猫に従って公園で雪を焼いた
こうばしく焼けてて繁昌だ
冴ない流しを伴った年若いパ・ドゥ・シャ
やがて霧を映したバロネ

あわい谺に教わり月を結びつけた糸を裁つ
しぼまないで、泣かないで、真 ....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」


 もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
口だけじゃんと言われても、何度も、何度でも





祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
誰かが亡くなったことを耳にしない日はないというのに

ハンバーガーを食べながら
我が ....
13

ぼくのこころは
ふ 
ってはずれて

べっくうさんやのほうに
ぷかり ぷかり
とんでった



14

喧嘩太鼓の音に
いくつもの魂がひとつになって
一際高 ....
お姫様を助けてハッピーエンド
エンディングロールが流れて
もう1周目
でも
いつまでも
タイトルに戻らない
真っ暗な画面のまま
今日も電車に乗る

電源の切り方を
俺は知っている
 ....
走り出す、走っていく、ぎこちなく、しかしそれは必然的に正しいポーズで。ニュアンスを放つ。蠢く、うねる。私がじっくりと存在をもっている。汗。無量大数なんていうまどろっこしい言葉を使わなくても、ゼロをいく .... その魂の美しさは通貨になる
ふかい森の奥でみどりいろに光る怪獣の眼と
契約して明るい場所まで走っていける
花嫁よ
ウェディングドレスが泥を食っても
きみはずっときれいだ
肉のわたしは獲 ....
わたパチが弾けるみたいに歯が抜けていった夢でも見てるんでしょう



ポエトリィ。それは真夏の横恋慕。彼は凄腕歯科技工技師



感情に色が見えるの。おこるは青。わらうも青。これは心の ....
ばらばらになった、
時間、

失われた腕は、戻ら
ない、わたしの
死んでいくための
時間、

防腐処理を施されたきみの
死が、狂おしく
咲いて、無が
咲いて、
言葉は
ばっく ....
どうも、ツユサキです。これまで「ショートレビュー・サンデー」と銘打ちいくつ
かレビューを書いてきましたが、個人的な事情もありこの文章をもっていったん終
了します。今までどうもありがとうございました ....
 
  
 
これから結婚について書きます。
その前に男性側の視点であることを前提としなければなりません。
何故なら私が男だからです。
女性側からの視点で書くことも不可能ではありません。
 ....
 現代詩フォーラム50選を発表し、わたしがたのしい。という企画です。
 批評祭がずっと前におわっても、平気で大発表してしまいます。ラスト!
 最後に、感想を書きました。最終行までお付き合いいた ....
 優れた詩に出会うというのは、そうそうあることではない。
 それはインターネットの世界も同じことで、ここ現代詩フォーラムにおいても、文句なしに優れた書き手といえる者は全体の1%にも満たないのではな ....
一人でゲームセンターに行った帰り
コンビニの前で黄髪のお兄さんの鋭い一瞥と目が合った
単に喧嘩を安売りしているだけなのか
それともただ単に
一つの穴を巡る目眩く争奪戦の一つの
火蓋が切って落 ....
 
 
花が咲いている
花の中に海が広がっている
散歩途中の
人と犬とが溺れている
救助艇がかけつける
降り注ぐ夏の陽射し
最後の打者の打った白球が
外野を転々とする
ボールを追っ ....
赤血球とか、白血球とか。深夜に光るのはそれだけで、あとはずっとだんまりを決め込んでいる。寒い、と震えるのはあなたの亀頭。許せない、とつぶやくとそれはぱち、と音を立てて消えた。帰ります。ぱち、ぱち、ぱち .... A fond, A fond,
もっと 振って もっともっと

どこか遠くへいきたいな
おねえさんがそうつぶやいたのを聞いた時
世界には
どこか遠くがあるのだと知って
突然、彼女はあこが ....
口語の時代はさむいがその寒さの中に               ※2
自分の裸をさらすほかない時代
ひとつの恐ろしい美が生まれた                  ※3
三角さん、錯覚しなければ ....
某所で、
>意味がわからんと言っていた軟弱者が何人かいましたが、
>意味を伝えるだけなら詩なんか必要なないじゃん。
>詩は作者と読者の共同作業であるべき。
>僕が1から ....
ふたしかな水を生きて
行方のどこにも底がない


くうかんを蹴りあげて
足音を確かめる
ひかりは、
柔らかくかげを踏んで
どこか遠い国になった。



どこまでも水。
ぼく ....
 
会議室を人が歩く
金属や樹脂などでできた
冷水機のようなものがあって
その向こうに浜松町が広がっている
どこまで行っても僕には体しかないのに
ポケットに突っ込んだはずの
手だけが見つ ....
葉っぱたちのとがったきっさきをさっきから風がはげしくゆらして
じべたに並べられた各種弾頭のことを考える
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような中を
ゆっくりと自由に空気を押しながら
あたしは記 ....
タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、
なんかそういう気分なので(笑)。

さて。
蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに ....
カラビナ、切っていくんだろ
お前の自我が燃えている
こちらの電車が燃えている
スタンダードな鉄柱の
かすれた声は裏側に
山手線の内側で
正しい摂理を殺したら
徐に雨が降っていた

足 ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
だいたいポイントもらうために詩を投稿するってのがまず本末転倒だし、
ましてやポイントのために詩を書くなんて言ったら
それこそ何考えてるのか全然わからん。

つかさぁ、こんな小さな限定された場所 ....
27日

多分知っていることだった。
今日のニュースで、中華街に泊めてあった自動車が突然爆発す





28日

首が回らない。お菓子を食べよう。そう言えば昨日は。私は松井です ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
1.

男の精液ってさ タンク一杯の梅酒みたいだよね


タオルを集めていると香恵ちゃんがつぶやく


なにそれどういうこと

上の部屋に オーナーがおいてった梅酒があるんだけど
 ....
 写真が嫌いだ。風景写真は好きだが人間が写り込んでいる写真が大嫌いだしじぶんが写り込んでいようものならその写真を処分するためにおまえの妹の身柄を確保して交換条件にしたいぐらいに嫌いだ。思い出は必要 ....
れつらさんのおすすめリスト(73)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫の舞- soft_machine自由詩122-9-26
詩の日めくり_二〇二〇年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*22-4-18
口だけじゃんと言われても、何度も- AB自由詩14*20-3-9
Physics_Note_2- AB自由詩3*20-1-31
俺達には希望のないゲームしか渡されていない- ピッピ自由詩419-2-12
飛ぶ- ピッピ自由詩517-10-25
祝福の呪文- しもつき ...自由詩1017-3-7
重厚な世界を軽薄にうたえ- ピッピ短歌617-3-2
_- こもん自由詩412-3-24
ショートレビュー・サンデー_終- 露崎散文(批評 ...10*11-9-1
結婚について- たもつ自由詩2411-2-16
現代詩フォーラム50選_(3)- 露崎散文(批評 ...1510-2-17
【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)- 古月散文(批評 ...18+*10-1-10
全ての哀しい夜のために- ピッピ自由詩609-11-28
深夜放送- たもつ自由詩1309-6-7
星どもが産まれたら- ピッピ自由詩509-3-4
A_fond,_A_fond,- 藤坂萌子自由詩609-2-20
満足厳禁- 大村 浩 ...自由詩29*09-2-16
詩とイメージ__−萩原朔太郎_蛙の死−- リーフレ ...散文(批評 ...21+*08-10-25
生き抜くために死んでいる/きんいろの森/きんいろの波- 石田 圭 ...自由詩3508-10-14
- たもつ自由詩33+08-10-3
夏至- モリマサ ...自由詩28*08-5-16
詩という“表現”を選んだあなたへ- いとう散文(批評 ...59+*08-3-17
カラビナ、切っていくんだろ- ピッピ自由詩1808-2-11
よしこちゃんのピアノ- 縞田みや ...自由詩9*08-1-24
ポイントポイントうっせぇなぁ。- いとう散文(批評 ...21+*07-5-17
error- ピッピ自由詩3*07-5-11
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
よるにとぶふね- haniwa自由詩14*07-2-19
ポイントについて- 黒川排除 ...散文(批評 ...23+07-1-8

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