だから

暗中模索・徒手空拳で

俺はIBをつらぬいてゆくぜ


結果がすぐでることなんか積み重ねても

そんな遠くに行けるはずもないだろうから

暗中模索で全然OK

徒手 ....
平坦な道をとぼとぼ歩いていくことが
いつしか当たり前になっていて
地図にない道を通ろうとすることを
鼻で笑うことが多くなった

冗談を言うつもりはさらさらない
仮にそうであったとしても
 ....
過去未来形でわだかまっていく
後悔の連鎖反応は
僕の肩越しに風が
運んできたものだった

まなざしは魔法を持っているので
今は瞳を閉じ何も目にすることなく
嵐をやり過ごすようにそっと
 ....
この肉体が僕の名で呼ばれている不思議
思うが侭に動かし
あるいは歌い 
横たえ

歯の並びにさえ
造化の神の丹念な
作業のあとを見ることが出来るのだから
この精密さには祝福が与えられて ....
その男 草木に眉を顰めて
かつて在りし栄耀の痕跡を追う
肉を刺し骨を切るのが鉄であり
火を燃やし町を興すのが鉄であった

酸素は力強かった
たゆむことなく働いた
人と動物だけが
幾度と ....
自殺が話題にされると
じぶんの引き出しに
自殺が入り込んで来る

まさかじぶんが
そんなこと
今は有り得ない

この実感が曖昧なことに
しばらくして気づく
自殺よ、忍び寄らないで
 ....
いますぐに気が付く

僕らをつなぎとめるものは

余りにも脆いものだった

届きそうで届かない

このもどかしい感覚は

味わうだけでも嫌だった

僕はいつも笑っていようと思っ ....
かつて心を置き去りにした土地で
足元を掬われないように前へ、前へ

敷き詰められた岩の隙間で浮かんでいるのは
汚れた発泡スチロールの欠片ばかり
忘れられたオモチャの残骸は
ひきつった笑顔を崩さないよう ....
黒い河の向こうを

電車の明かりが渡ってゆく

あと6時間もすれば

この街は放射冷却で煙れるだろう

置き去りにしたのは

ぼくの心、それともきみの心のほうなのか

あの電車 ....
希望は与えられている

悲しみは与えられている

ショパンを練習している

テンポの変わるところが

音がほどけてしまってながれない

おなじところで音もわれる

灰色の街で
 ....
暗中模索の日々のなかを

わたしはきょうも

わたしはあしたも

きょうという日々を生きるだろう


ひとの夢がわたしの夢に沿わないとき

わたしはそのひとを

愚かだと決め ....
恋人いじょう

友達みまんのふたりには

待ち合わせる場所も

繁華街のシャッターのまえ

セブンスターを持ってかざして

立っている


割り切りたいと

そういう欲望 ....
寝入りばな
夜の船に乗って
黒く澄む空を
たゆたっていた

静謐なガラスの船は
住むもののない水底の
果てない深さを
ギラリギラリと見せた

こわいよと口に出す
まだ眠りに落ちて ....
季節は甘いにおいをさせて
生きた痕跡を残していく
死は果実の着地とともに
再生の希望を託す

もし声が種子のように
どこかで芽を出すのならば
それは共振する
土壌の中がいい

次第 ....
少女のような
その逆のような
真ん中かも知れない
だけど男ではない

助けを呼んでいる
キュンキュンきてる
アマリア・ロドリゲスの
歌声は無垢な群れ


路面の電車、壁と見まがう ....
部室に転がっていた雑誌の表紙は手塚治虫だった
手にとって眺めていたら
女優の田中裕子のエッセイに目がとまった
もう20年以上まえ、平成元年のことだ

エッセイの内容は
ライトアップされた東 ....
もしもうひとつのパラレルワールドがあるのならば

その世界の僕はどういう人生を歩んでいるのだろうか

もし幸せな人生を送っているのかな

僕の人生と取っ替えっこしないかい

君が死ぬと ....
街路樹に寄り添って
まばたきを我慢すると
色々なことが見えてくる
見えていたのに見なかったもの

園芸店の軒先で
ペチュニアがビニールの容器に
無造作に投げ込まれて
冬の曇天を眺めてい ....
大阪を発ち東京に向かっていた

車窓の闇のせいで
一瞬夜のような錯覚を覚える
これは朝の暗さなのだ
車内の匂いがまだ人間に撹拌されていない

車内の明かりの鮮度に目がなれてゆく
車窓の ....
好きな花束ねて 花束作ろう
好きな花束ねて あの子に贈ろう
迷いの白と気負いの赤を
一緒に束ねて あの子に贈ろう

波に打たれて もう涙も流せぬ
そんな人の 心を暖める花束
大切な誰かに ....
到達点ではないという意味に於いて

私の志す理想は王国にあらず

一部の者たちの人格の磁場にあらず


王国とは自らの理想郷を言う

その王国が開かれたものであるのか否かは

 ....
好きなものを嫌いになろうとしながら
他に脱出法がないのかと考えてみる
しかしあくまでそれに固執することで
鎖が外れるのではという可能性も信じている
損得勘定に身を委ねてみたいのに
犯人が残し ....
教壇に立つと足が震える
いまだに ほんとうに
数に圧倒されるわけではない
自分の無知と対峙せねばならぬから震える

それをひた隠しにして
知識を売り鬻ぐ男がここにいて
いつ化けの皮を剥が ....
ギュヤーンと街中にある飛行場から
飛行機が飛んでいくのを見ていた
僕たちはまだ子供で世界にコミットできない
大人になってもコミットできないことはまだ知らない

途中コンビにではない雑貨屋に立 ....
辛辣な森羅万象
耳元から鼻先へまた額から鼻へ
人間を分類し整理し時に処分する
まさかと思わせる疑似科学ラファータ

時々思うのだけれど
無機質だけで世界が出来ていても
問題は無かったのに ....
まだぼくが幼かったころ
不倫あいてに
星野道夫の旅をする木を読んであげていたことがある
あいてはそのまま眠りたかったに違いない
まだぼくは幼かったから
からだをいたわるふりをして
あいてに ....
きみの言葉を聴いていなかった

ぼくによろめいたきみの寂しさを

聴いていなかったからごめん

サイゼリヤの駐車場で

ホテルにいくまでの時間を過ごした

きみはお父さんのことや
 ....
無辺際の空
金属が滑空する
滑らかな肌は
雲の白さに嫉妬する

見るものすべて
聞くものすべて
触れられぬあなたの
裸体を想起させる

悲しいことなど
嬉しいことなど
すべて綯 ....
肺病病みの男と
肺病病みの女が
みすぼらしい格好で
冬の道の真ん中にいる

男は希望に絶望し
女は絶望に希望し
ふたりはディーゼルエンジンの
煤で汚れた街路樹の陰に入る

何もほし ....
恋人よ 悲しい冬の朝のにおいを
結び合わせて僕たちは
僕たちを手ひどく扱った
このちっぽけな町を出てゆくのだ

機械油のにおいだとか
缶詰工場の工員のつなぎだとか
狭い路地や貧乏そうな子 ....
アハウさんのおすすめリスト(2020)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スローガン- 吉岡ペペ ...自由詩4*09-12-4
あまのじゃく- 中原 那 ...自由詩17+*09-12-3
おやすみなさいという- 瀬崎 虎 ...自由詩509-12-3
骨の上で逡巡する- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-2
鉄と春秋- 瀬崎 虎 ...自由詩209-12-2
自殺- 吉岡ペペ ...自由詩809-12-2
淡い水色- こめ自由詩1509-12-1
防波堤の風- 中原 那 ...携帯写真+ ...12*09-12-1
朝の街- 吉岡ペペ ...自由詩909-11-30
灰色の街- 吉岡ペペ ...自由詩1409-11-29
きょうという日々を- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-29
処世- 吉岡ペペ ...自由詩209-11-29
眠りによせて- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-28
_朝のシンフォニィが奏でられる- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-28
無垢な群れ- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-28
気持ちいっぱいあるでしょ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-27
パラレルワールド- こめ自由詩1209-11-27
見えていたのに見なかったもの- 瀬崎 虎 ...自由詩609-11-26
朝暗いうちに- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-26
花束- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-11-26
王国にあらず- 吉岡ペペ ...自由詩209-11-25
価値観と舞台- 中原 那 ...自由詩8*09-11-25
90分- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-11-25
17歳- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-25
カスパール- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-25
アラスカ行きの約束- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-24
思い出- 吉岡ペペ ...自由詩1009-11-24
Sky_/_Sound- 瀬崎 虎 ...自由詩709-11-24
あたたかい飲み物- 瀬崎 虎 ...自由詩2*09-11-24
_このちっぽけな町を出てゆくのだ- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-23

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