すべてのおすすめ
―刺青
そこには船があって
ずっとずっと遠くで
何かを引きずりながら
航海を 続けている
そこには涙があって
ずっとずっと近くで ....
真夜中
雨の音で目覚めた
まだ家にはカーテンがないから
部屋の中は
街灯のオレンジ色で
隣に寝ているはずのおまえが
窓際に立って
そとを見ている
おまえのい ....
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
ああ また白馬が
やってきたんだね
まだぜんぜん食べてないのに
そんな目をして
いつも俺が
しんけんに作った
晩ごはんをふたくちぐらい
ゆっく ....
最近冷蔵庫に
レモンを一匹
飼っていたら
今朝
絞られていた
何か飲むときにいつも
瞬きを忘れるおまえは
俺をじっと見つめながら
こくこく
ちいさ ....
?.
あなたを
あなたのすてきなところを
一日
大切にする
あなたを
あなたの汚れたところを
裏返して
日に透かしてみると
おかしな影ができるから
その影に指で ....
遊ぶために生まれてきたんだ
それだけだ
それが人間だ
仲良くみんなで遊べばいい
それなのに俺はここ最近
とらわれてる
檻の中に
自分の模様に
なあ月が
見え ....
(かじって
すてて)
レタスを洗って
いたい
今日はずっと
レタスを洗って
一枚一枚
丁寧に
拭いて
いたい
今日はずっと
知るのがいやで
本当はもう ....
ベッドの上で
二人向き合って
レモンを切った
そのナイフに
お前を映して
見ていた
ベッドの上で
二人向き合って
レモンを切った
そのナイフに
映ったお前は
....
一.
戦争を俺は知らないんだと はじめて思い知ったのは
キプロス島に ある朝突然逃げ帰った妻が いつか話した
占領の話 地下室の話 息を殺して
あいつが真似た マシンガンの ....
一.
俺の知らない赤で
雲が光の中で
死んでゆくんだ
今も
おまえの知らない青で
波が砂の上で
壊れてゆくよ
ほら
見ろよ
カモメの親子が今
俺 ....
自転車から転げ落ちた
右の頬の痣と 切れた唇
またそんなに酔っ払ってさ
殴りあう暇があったら
海を見な
切れた唇に
寄せる さざなみ
笑い声は
痛いこともあって
七色 ....
そら
そう
ほら
みて
ここ
そこ
むこう
ぜんぶ
ぼくに
とって
ふかく
やさ ....
(でっかいのが、死んだ。)
風殺すようないかり肩に丸刈りの白髪頭乗せて来るのは あれは
ロブス 漁師で 工房の隣の教会の管理人だ
逆光でも分かる お調子者の いつものいたずら ....
N・Kに
魚がいる
魚についばまれている
ちいさな
魚たちに
僕は部屋 ....
?.
ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ
あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
ほら
こんな朝だよ
おまえはまだ寝ているこの朝を
俺は吸っているよ
この朝を
ウミスズメが
隣で
少し悲しげだよ
でもそんなことは
おまえは知らなくていい
ひらめがあわ ....
今朝のおまえの目が
あんまり緑だから
どうしたって聞くと
やっぱり風邪だ
普段体調がいい時は
緑に茶色が散っている
水の底に見たブナ林のような
おまえの目
それが濃い緑に張 ....
自分勝手な魂を持って
波打ち際を歩きます
自分勝手な魂に
潮風が沁みてゆきます
自分勝手な魂は
都会が怖くて逃げ出しまして
自分勝手な魂に
希望は遠く彼方にしかないように思え ....
港の水に映るのは
それは月ではないのです
港の水に映るのは
それはおしりなのでして
おしりは逃げ出したのでして
僕はそれを追ったのでして
漁船に忍び込んだのでして
追い詰められたおし ....
朝、目覚めて、海を、見に行く。
ねぼけ、まなこに、潮風、しみる。
寝巻に、残る、熱、冷めてゆく。
寝汗が、冷えて、少し、目覚める。
海辺の、ディスコは、閉店、時刻。
....
石瀬琳々さんの水在らあらあさんおすすめリスト
(51)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
船と涙
-
水在らあ ...
自由詩
30*
06-11-7
真夜中
-
水在らあ ...
自由詩
25*
06-10-23
船乗り
-
水在らあ ...
自由詩
34*
06-10-21
白馬
-
水在らあ ...
自由詩
23*
06-9-30
レモン水
-
水在らあ ...
自由詩
21*
06-9-29
あなた
-
水在らあ ...
自由詩
76+*
06-9-19
ゼブラ
-
水在らあ ...
自由詩
37*
06-9-13
レタス
-
水在らあ ...
自由詩
33+*
06-9-5
レモン
-
水在らあ ...
自由詩
31*
06-9-4
白樺とキャラバンと夏の予定と
-
水在らあ ...
自由詩
44*
06-8-28
血の匂い
-
水在らあ ...
自由詩
34*
06-8-26
ハッカ水
-
水在らあ ...
自由詩
25*
06-8-22
ち
-
水在らあ ...
自由詩
37*
06-8-1
パサヤ・ドニバネには道が一本きりしかない
-
水在らあ ...
自由詩
56*
06-7-27
AUSENCIA
-
水在らあ ...
自由詩
23*
06-7-13
あ、じ、さ、い。
-
水在らあ ...
自由詩
67+*
06-7-5
朝
-
水在らあ ...
自由詩
20*
06-6-29
目を閉じて
-
水在らあ ...
自由詩
24*
06-6-26
自分勝手な魂
-
水在らあ ...
自由詩
16*
06-6-23
夏の夜尻
-
水在らあ ...
自由詩
14*
06-6-19
波乗り
-
水在らあ ...
自由詩
7*
06-5-29
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する