいく
水槽の言葉で人は話す

たとえ古くても
あなたが好きだ
いつも日なたに
消えてなくならないから

またひとつ閉めらる
ガラスの窓がある
そして代 ....
冬の日の午前

ちょうどそのくらいの影や音

たいせつなことを

たしかめるための明るさは

冬の日の午前

ちょうどそのくらいの影や音
{引用=体温の変化って
すごいね


+



うるんだ夕刻の
スプリンクラーからは


しずまないでいる陽が
不遜で
わたしたちは
落日みたいなことばで喋る

 ....
 ビートルズに「Baby's In Black」という曲がある。世界的大成功を収め、現在に至るまで影響力を失っていない彼等にしてはあまり有名ではない地味な曲で、その後、ただのラヴソングではない歌をいく .... 日々、ニュースを見ていて奇妙に思うのは、殺人事件などで家族を亡くした遺族の中に、インタビューで心境を聞かれて「嫌いな奴が死んでせいせいした」…… とまではいかずとも、「家族が死んでしまって悲しいけれど .... 窓がうっすらとくもり
秋はいつの間にか冬に変わる
抱き合ったままの僕らは
足の冷たさを暖め合う
まだ少し賑やかさに包まれた
小さな夜の始まり

遠くで猫が泣いている
うちに呼んであげよ ....
古たぬき


冬の我が身を


苦しめん
のど飴をのどに詰まらせ咽る日々

忘れ物取りに行ったら忘れ物

潮引きて冷や水もなく汗もなく

足袋ほつれ動かぬ故に終る日々

柳風枝垂れるみどりみどりかな

飲み食いもやがては飽 ....
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