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今、寒いと言った
昨日も言った
一昨日も
その前の日も、多分

毎日毎日が
まるで当たり前のように
それを確認するかのように
毎日毎日を

明日、僕は
大好きなあの人と結婚し ....
「ふ」を付けただけで
不幸せになるのなら
最初から幸せなんていらない

「む」を付けただけで
秩序を失ってしまうような世界は
多分まぼろし

「み」を付けただけで
来るのだろうか ....
テーブルの上に何かを忘れてきてしまった
いったい何を忘れてきたのだろう

それは大きなもの
ではなかった
かといって小さなもの
でもなかった
賞味期限が切れそうなもの
でもなく
 ....
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
深夜、バスに乗る
乗客もまばらな車内
運転席をのぞくと
濃紺の制服を着た父が座っている

昔、一度だけ
大人になったらバスの運転手になりたかった
という話を聞いたことがある
どこかで何 ....
彼女からの手紙が
炊飯器の中で見つかった
もう
ほっかほかの
ぐっちゃぐちゃで

炊きたてのご飯はうっすら黒く
食べると微妙にインクの味がする
時おりぐにゃりと繊維をかんだりもする ....
ニュージーランドにいるキウィという鳥は
羽がすっかり退化してしまっていて
空を飛ぶことができない
夜行性のその鳥は
夜になると木の穴の中などから出てきて
えさを探す
もちろん飛ぶことが ....
やぎしきさんのたもつさんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
確認- たもつ自由詩403-10-30
抱きしめる- たもつ自由詩803-10-27
忘れ物- たもつ自由詩1603-10-24
風にわたって- たもつ自由詩1403-10-20
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14
約束- たもつ自由詩603-10-7
置き場- たもつ自由詩1803-9-30
夜に走る- たもつ自由詩603-9-24

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