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都市
その足元は黒に染まる
灼けては、また凍える
現代の 大地とでも呼べるだろう

黒くなった三億の悠久
忘れられて
尊くも足下 誰も
誰も、考えはしないで

あんまり痛くて、裸足 ....
やさしいひとはすぐに
かなしくなる

やさしいから
かかえこんでしまって
もっともっともっと
かなしくなるのに

だれかのことばかり
おんなじこころに
しまってしま ....
あなたと私は
一枚の地図

無数の道路が
ふたりをつなぐ

だけど
たとえば行き止まり
たとえば一方通行で

私はいつも迷ってしまう
うまくいかずに塞いでしまう

あなたと私 ....
鳴り踊る携帯電話
くるくると巻かれたエクステ
ゴミとなった教科書

勉強? してない
将来? 知らない
演技? 忘れない

義務となったTV見学
胡散臭いリアル
他人を蹴落とすトー ....
 斜陽。窓が次第に夕暮れになっていく
このところの自室の空気は 白いカーテンを覆っていて 収納棚の内側から大勢の女子供たちがガヤガヤと騒ぎ「はやく、はやく、」と叫んでいる。布団の上に倒れこみ目を瞑る ....
憂う雨しとしと泣いている
身に染みいるような
寄生虫(むし)の様

紛う影あの人が近づく
そして通り過ぎる
それだけの人

夢しんしんと
うるさい雪の様に
積もり積 ....
季節はもう冬支度なのに
たんぽぽの綿毛になるんだと
あなたは言った
過ぎ去った日々を惜しむかのように
ひとびとは
大きな樅の木の下に集いだす
そんな季節に
たんぽぽの綿毛になるんだと
 ....
夜寝る前に読書していると 
開いた本のなかから 
うっすらと光を帯びた手があらわれ 
わたしに差し出されていた 

その手を握ると 
不思議な想いが心に流れ 
明日に怯えるわたしの影は  ....
 ほんのくだらないことで
 気分は悪くなるもの
 ほんのちょっと気のきいた言葉で
 気分は良くなるもの

 長くて短い人生
 楽しいことばかりじゃ
 成長はないからな

 暗闇を知っ ....
落第してゆく大人たちを
進級してゆく子どもたちが
通り過ぎてゆく

落第する大人たちは
進級することは過去にしかないと
思いながら
冷えた体で下を向いて歩いてゆく
丸まった背中が小さく ....
 どんなに世の中が豊かになって
 ごちそうが食べられるようになっても
 お母さんが作ってくれるお茶漬けが一番うまい

 漬物を肴にお茶漬けを食べる
 そのうまさは格別なんだ

 漬物を出 ....
空が誰かのものであって欲しいと思う
できれば、あなたの

  すすき すすき かぜのわだち のこして

あなたがいない世界に
意味がないのではなく
あなたが見捨てたこの世界に
あなたは ....
おまえが
おまえの母の指を握りながら
泣いていたので
どうしたのか聞くと


おまえは
母の左手の薬指の
銀色の指環を
指ごと握りながら
これが欲しいと
言って




 ....
威嚇的なあなた達は
きっと私を見て嘲笑う

派手に装飾しているあなた達は
真実なんてのを求め
それを追う中で何人でも犠牲にする
遺書を笑い 日々を笑い
陳腐な恋愛や言葉には涙を

な ....
愛してる。
大好きよ。
ずっと一緒にいて。
貴方といると幸せなの。

私がどんなに愛しても
貴方には伝わらない。
貴方がくれるのは
ただの事務的な行為。
そこには、愛情の一欠けらもな ....
柵の外には自由が溢れているのに
何故か人は柵の中で生きる
ちょっと跨げば乗り越えられるのに
誰も跨ごうとはしない
自由の身になることを恐れ
しがらみから解き放たれることを拒絶し
狭い柵の中 ....
残りの生の
カウントダウンが始まった朝に
目覚めるとそこには無限がいた

大きな黒い影が
部屋を重い色にしたけれど
今の私にはそんなことはどうでもよかった

ただ側に誰かい ....
申し訳ございません。
気概が不足しておりました。
すぐに補充いたしますので
そのままの格好でお待ちください。

申し訳ございません。
矜持の寸法が違っておりました。
すぐに裁断いたします ....
息を吹き込んで膨らんだ 紙風船
何回か空に打ち上げたら萎んだ
その度に息を入れる

テストの問題用紙で作った 紙飛行機
真っ直ぐに飛ばない姿は自分に似ていた
その度に分解しては作 ....
時が動いているから
飲みかけのコーヒーの熱は
どんどん放れてゆく

時が動いているから
人を愛する気持ちが
どんどん高まってゆく

時が止まってしまったら
花は散らない

時が止 ....
ごめんね



君の前では、私は
「純粋な女の子」でいたかったの


笑って、怒って
少し、恥ずかしそうな顔をして



少しでも君の気を引いていたかった



私を ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
{ルビ銀=しろかね}の雪が空より
舞ひ落つる冬枯れの森
侘びしかる風の音聞けば
時移る草葉の思ひ

細やかに流るる川は
透き落つる冬枯れの森
悲しかる水の音聞けば
時映る雫の思ひ

 ....
捨てたつもりはなかったのです
だってこの国にゴミはないのですから
ええ だから 捨てたつもりは全然なかったのです

あのひとの影を いえ あのひとへの愛を
私はあのひとが残していった家にきち ....
昨日久々に出会った無限は
疲れ切った顔をしていた
巨大な影を携えて
途切れ途切れの息でこう言った

歴史はどんどん積み重なるだろう?
例え世界が有限であったとしても
時間は永 ....
 
 
せっくすの前に
トランプをしよう

七並べとか占いとか
シーツに
カードを並べよう



せっくすの前に
映画をみよう

「ベティ・ブルー」とか
「マイライフ ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
おばあちゃん
亡くなる何ヶ月か前に
ぼくのアパートにやってきた
外車に乗りたかったので
おばさんの買ったヴォルヴォ

だけどぼくんちなんか来たって
そりゃやることもないので
縁側から外 ....
さくらがみたいのと
おまえは呟く

けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです




ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く

しかし幼稚園は日曜日に ....
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
ネコ助さんの自由詩おすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
60、アスファルト_【あすふぁると】- 雨宮 之 ...自由詩8*06-11-26
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一枚の地図- umineko自由詩11*06-11-24
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無限- なかがわ ...自由詩4*06-11-14
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