ぼくが20代の終わりくらいのときやったかな
付き合ってた恋人のヒロくんのお父さんが弁護士で
労災関係の件で、それは印刷所の話で
「年平均 6本」とか言っていた
紙を裁断するときに指が切断された ....
花が残した光は
手をすり抜け

我らはあの山に写る
白い衣と青空とともに
その時を待つ


夢に見た深青に染まるあの山は
陽の力を蓄える

セミが鳴くまでに
走り出さなければ
あなた、
結婚指輪に刻んだ文字を覚えていますか?

わたしの指輪には
あなたの言葉
   (永遠に愛す)

あなたの指輪には
わたしの言葉
   (いつまでも一緒に)

あなたは ....
則                    規
  規      則             
             規    
      規      
   則             ....
さらさささ さらさささ
盛んな緑葉の群れ踊り、
受ける光を掻き混ぜて
風を受けて風流し
時空連続の体を為し
さらさささ さらさささ
留まることを知りません

あの子は深い思い遣りに
 ....
振り払っても
振り払っても
追いかけてくる

ぽっかり開いた暗い穴
闇はすぐ傍まで迫って来る
どんなにはしゃごうと叫ぼうと
光は駆け足で逃げて行く

そうだ
希望は失望から絶望へと ....
もとより文鳥は風切羽を切っているので
高くは飛べないけれども
不便はない、という
狭いこの診察室で暮らしていくには
ここには空がない
文鳥は空を知らない

ねえ
鳥の脚を見て
そこだ ....
不完全な僕にも仏性はある・・・
このまま忘れていけば煙草はやめられる・・・

永い夢をみていました
今でも夢をみています
自覚しつつ醒めない夢・・・
サーモスのカップを洗う
水が ....
ようやく実った
黄金色の頭

明日刈るぞと号令が鳴り
身を構えながらその時を待つ

やっと出会えた実り
すぐに流れていく河

先が見えないこの頃に
涙は河として
心は字として
 ....
生暖かな膜に覆われ赤い紅い血を流す
その痛みは秘かに仄かに私の膜を破り
その反抗に少しばかり涙する

チクチク
ドクドク
ドンドン

痛みは哀しみとない交ぜになって私を誘う
ピンク色 ....
記憶は残酷
記憶は あいまい
ついこないだのことも
もう遠い日の出来事
低い声の鳥が枯木の上で囀っている
あんなに立派な樹木でも
さいごは枯死してしまう
むなしく心を費やして些事にこだわ ....
きみはもう成層圏の彼方に飛び去った
手旗信号も届かない
ぼくは今日 言葉を失った
涙の果ては無言電話のノイズになって
闇へと散った
しみという小説を読んで感想を綴ったら
それは実在した人物を弔った作品だと教わって
そこでやっと亡くなった友人のことを思い出し
忸怩たる思いにかられた
時々は思い出していたけれど
最近はすっか ....
蜘蛛が巣を作る技術は、とても芸術的である。
虫や動物には人間のように動きに無駄がない。昆虫や動物より人間は劣っているのだろうか?

しかし、人間にはその数多ある無駄の中を生きながらきちんと自分で ....
穏やかな夜だったかと問われればそうだったかもしれない、と答える程度の夜だった、考え事はあるにはあったが、何かに変換しようと思えるほどの動機になるようなものは特に無かった、それならそれで投げ出して眠 .... 従者になって
スーパーマーケットに行って
袋 ふた袋分の食料を買って
分け入った
分け入ったところにある
自宅に帰ってきた

今朝はすっかり眠ってしまい
天使と悪魔の
夢だってみ ....
 急な傾斜の小径をのぼり切れば
 大きな旧居の横手に広がる
 段々畑が見えてくる

 金網のフェンス越し、
 至近距離で咲いているアザミへ
 iPadのカメラを向けてみる
 うつし世の碧 ....
りんご
まず愛されないといけないんだ
ごりら
だれかとつながりたいと願うなら
らっぱ
らくだの背中に入れておく粗品
ぱんだ
何か 膨らみを持たせるための何かだ
黙ってうつむくそのひとの ....
そう きみと二人
菜の花畑の向こうに碧い海を眺めたね
遠く水平線には洋紅色の貨物船が浮かんでいた
固く手を握りしめ
明日の行方を占った

きみの{ルビ華奢=きゃしゃ}な肩を抱きしめながら
 ....
生涯現役は男のロマンだろう

だけど70では?80では?
同じ女を抱き続けて
そんなに何年も勃起って続くもの?

勃起しなくっても舌があるって?

解ってないね
女は内で感じたい
 ....
公園のベンチに腰掛けて
柔らかな緑の叢の中で笑う人々

胸が締め付けられて
頭の先からズンと錘が落ちる
軽やかに舞うような話し声も微笑も
幸せを纏っている

男も女も子どもも赤ん坊も
 ....
ギターの歪みと伸びる歌声に
今ならパッと散ってしまってもいいと思えた
ベースとドラムが腹の底を突いてくる
鼓動と重ねて飛び跳ねる
狂おしさで吐息が漏れた
一緒に歌って胸の内を曝け出し
切な ....
足許の明かりを響かせたなら
独りの私が新たな家に還るだろうか

あゝこの天空を仰ぎ見ればただただ青 、
貴女たちの住処は真ん中に
まぁるく黄金に輝き燃え盛り
地上の生も死もあまねく照らし出 ....
シンギュラリティ前夜に、、、

あ、マイナの進んだ現代社会では遺伝子も相続も第三者の前に曝け出されて兄弟は他人の始まりのさらに先に進んでしまって親子も他人 か

*

確かに、現代社会では ....
 付き合いはじめて間もないころに 
可愛い女の子を家に連れてきたら
           (あのお嬢さんはやめときなさい)って言われたよ
よけいなお世話だよね。

ロシア人のお嬢が働くお ....
どんな卑劣なストーカーや犯罪者でもお茶お華、書道
俳諧、舞踏、絵画をやるように、どんなならず者でも
詩を書くことができる。なぜならお茶お華、書道俳諧
舞踏と同じく詩は表現でしかないからだ。

 ....
 腰を落とすと左右に揺れる

 落ち着かせようと左足

 立ち直ろうと右足に

 バランス取ろうと

 慌てふためく自分の体

 思い通りにはならない

 あなたの心

 ....
きみ、
夏でも秋でもスノーマン、
おさげ頭のスノーマン、
白いましゅまろみたいなほっぺたを、
ふたつの手のひらでおさえながら、
首をすこぉーしだけ斜めに傾げて、
笑うと、目が細くなる、
 ....
{引用=さりゆく夢のなかに
           きっと待っていたはずの

   いなくなってしまった景色に、

 あの朝、       
      見透かされたような。 束の間の 揺れ ....
外界で異性の手を握った時
前頭葉の司令塔が崩壊した
要員たちは酒を飲んでいたから
司令塔の修復に向かったが
足取りは怪しく手元も覚束ない
司令塔は瓦礫と化したままだ
外界で唇が唇を塞いだ
 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(7787)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
年平均_6本。- 田中宏輔自由詩6+*24-11-6
百人と我が指に赴くままに_002- Hose Enomoto自由詩324-11-6
約束- りつ自由詩4*24-11-5
不規則- 自由詩624-11-5
お天道様と緑葉の子ら- ひだかた ...自由詩4*24-11-5
屍の詩- 栗栖真理 ...自由詩124-11-5
ものぐるほし- そらの珊 ...自由詩8*24-11-5
仏性- 田中教平 ...自由詩524-11-5
百人と我が指に赴くままに_001- Hose Enomoto自由詩224-11-5
子宮の夢- 栗栖真理 ...自由詩224-11-5
The_Morning_of_the_Neon_Demon_ ...- おまる自由詩7*24-11-4
五行歌__別離- レタス自由詩6*24-11-4
しみが染み込む- 自由詩5*24-11-4
桃色哲学- 鏡文志自由詩4*24-11-4
真夜中の渇き- ホロウ・ ...自由詩224-11-4
休日の月曜日- 田中教平 ...自由詩424-11-4
秋あざみ- リリー自由詩6*24-11-4
まず愛されないといけないんだ- 松岡宮自由詩7*24-11-3
ドボルザーク_母から教え給いし歌より- レタス自由詩11*24-11-3
男と女- りつ自由詩5*24-11-3
告白- 栗栖真理 ...自由詩224-11-3
Live- 自由詩4*24-11-3
帰郷- ひだかた ...自由詩6*24-11-3
シンギュラリティ前夜に、、、- 足立らど ...散文(批評 ...4*24-11-3
カユイパートナー- アラガイ ...自由詩6*24-11-3
詩は表現ではない- 室町 礼散文(批評 ...7*24-11-3
バランスボール- 佐白光自由詩324-11-3
スノーマン- 本田憲嵩自由詩624-11-3
ゆめに- ryinx自由詩11*24-11-2
inside- 自由詩5*24-11-2

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