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阿呆、阿呆と、鳥が鳴く。
狼狽した末、二日寝込んだのである。大いに酒を飲んだ。目の前がかすみ、起きても寝てもおなじようもので、酒を飲み、ひたすら寝込んだ。
希望を笑う我人生破滅の路と ....
意味もなく
突っ立っている
その言葉に
気づいている
きみひとり
髪をぬらして
雨の中にふたり
傘をひとつ買った
初恋の朝
目的もなく
寝ころんでいる
その眼差しに
気づい ....
天文学の本には
その距離が
記されている
地球上で
彼女に向かって
全速力で
走ってみても
その距離は
縮むこともなく
遠ざかることさえない
38万km
....
散ることを知らずに咲けぬ霞草
この皿は一人暮らしの味がする
万華鏡最初の絵柄はよかったのに
一輪挿し咲いているのは違う花
地下鉄の窓の鏡が怖いだけ
あくる朝アドレス帳 ....
とおい記憶の
ちいさな電車
だいすきな
祖母といっしょに
がたんごとん
たんぼと空
いい空気
おひさまの光
まぶしさに
目をつむる
みっつかぞえて
目をひら ....
一人暮らしの アパートに
大きな箱が とどいたよ
野菜 果物 地場産品
お米 お茶っ葉 お手紙と
意味不明なる ふるさとの
町の指定ゴミ袋
でも なによりも うれしいは
....
夕陽がしぼんでゆきます砂時計
冷凍庫いつかの恋がフリーズドライ
夜景はね化粧が下手ねとすっぴんで
片恋はまた雲となり俄雨
言いそびれし言葉のジュラ紀の地層調査
またあした ....
つぼみですあなたの前では枯れるまで
曖昧は曖昧だからやさしいの
恋列車整備不良で停止せず
さいたま港そんな港は知りませぬ
残された飛行機雲を撃ち落とす
あなたといふ三文字 ....
愛されてアイスクリームは溶けるまで
生きるため乗りこむ船よ浮草よ
ふろしきに包まれしものの声を聞く
地図になき地を吹く風との対話あり
野に蒔いた手品の種の発芽待つ
アラー ....
桜散りすでに秋の風たちぬ
にせもののあなたと過ごした月見草
朝顔のつるに巻かれし夏の園
脱皮した蝉のぬけがら捨てられず
キセルしてまでも行きたい終着駅
靴底に見つけた春の ....
どっかで聞いた名前だな
とだけ言って
すでにその名前を思い出している
どっかで聞いた名前だな
とだけ言って
相手の今の暮らしぶりを想像している
どっかで聞いた名前だな
....
泳ぐ空どこまで行っても泳ぐ空
水平線こえた世界が知りたくて
木漏れ日よそこに私はおりませぬ
麦藁帽編み目の数の夕まぐれ
思い出に暮らすが我が生きた証
いつの日か小さい緋鯉 ....
夢は 走る
清らかに 鮮やかに
初々しく 若さにまかせ
たくましく 力強く
加速度を上げていき
速く 速く
地球を 一秒間に 七まわり半の
スピードで やがて
夢は ....
さよなら言わずに引っ越した
あの子のおうちのお庭には
たんぽぽみっつ咲いてるの
さよなら言わずにたんぽぽも
綿毛になってとんでくの
今日あなたが
髪型を変えていたので
私の胸はときめいた
土星の輪っかみたいな髪型
こっけいでなつかしい髪型
無垢で可愛らしい髪型
愛していた髪型
最近惑星から除名された
冥王星 ....
瞳の湖には魚が住んでいる
普段はのん気に暮らしているが
ときどき湖が氾濫して
涙の滝となりそんな時には
湖から流れ落ちぬよう
人知れず遡上しているのだ
この事実は案外知られていない
つら ....
恋をしているひとは
強い匂いを発している
ところが
恋をしているはずなのに
匂いを発しないひとも稀にいる
心のどこかに多少嘘があるとか
思った以上に相手に正直になれていないとか
....
友達になろうと言う前に
もう友達になってる
デートしようと言う前に
もうデートしてる
つきあおうと言う前に
もうつきあってる
セックスしようと言う前に
もうセックスしてる
....
雨が降ると誰かが
迎えに来てくれるような
気持ちになります
傘を持っていないふりをして
しばらく軒下に立ってたら
偶然あなたはあらわれました
雨、ありがとう。
仕事ばかりしていると
季節を知るどころではない
ネットで世界のすべてを
知ったような顔していても
お得意さんと話して
業界のすべてを
知ったような顔していても
僕はなにひとつ
わか ....
懐かしい春の匂いと君の顔
北大路京介さんの小川 葉さんおすすめリスト
(81)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
辺境の路
-
小川 葉
自由詩
2*
07-5-20
初恋の一日
-
小川 葉
自由詩
4
07-5-19
片思いの距離
-
小川 葉
自由詩
5*
07-5-16
霞草
-
小川 葉
俳句
4*
07-5-15
電車
-
小川 葉
自由詩
5*
07-5-13
ホームシック
-
小川 葉
自由詩
11*
07-5-12
俄雨
-
小川 葉
俳句
7*
07-5-12
飛行機雲
-
小川 葉
俳句
6*
07-5-10
浮草
-
小川 葉
俳句
7*
07-5-8
押し花
-
小川 葉
俳句
10*
07-5-7
名前
-
小川 葉
自由詩
3*
07-5-6
こどもの日
-
小川 葉
俳句
6*
07-5-6
旅の末
-
小川 葉
自由詩
6
07-5-4
たんぽぽの親子
-
小川 葉
自由詩
9*
07-5-3
冥王星
-
小川 葉
自由詩
4*
07-5-1
遡上
-
小川 葉
自由詩
7*
07-4-30
匂い
-
小川 葉
自由詩
8
07-4-26
言う前に
-
小川 葉
自由詩
5*
07-4-22
雨
-
小川 葉
自由詩
10*
07-4-21
まぶしさ
-
小川 葉
自由詩
3*
07-4-18
花
-
小川 葉
俳句
2*
07-4-15
1
2
3
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