すべてのおすすめ
飲み切れなくなった
ジンジャーエール
心には屋根が
あると知ったから
もったいないけど
流してみようか
海は誰も
いない方が綺麗で
炭酸の泡に
傾ける音を
波だと思って
....
曲がるトンネルに奪われた視界
両手にぶら下げたビニール袋は
あたしの歩く距離を知らなくて
ガサガサと立てる音に付いて行く
振り向いて欲しいお母さんの顔
あたしならもう靴擦れの跡を
....
恋も病も終わりなど見えずに
体を燃やして尽きるのを待つ
たったひとつの命を削った
髪の毛を抜いて道を作るなら
誰もが避けてくゴキブリのように
曲がりくねった暗闇を行こう
太陽の日差 ....
眠れない夜に限って
外は雨だね
時計の針と
水滴のリズムが
重なり合って
押し潰されそうな
街の月明かり
薄いドレスの
裾から溢れる
光が足りずに
宇宙へ旅立つ
シー ....
大人になると
目に映る全てに
順番を付けて
幸せを急ぐ
振り切って
好きなものを
選べる力が
正義なんだと
言い聞かせた夜
ミシンをかけた
雑巾の表と裏が
どっちでも同じ ....
黄身の大きさが違う目玉焼き
食べれば同じ味がするのだから
きっと左右のバランスが違う
この眼にだって夢は見えるだろう
頭は嘘を付かないプロペラを
心で回して不安定になる
前髪で ....
落とした視線に降り注ぐ光
飛び散った心をまとめるように
照り返す熱を真っ直ぐ感じる
一筋の軌道を希望と呼んだ
指先から抜けてどこまでも行けば
体に傷を残す優しい糸で
檻を作った逃げ ....
両耳にさしたイヤフォンで今
世界を閉じて音楽を浴びる
君は一人じゃないと歌えるのは
その人がとても幸せだから
カーテンを閉めた
孤独の窓には影が映らずに
双子のチェリーを食べた僕に ....
一枚の写真が時を止める
二人がせーのでピースを出して
三年後の未来を照らすような
四季の途中で折れてしまった角を
五回舐めても戻らない形が
枕の下で静かに眠ってる
押し花みたいな夢を広 ....
静寂に火を灯す人の声が
柔らかくて肌を滑るマシュマロ
撫でてあげたくなる普通の暮らし
弾む会話の出所が知りたい
同じ食事と短い睡眠で
命を縮めた願望の淵に
駆け付けてくれる友達を失 ....
マスカラの羽根がまつ毛を広げて
飛び出そうとするロケットの軌道
瞬きの数が増えるその度に
大切なものを見逃したから
涙で滲んだ黒いカラスが
目尻に落とした旗を掲げる
異物の入っ ....
箱の内側に油を塗って
取り出したマトリョーシカみたいな
重なる記憶がぶつからないように
思い出はいつも滑りやすいから
スケートリンクで放し飼いにする
転んだら痛みが伝わる身体
あの ....
指を切り落とした手袋の先で
触れ合った時に起き上がる爪で
印を付けたい逃げられる前に
あなたが渦の中へ消えた日から
誰も寄せ付けず海は鳴いている
靴に入ってくる砂は記憶の
端っこで ....
光る宝石を身に付けた時は
それより輝く命を見逃す
一瞬の煌めきの中で揺れる
原石を持った人の夢だから
重たくて軽い口笛を吹くと
眩しい世界へ届きそうになる
真っ白なノートを開いただ ....
曖昧な返事をした
優しさのつもりで
誰かに希望を残す自分を
果てしなく広がる空が見ている
恥ずかしくなって
雨も降らないのに
傘を差しながら隠れた場所で
小さくなるほどうずく ....
夜の落ち葉が光る波のように
寄せては返す大丈夫だよと
肩を叩いて飛んで行ってしまう
残された重さを手で包んでも
冷えていくのは止められないから
ハンカチを当てて隠した肩に
思い出を並べ ....
黒板の側に新しいチョーク
ピンクの口紅が綺麗だから
塗ってみたかった鏡の前で
公式に当てはまらずに余った
この感情は消せない気がして
はみ出す度に未熟だと解る
自分の心が揺れている ....
煮込んでいるジャガイモを
箸で仕留めて目玉を二つ
描いただけの顔
人参に寄り添い聞く耳と
しゃべる口を与えてあげようか
玉ねぎと仲良しだから
いつも涙を流して空を見上げるよ
....
人見知りの鼻息を止めたら
もっと楽しい生き方ができる
さよならを自分からは言わずに
後出しジャンケン気持ち悪いね
白いキャンバスは食パンみたいに
耳を切り落とす神聖な場所
何も ....
あの歌の中に僕が生きていた
嘘みたいな言葉を本気にして
色褪せずにただ染まっていたくて
君の声だけが道を広げた
抱きしめるように独占できない
メロディはやがて誰かの心を
いっぱいに満た ....
厚く張った氷を砕くために
ブーツの踵が地上へ届く
心臓が埋められた場所で
掘り起こしてる足跡の形が
誰にも踏まれず残っているのは
きっと一人で歩いたせいだね
氷と永の文字が出会 ....
ピンクの小瓶に入った香水で
描いた円の中を8の字にくぐる
身体に纏う鎧は軽い方が良いと
何だか強くなれた気がする匂いを
薄い皮膚の下に忍ばせながら
シャツの襟元を折り返す時
桜 ....
ウールのマフラーを強く巻いても
誰かの腕を離れたこの首は
隙間だらけの星空みたいな
編み目のひとつにほどける思いを
両手で救って届けたかった
チクチクと痛むウールの感触
太陽の熱と ....
紙の質感やインクの匂いが
伝わる指先を誰かに向けて
1ページの物語も読まずに
主役を生きてる人が妬ましい
自分らしい振る舞いやセリフを
学んできたのは同じはずなのに
シャボン玉の大 ....
緑のざわめきが膝で笑い
風の咳払いが耳を撫でる
雲のフィルターが通した言葉に
洋服を着せた天使のはにかみ
夕陽に染まる頬はみんな同じ
空に浮かべた思いを綴るため
盛り付けられた一枚 ....
ディナーのパスタはボンゴレロッソ
口の周りで太陽が踊る
紙ナプキンに吸い取られた熱が
唇の形をかたどりながら
渡せる相手が未だにいない
テーブルで話す恋人たちは
いつの間に名刺を交 ....
自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで
ちょうど髪の毛のような糸が垂れ
サドルにまたがるとすぐに消えた
太ももの上を温める光
こんな所で遊んでいるのかな
動いたら付 ....
美学があるなら
飴玉を舐めよ
ゆっくりと
優しい坂道を
転がる味が
舌の中で
溶けながら
綺麗な透明に
色の付いた
ノスタルジーを
抱えて消えていく
瞳の大きさと ....
漠然とした痛みが夜を襲い
ミシンを踏んで絆を作った
上糸と下糸が手を結ぶと
縫い目を増やす足跡のように
0.1ミリの隙間が怖い
どうしてゼロにはならないのかな
追いかけて止まっ ....
スカートを履くと
股間が震える
解放された
器官を放り出し
投げ売りにする
みたいな軽さを
乾燥した空気が
読み取った
スカートの下に
ジャージを着ると
生々し ....
1486 106さんのミナト 螢さんおすすめリスト
(209)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ホットロード
-
ミナト ...
自由詩
2
19-10-12
お母さん
-
ミナト ...
自由詩
2
19-1-7
日陰
-
ミナト ...
自由詩
1
19-1-5
静脈
-
ミナト ...
自由詩
1
19-1-4
払拭
-
ミナト ...
自由詩
3
19-1-3
雌雄眼
-
ミナト ...
自由詩
4
19-1-1
太陽
-
ミナト ...
自由詩
2
18-11-15
チェリー
-
ミナト ...
自由詩
2
18-11-14
数え歌
-
ミナト ...
自由詩
2
18-11-13
銀河鉄道
-
ミナト ...
自由詩
2
18-11-12
線
-
ミナト ...
自由詩
2*
18-11-11
リンク
-
ミナト ...
自由詩
4*
18-11-10
PINK
-
ミナト ...
自由詩
1
18-11-9
無印
-
ミナト ...
自由詩
5
18-11-8
秘密基地
-
ミナト ...
自由詩
3*
18-11-7
神風
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-11-6
教室
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-11-5
肉じゃが
-
ミナト ...
自由詩
2*
18-11-4
自画像
-
ミナト ...
自由詩
2*
18-11-3
アカペラ
-
ミナト ...
自由詩
2
18-11-2
シャーベット
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-11-1
サムライウーマン
-
ミナト ...
自由詩
2*
18-10-31
シリウス
-
ミナト ...
自由詩
3*
18-10-30
落丁
-
ミナト ...
自由詩
2*
18-10-29
自然協奏曲
-
ミナト ...
自由詩
1
18-10-28
ROSSO
-
ミナト ...
自由詩
3*
18-10-27
光
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-10-26
雲
-
ミナト ...
自由詩
3*
18-10-25
ステッチ
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-10-25
制服
-
ミナト ...
自由詩
1*
18-10-24
1
2
3
4
5
6
7
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