真夜中
雨の音で目覚めた
まだ家にはカーテンがないから 
部屋の中は 
街灯のオレンジ色で

隣に寝ているはずのおまえが
窓際に立って
そとを見ている
おまえのい ....
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
小さな女の子が俺に
だじゃもん ちょうだいっていう
だじゃもん ほしいっていう
だじゃもん ねえ だじゃもん
だじゃもん ちょうだい
だじゃもん ほしい

そういわれ ....
しかしまあどうだ今朝のこの赤ん坊っぷりは
何にも考えてない
何にも考えてないで
シャウトしてるぜ
オパポー
オパポー
おぱぽう
おはようじゃなくて
おぱぽうだ
 ....
棍棒を
作った
オークの
頭四キロの

素振りを
ずっとしてた
だってお前が
怖がるから

引っ越した家は
夜少し静か過ぎて
お前が怖がるから
まあ実は俺 ....
パン屋で晩ごはんに
パンを買ってたらさ
雨降ってきて
俺のほかにお客さん三人
雨宿りだ
このパン屋は引っ越してからよく来るようになった
おいしいし
お姉さんがきれいだ ....
白黒同居してて
灰色じゃないところが好きよ
愛しのパンダちゃん
色なんか無い世界で
幸せになりましょうね
しんと静まる部屋の片隅
迷い込んだ虫の声
リリリと鳴くは鈴虫か

秋の気配が深まりつ
冷気が足先に絡まって
空を切る目に
眠気はちっとも訪れない

天上を柵に見立てて
ひつじを数え ....
電車を待っていると
どこからか風鈴の音が聞こえてきた

チリリン
海は楽しかったな
今年は二回も行ったっけ

チリリン
花火きれいだったな
毎年見てた場所また行けるかな

チリリ ....
掘り進めば 掘り進めるほどに
矛盾が姿を現すのだが、
それでいい と
思っている
あさがおに釣瓶とられてラプンツェル
ろくろっくび幽体離脱ラプンツェル

その子二十櫛に流るるラプンツェル
マドモアゼル・ラプンツェルかじるプレッツェル

人魚姫の姉さま達の長い髪
12時 ....
まめクジラの水槽には
売約済みの札が貼られていた
まだ幼いのか
さざ波を飲み込んだり
小さな噴水をあげては
くるくる浮き沈み
はしゃいでいる

こっそり水槽に指を垂らすと
あたたかい ....
思わず声にしてしまった
ことばよりも
言い出せなかった
ことばの
内に秘められた真実
レンガを幾つも積み重ね
ひとは誰でも
その真実をこころに閉ざしてしまう
日々の暮らしと
日々の思 ....
地球は回る
くるくる と
世界は回る
くるくる と
社会は回る
くるくる と

大勢が目を回す
ぐるぐる と

くるくる に
嫌気がさして
ぐるぐる に
疲れ果て
なぜだか ....
氷水に線香花火を浸せば
弾いたような音がなるでしょう


私の心臓の音


冷えたままの心に
ぽとり 
火を落としたのはだあれ?


ぬるま湯だった心に
ぽちゃん
氷を落と ....
生活するために
自分の夢を諦めて
ただ命を維持することは
それはそれで
苦労と忍耐が必要なのであろう

自分の夢のために
自分の生活を我慢して
ただ理想を追い求めることも
それもそれ ....
大好きって
それは響きだ
大好きだなんて
叫ばなきゃ良かった

声に出さずに
叫ばなきゃ良かった
声に出して
叫んでいたら

きっと俺は
ここにはいないし ....
 羊の群れに飛び込んで
 いつかそれは白い雲になり
 最後の命を燃やすように
 白い線になって消える

 青いガラス玉をフローリングに転がして
 透明な影に恋をする
 きらめきを乗せて
 ....
むかしむかしある所におじいさんとおばあさんが居ました
おじいさんはエベレストへ柴刈りに、
おばあさんはアマゾン川へ洗濯にいきました
おばあさんが、川で洗濯をしていると、
川上から大きなワニが《 ....
ああ また白馬が

やってきたんだね

まだぜんぜん食べてないのに

そんな目をして

いつも俺が

しんけんに作った

晩ごはんをふたくちぐらい

ゆっく ....
いつの間にか知らない人が
座っていた
「どちらさまですか」
と言いながら
焼きたてのスコーンを差し出して
わたしも座った
誰でもいいのだ
もうすぐお湯が沸く
行け行けヘナチョコ

どこまでも!



やれやれヘナチョコ

ドンと行け!!





その一



イケナイ人妻に誘惑されてしまいたい!

(ぉ、奥 ....
もうすぐ
溶けてなくなるのかな

そうかもしれないね

ほら
手をつなごう

小さい頃の君に会うため
手をつなごう



{引用=fromAB}
いつの日かきっと
樹は空を砕くだろう
その日のために
言葉たちが樹を覆っている
仕草たちが樹をめぐっている

樹が美しいのは
目に見えないすきまが
哀しく発電しているからだ
曲がり損 ....
そのうちね・・・ と
かもめとともだちになる約束をして夏が過ぎていく
飲み干した炭酸水は檸檬味
酸っぱければ酸っぱいほどよかった

冥王星が惑星でないと新たに決まった夏の夜だった
この世界 ....
今入ってきたニュースです。
秩序通り沿いの無秩序公園で
新種の偽善が発見されました。
傍目からは善にしか見えないとのことですが、
パトロール中の価値観が職務質問したところ
逃走したので捕捉し ....
「パリーへ二人で行こう」
あの頃は佐伯祐三に焦がれていて
寝物語に囁いた僕の言葉を
君は黙って受けとめてくれた
僕に離婚歴があることを
君は問わないでいてくれた
僕が夢見たパリーの空は
 ....
お婆ちゃんの細い手が
絵葉書に描いた
美味しそうなまあるいピーマン 

筆を墨に浸した僕の若い手は 
「 いつも ほんわか しています 」
と曲がりくねった字を余白に書いた 

お婆ち ....
雨が降っていたので
花を買わずに
帰ってきました
色が鮮やかだったことだけ
覚えています

雨が降っていたので
コンビニのお弁当を
食べました
ラップを取るときだけ
なぜかわくわく ....
ブループードルを飼うことにした

青い物しか食べない
難儀だ

試しに、青い折り紙を置いてみたら
見向きもされなかった

旅に出た
ブループードルを連れて
青いものを探す旅

 ....
tibetさんのおすすめリスト(92)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真夜中- 水在らあ ...自由詩25*06-10-23
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棍棒- 水在らあ ...自由詩26*06-10-8
雨宿り- 水在らあ ...自由詩31*06-10-6
パンダちゃん- チアーヌ自由詩506-10-5
ひつじ雲- LEO自由詩21*06-10-4
夏の宵_秋の気配- プル式携帯写真+ ...10*06-10-4
つぶやき- FUBAR未詩・独白2*06-10-4
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