押入れの中で目覚めると
いつものように優しくなってる
手も足もおもいっきり伸ばして
指先の細かい部品までもが
思いやりに溢れている
感謝の言葉は誰に対しても
正確に発することができ ....
1. 

もわもわ
と、ふくれあがる嫉妬心
あなたが遠くをみつめるその先に
見えるはずのない影を見ては
心に広がる黒い雲


2.

クルクル
と、まわる私の猜疑心
ゆう ....
昨日のアルコールが抜けていなくて
頭痛と吐き気を催す目覚めになった

ポストに足を運び新聞を取りに行く
ひらり、と舞った
茶封筒

君の決意が其処に書かれていた

{引用=
昔から ....
ショーウィンドウを飾る
真夏のアイテムたちは 
誇らしげに季節を謳歌する

けれどそこには灼熱の光線も 
砂浜の輝きも届きはしなくて 
街の雑踏はただ息苦しくて 

日焼けした肌を ....
どんな蝶でも蜜を求める花に
好き嫌いがあるように
あなたの望む花と
わたしのなりたい花には
どうしても相容れないものが
あるのかも知れない
たとえば地味目なおんなのひとがいて
百人のおと ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
夕暮れに
ひめりんごの花弁が
雪のように散ってゆき
落ちた先は
あの子の眠る
寒い土の上でした


最期の言葉も
交わさぬまま
突然
冬空へと消えた
一つきりの ....
二条 敬さんのおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ドラえもん- たもつ自由詩9406-8-3
もわもわ_クルクル_ぷっちん_コロン- 落合朱美自由詩32+*06-7-25
一週間_ー日曜日・前半ー- 海月自由詩2*06-7-16
夏景色- 落合朱美自由詩2106-7-16
百合の花のように- 恋月 ぴ ...自由詩33*06-7-16
たなか屋の角- 佐野権太自由詩54*06-6-20
赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩81*06-3-10
花の墓標- 嶋中すず自由詩43*05-4-29

Home