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{引用=
一、漕ぎゆく者へ
明るいうたは明るくうたおう
明るくないうたも明るくうたおう
そうすれば
必ず
いつかどこかが壊れてゆくよ
治すというのはそ ....
{引用=一、くじらヶ丘
口に出してごらん
うるおい、と
その
やわらかな響きは
途方もなくひろい海の
すみからすみまで
満ち満ちてゆくようなものではない
干 ....
あの頃は
生まれたばかりの気分でいたけれど
あの頃の僕は
生まれてさえいなかったのだと
思う
もしかすると
こんな僕も
未だ知らないところで同じように
恥ずかしそうに
解ける ....
この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の
それと
似ている
相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風
見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
初夏の陽射しは 便りを運ぶ
宛名も消印も
差出人も
見当たらないけれど
懐かしさという
こころもとない手触りに
わたしは ゆっくり目を閉じて
紫陽花のさざなみに
いだかれる
....
僕のからだの内燃機関は
なにを動力にして
ここまで
走らせ続けてきたのだろう
西日はいつも眩しいね
僕の手が掘り出したいものの
手がかりを
きっと
西日は知っている
....
改札口にて
お待ち申し上げております
行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を
あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
さくら かんざし
あかねの 鼻緒
ねむりの いわおに
腰かけ
仰ぐ
ちり ち り りん
金魚の尾ひれが
風鈴を蹴る
ちり ち り りん
黄色の帯と
左手
....
買い物袋から
オレンジが転がったのは単なる偶然で
私の爪の端っこに
香りが甘くなついたのも単なる偶然で
果実が転がり出さぬよう
そろりと立ち上がった頭上に
飛行機雲を見つけ ....
紅さし指で
この唇をなぞっておくれ
宵をにぎわす祭りの夜に
提灯ゆらり
光はたぶんに
正しいものだけ捕まえる
ほら
燃える可憐な蛾がひとつ
短命ながらも風情をもって ....
もともと
あてになる眼ではないけれど
それでも
夕陽の色彩くらいは
心得ている
川辺は 減速を始めている
木立は 瞑想を始めている
鳥達は 安息を始めている
あきらかに夕陽の時 ....
Rin Kさんの千波 一也さんおすすめリスト
(71)
タイトル
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カテゴリ
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日付
小詩集【水没ハーモニー】
-
千波 一 ...
自由詩
32*
06-7-11
小詩集【くじらヶ丘にラベンダーの雨】
-
千波 一 ...
自由詩
43*
06-7-3
原石
-
千波 一 ...
自由詩
13*
06-6-27
ノスタルジア
-
千波 一 ...
自由詩
32*
06-6-22
初夏
-
千波 一 ...
自由詩
30*
06-6-17
ゴールド・ラッシュ
-
千波 一 ...
自由詩
15*
05-12-5
改札口にて
-
千波 一 ...
自由詩
41*
05-10-6
献花
-
千波 一 ...
自由詩
43*
05-8-29
家路
-
千波 一 ...
自由詩
53*
05-7-27
薄灯りはまもなく消える
-
千波 一 ...
自由詩
25*
05-7-23
夕陽が堕ちる
-
千波 一 ...
自由詩
15*
05-6-26
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