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やまびとの散文詩 断片12

わたしたち、やまびとが星々を汚した罪が
償われる日が訪れた。それは二百年の歳月を必要とした。
幾世代にわたる長い期間であった為に、
もはや悲願であった。
青い ....
海の窓に一面咲き誇る、
世代の階段を降ろしているひかりの樹木が、
紺碧の空の濃度のなかを降りそそぐ。
ひかりは、やがて、平坦に引きわけた、
一般という名の岸のなかに、染まってゆき、
見えない ....
やまびとの散文詩・断片1

春の息吹が、空から地面から次々と芽吹いて、
美しい山々の栄光は、
わたしたちの赤い血液のように循環する貨幣と、
太陽の動きと星々を絶えず観察して、
それを文字や ....
やまびとの散文詩―断片9

青白い炎でゆらぐ教会のなかで、わたしたちは、
旅をする黒だけの簡素な衣装を羽織った
右眼が見えず、右手が無い一行が、一心に祈りを捧げながら、
すすり泣いているのを ....
やまびとの散文詩―断片4

緑色の太陽が沈まない夜が、軋み、傾き、唸りを上げて
動揺する、わたしたちの長い旅は続いた。
黄金を隠し持つ禿鷲が棲む不毛の大地は、ときに、わざわざと
道を次々と造 ....
石瀬琳々さんの前田ふむふむさんおすすめリスト(35)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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遺灰- 前田ふむ ...自由詩10*06-5-29
やまびとの散文詩(一)_- 前田ふむ ...自由詩5*06-4-4
やまびとの散文詩(三)- 前田ふむ ...自由詩4*06-3-25
やまびとの散文詩(二)- 前田ふむ ...自由詩6*06-3-22

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