懐かしい雨の音がする、俺はとっくに不具合で、伸ばした指先は必ず何処にも触れられないでいるというていたらく、唾液を呑み込むことにすら痛みが走る、故障だ、故障だ、すべて .... 梅雨を横切る
あをいそら
濡れた地面を蒼く染め
少女が被った麦藁帽子
雨をなみなみ閉じ込めた
水玉模様リボンを掛けて
口ずさむのは夏の風
海面アスファルト
踊る靴音五月 ....
図書館で資格の本の頁を閉じ 
色彩を失った日々を嘆いた 
長い手紙を書き終え 
疲れた腕をしろい机にのせる 

(机の下に潜むかみさま)が 
ぼくの重さを支えていた 

ふいに後ろを向 ....
なんか腹ふくれる感じがうぜえ、
つーかなんか食べんのがめんどくさい。
がやがやして食べんのがめんどくさい。
時間が早く終わる気がする。
普段は一人がいいかもしれないと思う。
腹ふくれると気持 ....
静まれー 静まれ−!
俺はこの世の中に魔法をかけたい
水戸黄門のように悪を成敗したい
いや、水戸黄門ではダメだ
権力を傘に着て戦いたくはない 権力の方が悪っぽいし
大体俺が悪代官だったら 葵 ....
** 名前の削られたコメント **

名前を削るのは哀しい。
想いを残せばいい。
色褪せぬ思い出は無い。
心尽くし切る言葉も無いだろう。
想い尽くせぬ残滓に
身を焦がす時があろうとも、
 ....
{引用=



「人間はね、言葉の海で泳いでいるんだって。」

「言葉の海?」



「そう、言葉の海だわ。ここは。」




パソコンは行間に
椅子のない背もたれを 普及させた

鉛筆とは違って
垂直に線が 交わるかもしれないという期待は
抱きにくくなったが
キーボードの奥行は
不意に折れるということがなく
 ....
今日
他界した父の
初めての
誕生日がやってきた

昭和
何年だったか
いつまでたっても
覚えないまま

もう
数えることはない
死者の生まれ日

ある年は土曜日で
ある ....
社会を うまく泳ぐコツは 凡人になりきること ピアノのあしは楽器を支えているのか
それとも音楽を支えているのか
ギターをかき鳴らす仕草は
そのあしに似て、共鳴する独り言
マイクを持って空を指したとき
ひとはただのマイクスタンドでしか ....
巨大な檻の中で保障される安全

独房に飾られてるのはホルマリン漬けのモラル

殺菌して焼き増しされたカルトはまた媒蝕され

リンチ中毒の平和主義者共に何度となく不具にされる

何処へ逃 ....
夜中の台所に響く 静寂
たくさんの食べ物がある 飽和状態

何も求めない
何も求めていやしない

譲ることに慣れすぎた
長女気質

良い子でいたくて
貴方にできる
全てのこと ....
はみだした、
木々
君の前で
秋は唄う

雨は止み
スコップの音が
(シャリ・・
かすかに
(シャリ・・・

君の頭が割れて
脳みそが
パカッと出てくるようで
興奮するよお ....
俺が一番恐れているモノ
俺が一番怖いモノはなんだ?

死か孤独か絶望か
何かが絶たれることを恐れているのか?

怖い怖い
何をそんなに恐れているんだ
何かを見つけてしまうこ ....
 形あるものは変化し続ける
 この心も絶えることなくロックンロール
 あの叫びはどこに辿りついただろう?
 もう、戻らない夏
 時間がたつほどに輝いていく思い出たちよ

 あの喜びの声 ....
生きてゆくためには
強くあらねばなりません
にっこりと笑えなければなりません
もつれた糸をいつまでも足の指先にひっかけて
思い悩んでいてはなりません

電信柱ほどの高さに浮いてい ....
月の、満ちる夜の、
世界から、少しずつ音を消していく、
地球の反対から初めて、少しずつ、
コーヒー農園で歌われる歌、
山羊のため息、道草する羊飼いの口笛、
サンバ、ボッサ、レゲエ、ロック、
 ....
恋 矛盾

愛 矛盾

切 矛盾

願 矛盾

祈 矛盾

心 矛盾

希 矛盾

望 矛盾



あなたの幸せを願っているのに

あなたを求めてしまう

 ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
幼い子供達が無差別に殺されたニュースを見て
悲しい顔をした君が
部屋に迷い込んだ小さな虫を
すかさず叩き潰した

それは
ためらいのない無意識な行為で
憎しみも悲しみもない
何気ない行 ....
今日は死ぬにはとてもいい日だ
草穂を揺らす風が吹く

ヒマラヤスギが黙然と立つ落日
強さの代わりに口を閉ざすんだ
風がすわりと立ちはらむ草原で
空気に重さがあるということを
彼らは厳かに ....
思いっきり声を上げて泣きたいのに

それすらも出来なくなってしまった

感情とはこんなにも脆く儚い
ねぇ 
ねぇ 
ねぇ… ? 
 
 終わったよ 
               終わった
     始まったよ
            始まった  
 終わったよ      始まった
 ....
うそは泥棒のはじまり
だったはずなのに
ひとは誰でもうそをつく

愛するが故のうそだからと
あのひとは
目も合さずにつぶやいた

その場しのぎのうそを重ねて

針千本の〜ま〜す
 ....
いまとなっては

あなたを愛していたのかすら
曖昧。





モノクロの世界で瞬くみたいに


それだけが
鮮明に
繊細。


手にしていたのは
優しさのカタ ....
チンザノロッソバック頂戴な

寂しさとか虚しさとか
そのようなものが
グルグルぐるぐる
アタシの真ん中で
ループしてやがんの

チンザノロッソバック頂戴な

流した涙とか
零れ落 ....
あらゆる物が蔑ろにされている
どういった理解も受け入れ難く
全てが疑わしい
こんな辺境の地まで来てしまった
どうにか連れ戻してくれないか

足りない物
それが連れ戻してくれる ....
鉄の匂いを
僕は知っている

あの金属のぬめりを
僕は知っている

太陽が反射する

鉄の匂いもそうやって
空中に反射されて
四方に鉄の柱を
延ばし続ける

一面にはえた鉄の ....
少しずつ
明かりが点り始めた街を
歩道橋から眺める

気ままな
散歩の途中で

緩やかなカーブを描いて
線路の上を走る電車
朝に出掛けた人達も
またこの街に
戻ってくるんだ

 ....
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