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無数の花びらたちが帯のように
川の両端を縁取りながら流れている
私は冷たい雨にかじかんだ手のひらで
傘を握り橋の上からそれを見ていた
けれど川にも街にも花びらにも色は無い
ふと見れば ....
あなたへの想いを響く音にして
閉じ込めた心の猫目石
口付けて震わす閃光の弦
石に刻みつけたのは
ガンジス川の砂の数
それほど遠い過去世のこと
二人の日々
誓いの言葉
清音に震わす心 ....
ヒトは、かなしい生き物です
泣きたくても、
笑っていたりします
ヒトは、かなしい生き物です
思っていることと、
ちがうことをします
ヒトは、かなしい生き物で ....
僕は虹が大好きです。
どのくらい好きといって、
僕のランドセルが
6時間分の授業の準備でいっぱいになって、
アルトリコーダーがささってるくらい、
そのくらい好きです。
少しわかりづらいけど ....
遠い海の向こうに旅立った夏を惜しんで
夜露にハイビスカスは濡れている
もはや冷たい空気が僕らに厳しい季節を旋律させる
命は
守らなければ溶け出してしまうのだと
白昼夢から覚めたよ ....
一人部屋に佇む
冷蔵庫の機械音に混じって
窓の外から虫の声が聴こえる
それ以外音は聴こえない
静かな夜だ
ぽつんと椅子に座っていると
何だか世界の中に一人 ....
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