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    それは
    人の魂を包むものでした
    紫紺の夜空にぽっかりと
    白く人魂のごとく
    浮かぶのです
    隠されているのでした
    6枚の 花び ....
      浴衣をあわせ夏祭り
      太鼓の撥がみつからない
      山車の担ぎ手きまらない
      祭りはまだか、もうすぐか
      あなたが来るまで始まら ....
      水平線が欲しいと泣いた
      混ざらぬふたつが眩しすぎ
      泣くしかなかった                 
      空は碧に準じて深すぎて
      ....
    めざしのような
    ししゃものおなか眺めては  
    惚れたと思ったあの気持ち
    いったいどこへやったのか
    箸でみそ汁つついて探す
    夕餉の残 ....
       小さなあなたに逢いたくて
       路線バスを乗り継いだ
       海を追って風を切り
       バスは走るどこまでも
       裸足のすがた追い ....
     かぶとむしを採りに行こう
     きみがそう言ったのはいつだったか
     荒れ狂う嵐の正体が
     悲しみだとも気づかずにいた
     そんな夏のできごとだっ ....
       髪の一本一本を
       毛穴の一つ一つを
       しわのあいだを
       襞の縫い目を
       歯の表を裏を
       すべてを磨く ....
        夕べ見た理不尽な夢を
        起きぬけのコーヒーに浮かべ
        スプーンでぐるぐるかきまわす
        寝起きの頭はぼさぼさで
     ....
      夕飯に缶詰をあける
      100均の鯖缶だ
      閉め切った部屋に
      さかなの匂いが充満する
      ろうそくの灯りの中
      ....
        あおい空の向こう側
        彼岸のかなたに届くまで
        大きく大きく手をふって
        元気です、と
        あなたにすべて ....
       冬がひきこもっていた
       クローゼットを開け放ち
       ハンガーにヒヤシンス
       春のドレスが花ひらくを待つ
       頼りなげな薄手 ....
       みぎの手で
       みぎの乳房
       ひきちぎり
       この空が
       とわでなくて
       よかったと
       ふかい ....
      賽の目に
      切りながら
      豆腐一丁ぶんの
      愛がほしいと
      てのひらで
      哀しみが
      揺れる夜

 ....
     うつくしいと
     つぶやく声が
     聞けるのであれば
     この身を
     一輪の花に変えよう

     うつくしいと
     やさしいまで ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
     つぶれたスーパーの裏には
     ひとり郵便ポストが立っている
     その赤いからだは色褪せて
     ところどころが剥げている
     スーパーとともに忘れられ
 ....
     星がみえぬと
     嘆くのならば
     夜ごとまぶたを
     くちびるで塞ぐ
     それは塩辛く
     わたしは夜に
     海をみる

 ....
     雪がふる雪がふる
     音もなくふりつもる
     蝉たちは土の中
     耳を傾け夏をまつ
     あの日の麦わら帽子は
     いまも埋もれてい ....
    
    水道の蛇口を閉め忘れたようで
    寝ているうちに耳の方へと
    冷たいものが流れてきます
    明日は仕事なのだからはやく
    眠らなくてはならないと ....
      あなたとわたしは一膳の箸でした
      年を経た槐の木から
      それはそれは丁寧につくられて
      生まれたのでしたね
      ある朝 ....
   大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
            こんな日がくることを
            いつから知っていたのだろう
            告げねばならない
            それがわたしの役目 ....
             あの豆腐屋の
             角をまがったら
             朝がくる
             豆腐屋の朝は早く
            ....
北大路京介さんの石田とわさんおすすめリスト(84)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白き花零れゆく- 石田とわ自由詩17*13-3-26
赤い金魚と水風船- 石田とわ自由詩12*13-3-19
準ずるものたち- 石田とわ自由詩12*13-3-15
のようなもの- 石田とわ自由詩11*13-3-11
バスに乗ってどこまでも- 石田とわ自由詩10*13-3-7
夏の話しをきみとする- 石田とわ自由詩12*13-3-7
磨く- 石田とわ自由詩11*13-3-6
最高の朝はほろ苦い- 石田とわ自由詩13*13-3-6
さば物語- 石田とわ自由詩16*13-3-2
あおい空が目に沁みて- 石田とわ自由詩12*13-2-25
ヒヤシンスクローゼット- 石田とわ自由詩12*13-2-24
ひきちぎられたよるの歌- 石田とわ自由詩7*13-2-16
賽の目- 石田とわ自由詩18*13-2-11
うつくしきもの- 石田とわ自由詩10*13-2-9
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
きみを忘れやしない- 石田とわ自由詩12+*13-1-20
夜に海をみる- 石田とわ自由詩17*13-1-18
蝉たちの子守唄- 石田とわ自由詩13*13-1-10
蛇口がみつからない- 石田とわ自由詩12*13-1-9
一膳の箸- 石田とわ自由詩16*13-1-8
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
ピクニックへ行くように- 石田とわ自由詩11*12-5-2
豆腐屋で朝をみる- 石田とわ自由詩12*12-1-25

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