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東京で暮らすために
新宿に降り立った日のことを思い出す
長旅、といってもたった半日だ
タンクトップをねじるくらいで
音楽をつめこんだ鞄を
肩に食い込ませ
その日を酒を探して歩いた
福 ....
駐輪場で鳩がむねを撃たれて
仰向けに休んでいる
白い翼をとじ
両足を揃えてたたみ
なにを見ているのか
つめたい檻の外へ
まばたきを急ぎながら
その心臓は重すぎる
あかをはき出し ....
それは、冬の公園で
午後の風はきみのもの
ちぎれてひとつ、またひとつ
木々を背にしたベンチから
息を吹きかける
胸がふくらみはじめた
一輪車で少女がすぎる
空をうつした水たまり
....
冬は、しろく息が砕け
朝を浴びて目の前をただよっている
今どこかで
開かれた窓に
外が流れこみ
人に触れた渦が加速して吸われ
熱をうばい、いのちを呼びさます
冬は、空がひびきあい
....
やまいに古びる骨
白壁につるされた花
しずかに風に捕まる虫と虫
泣かない男の孤独な
とり損ねたつり銭
きみの化粧が
静かな病室で
たいようを
ピザのようにならべ
ケー ....
マリン・スノウが 結晶するように
思い出は いつか降り積もる
(人はただ)
(生きるだけの事ではない)
それが本当なら
君は帰ってくるだろうか
こんな僕の思 ....
ちちとことせいれいのみなにおいてあーめん
幼い頃は弁当箱を開くと呪文のようなあーめんが現れた
まざーが見下ろす屋根はちいさな囲いに睨みをきかせ
あーめん 指を組まされる
チチトコトセイ ....
波にかき消され
あるく音も聞こえない
アヴェ・マリアもかき消され
カモメの白い羽音もかき消され
太陽をまっすぐに浴びて
誇らし気に弧をえがく
かすんでゆくまま波にかまれ
風船はつなが ....
北大路京介さんのsoft_machineさんおすすめリスト
(38)
タイトル
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カテゴリ
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日付
新宿はさようならと言った
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soft_machine
自由詩
23*
07-3-4
そめられる鳩
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soft_machine
自由詩
15*
07-3-3
それは、冬の公園で
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soft_machine
自由詩
14*
07-2-24
冬は、しかし失われ
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soft_machine
自由詩
9*
07-2-18
Sketch_of_Pain
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soft_machine
自由詩
5*
07-1-7
遠浅のアデン
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soft_machine
自由詩
4*
06-12-31
アーメン
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soft_machine
自由詩
14*
06-12-22
すなはまにて
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soft_machine
自由詩
11*
06-12-18
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