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きっと世界は
音と手を取り合って結ばれている
僕の中で
聞こえてくるのは静けさ

初めて世界に触れたとき
教えてくれたのは無数の音の生まれ変わり
そのときから
僕は独りを知った
 ....
 
横断幕を掲げて狐の団体が行進する
サクラマの山を下って
ミソグスの河を越えて
ブヒタナの街で尻尾を振って立ち上がる

嘖嘖 即即 黙黙

僕はヨシコと昼食の約束があるので
空に向 ....
おはよう
君の声が聞こえただけで
こんなに朝は踊るよ
眩しいのは
陽射しが口笛吹いているから
朝露垂れて木琴を叩く

こんにちは
君の笑顔と弾んだ君の声
僕はおかげで嬉しくなって ....
僕のしがない手を
君への花向けだと思って受け取ってくれ

僕の干からびた足は
君への愛着だと思ってくれ

僕の垢だらけの耳は
君への差し入れだと思ってくれ

僕の乾いた眼球は
 ....
「恋」

七年目の恋に
激しく身悶えするような
情熱を注いで

イケメン男子は
初夏に早々と
もてないブサイク男は
落ち葉を揺らしながらも

たった一人の女しか  ....
「疼き」

わたしは女吸血鬼
逞しくばしっと叩くような男が好き
やるかやられるか
そのスリルがわたしを余計興奮させるのよ
でもね最近
草食系とか言って
わたしを見ただけ ....
灰色の向こうから垂れた糸が
わたしのさらけ出した肉体をなぞってくれる
何千もの指が触れていくように
ひとつひとつわたしの感情に絡まって
蜘蛛に食べられてもいい
今はわたしなんか身動き一つ ....
 
電話が鳴った
君は「暇だから・・・」
と言った
白い雲が
空の端から
反対側の端に流れていったのだけ
覚えている

電話が鳴った
君はいつになく無口で
雨音が聞こえていた
 ....
忘れてしまった
君の声は
天使の羽根になって

触れたはずの
君の髪は
星空をすうと流れて

あの頃の時間は
ガラスの破片となって
静かに波の音だけが聞こ ....
わたしは
あなたの音楽でいたい
あなたのくちびるがそっと開いて
嬉しそうに口ずさむ
空に向かって呼ぶように

わたしは
あなたの水でいたい
奇跡の泉にはなれないが
乾いた心を潤し ....
(目覚め

君に融けてしまいそうな
早朝の輝き
池の氷がざわめき出す
ほら
滑ったのはピアノの鍵盤
射し込む光の挨拶

  おはようございます】

窓辺から延びる ....
夢幻(まぼろし)のごとく
無常なるはこの世の業なれど
桃の薫りは確かな証(あかし)
移ろいゆく華の舞に
一筆の恋の文(ふみ)散るなかれ

  *

望月の宴(うたげ)  ....
ヴァージンロードを歩きたい
     ――ある難病の女性の話から


歩いてみたい
この道を
車椅子から立ち上がって

遠い道
遥か彼方にあなたがいて

本当は ....
チョコの形は?
と聞かれて
僕は
恋を想い
デザートな時を飾る

チョコの色は?
と言われても
名も知らない君は
黙ったまま
バナナ一本のその日の食事に
ホワイトな明日が見え ....
G線上の旋律を
独りぼっちの風が流している
聴衆は
梢たちの林
純白のドレスを着た君に似て
痩身な それでいて 気高く聡明な

巡る四季に彩られることなく
いつまでも白い壁
ひっそり ....
海と陸に幾つもの水爆が落とされて
夕日が消えてしまった

森林が砂塵に帰して
息が止まりそうになる

人間が
スピンオフエイプの化石として
砂漠に埋められた

世界は焦土に食べ ....
パピヨン。
華の世界を。求めて。飛び回る。
紅い。蜘蛛の糸。に囲まれた。夜の華。
満月から。垂らした涎。が呻く。

パピヨン。
黒い管。が伸長する。甘い蜜。
興奮と。恍惚が。摩天楼の ....
午前一時七分

   ごらん
   粉雪が降っているよ
   まるで天使の羽が舞っているように
   今は
   僕らだけの窓辺
   君と一緒に過ごしたクリスマス
   最初の告白
 ....
 
Moonlight
さっきまで聴いていた君の声
月に浚われた気がして・・・

確かめたくて
電話してみたけど
月まで電波は届かなかったみたいだね


Moonlight
いつ ....
 雪

       乱太郎 作

雪がひらひら舞い降りて
少女の耳元
静かにささやく
――ごめんね
  冷たいでしょう

手のひらの上で
溶けていった雪に
少女 ....
わたしは秋に還る

いつから此処を
ふるさとと呼ぶようになったのだろうか

紅葉した楓の葉を見て
ああ やっと きたのだね

忙しかった夏の終わり
(それはあまりに急ぎ過ぎて)
 ....
僕はよく夜になると
言葉とにらめっこします
地球の重さとどちらが軽いか
形容詞と助動詞の相性は
お笑い芸人で誰が面白いか
最後に泣くのは
決まって僕のほうです

僕が眠りに就くと
 ....
「満月に吠える」

夜中眠りに就いて初めて裸を曝す
歪んだ時系列を跳ね跳び
活きた清涼水を次から次へと浴びる
そして吠える
自分の闇に悲しく浮かぶ
黄色い満月に



「手紙」
 ....
こうべを垂れて
風を避けるように流れ流れ
赤ん坊のように
そっと
土に抱かれる
黄緑色の葉

子指くらいの蕾の中で
水脈の子守唄を聞かされていたとき
僕は冬の海の枕木だった

 ....
陽射しが強く射している
この昼下がり
僕は
あなたに会いたくて
空を見上げています

もしかしたら
雲のじゅうたんから
悲鳴を上げながら
さかさまになって
落 ....
太れ

太れ

君はもっと大きく
君はその存在感をもっと示せ

ぶくぶく

ぶよぶよ

君 ほんとうはこころ優しい
君 ほんとうは繊細な感性を持っている

おおきく
 ....
君の願いは僕の夢
君の喜びは僕の楽しみ

太陽が与えてくれたものだから
小鳥が聞かせてくれたものだから

君の泣き声は僕の涙
君の怒りは僕のいたらなさ

月に落としてしまったもの ....
私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように

いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく

 ....
風が笛を吹いて
こっちにやってくるよ
子どもたちを
さらいにやってくるよ
どこに連れていくつもりさ

風が太鼓を鳴らして
こっちに向かってくるよ
こどもたちの帽子を
さらいにやってく ....
覚えてないよね

いきなり夜泣きして
いきなりおしっこ
いきなり高熱だして
いきないお寝んね

こっちの都合なんて
全くお構いなし

幼稚園に入る前にすでに家出娘
一日デパー ....
ペポパンプさんの乱太郎さんおすすめリスト(217)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
聞こえてくるのは- 乱太郎自由詩17*10-7-28
行進- 乱太郎自由詩8*10-7-23
挨拶- 乱太郎自由詩11*10-7-13
僕の手- 乱太郎自由詩15+*10-7-8
- 乱太郎自由詩10*10-7-3
疼き- 乱太郎自由詩12*10-6-28
- 乱太郎自由詩9*10-6-24
電話の向こうで- 乱太郎自由詩14*10-6-18
忘却- 乱太郎自由詩10*10-6-4
- 乱太郎自由詩15*10-5-24
- 乱太郎自由詩1010-4-14
春宵夢中- 乱太郎自由詩8*10-4-4
ヴァージンロードを歩きたい- 乱太郎自由詩11*10-3-25
チョコレート- 乱太郎自由詩8*10-3-20
G線上のアリア- 乱太郎自由詩10*10-3-10
言うまい- 乱太郎自由詩13*10-2-23
パピヨン- 乱太郎自由詩6*10-2-13
アヴェ・マリア- 乱太郎自由詩15*10-2-3
Moonlight- 乱太郎自由詩1010-1-25
- 乱太郎自由詩1510-1-15
還る- 乱太郎自由詩1210-1-14
にらめっこ- 乱太郎自由詩11*10-1-4
満月に吠える- 乱太郎自由詩15*09-12-20
残り葉- 乱太郎自由詩12*09-12-15
干さずに- 乱太郎自由詩14*09-12-10
逞しき- 乱太郎自由詩10*09-12-5
乙女の祈り- 乱太郎自由詩10*09-11-30
悲しき雪- 乱太郎自由詩9*09-11-25
- 乱太郎自由詩16*09-11-20
ポケモン- 乱太郎自由詩9*09-11-15

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