パソコンに向って
キーボードを打っていたら
ブ~~~ン
という音が聴こえてきた
蚊か?
気づいた時にはもう遅い
手と足と三ヶ所 刺された後だった
痒い 痒いと掻きむしりながら
蚊の気配 ....
手垢にまみれたコトバたちを 洗濯機に放り投げて洗い流す
駅前で叫んでいた主義主張たちを アイスノンにして頭で溶かす
空っぽの冷蔵庫から 私が居そうな卵を見受けて目玉焼きにする
フライパンか ....
ワガママをみじん切りするキッチンに誰も入れぬ結界を張る お互いに歩幅を合わせようとしてカタコト進む七月七日 星野ない夜などなくて祈ることない夜もなくて 雨、雨が降る



短冊に幼い文字は連ねられもう届かない夏の日がある



欲望と祈りの区別がつかぬまま声に出さない笹の葉、さらさら

 ....
神様が作った骨の成り立ちを考えれば
猫背であることはとても自然な成り行きであるのだけど
猫背である自分をウインドウ越しにうっかり見てしまえば
あんまり素敵じゃなくて
ちょっとだけ無理をして背中 ....
自然にできたグループに分かれて
植民地時代のボストンの街並みを色画用紙で再現している
春陽に包まれた5年生の教室

その穏やかな空間に一瞬そよ風が吹いて
支援クラスに行っていた娘がひらりと入 ....
それでも時は流れていく
ゆっくりと
淀みなく
立ち止まる想いを押しのけ
焦る足元も
掬いあげ

鳴り響く発車のベルの音
口ごもる詩を
何度も試み
置き去りにされる記憶を
追いかけ ....
蒸発しそこなった昨日の雨は
道路の上で
小さな鏡になり
今日を映している
赤犬がうわずみを飲むたびに
現れるさざ波は
やがて左岸に消える
わたしは
人生において しそこなったことの
 ....
あなたを焼く炎は
煙さえ立てることなく
空に消えて

後には
黒枠の中で
ほほえむあなただけが
残っている
  
空に
光りの砂 
さざめき

大地に広がる
夏草の波
 ....
私は虹が嫌い 混ぜると灰の色になるから
どっと降った雨のあと 照りつける太陽

水たまりを避けて歩く人々
ぱちゃぱちゃと遊ぶ子供達

反射する青色の空
さっきまでの大雨が嘘のように
憎 ....
終わりに言葉はいらない
さよならと言わず
ただ、手を振ってほしい
Traffic jam /停滞

屋上の手すりに乗りかかって
海岸線まで続く渋滞を見下ろして2人笑ってる時は
まさか自分達があの中にいるなんて思いもしなかった

勢いよく滑走路を加速し ....
入院しようが今日もいい日だ

雨の日と木曜日

檻のなかだろうが今日もいい日だ


人差し指と親指をそっとあわせる

親指をうえにむける

意識できるかぎりの力をぬく

それ ....
赤いマジックで
なまえを書く
書いても書いても
なまえは「名前」にならない
それどころか
書くほどにぶれて
水面をおよぐ魚の尾になって
ぴしゃり
血をはねる
はねら ....
小鳥がついばんだ林檎だけ
落ちずに残ったとき
決してこの世は綺麗なものだけで
満たされてはいない
線路の左側を歩いていくと
虹に辿り着くと幼い頃叔父が言った
母について記すとき ....
空をゆく鳥が止まっているのじゃないかって
思う時
あるよね

そんな言葉で恋が始まることもある
わたしたちが本当に見ていたのは
鳥でも
雲でも
小刀のような銀の波濤でも
ウインドサー ....
戸棚の奥からでてきた何のものだかわからない古いリモコン
我が家ではときどきあるのだこういうことが
ためしにあちこち押してみる

わずかな振動が空気を震わせて
とつぜん世界が半壊
するわ ....
もう僕も死んでることにして欲しいアビーロードを裸足で歩く とうに手放したものを
いつでも
たぐりよせられると
隠し持っていた
古びた
麻紐

年月に擦り切れては
いない

乱れる思いに
捩れてもいない

さっぱりと乾いた紐の先には
 ....
花冷えや昨日と同じ服の君 花冷えの空白多い時刻表 甘夏をはじめましたというメールには青い空ごと添付されてた

そう、朔という本日にからまわり、ゼロ円ひとつスマイルを買う

そのたびは桜のなかに包まれて墨をひとつぶ遠い約束

このたびは桜の ....
傘泥棒に負けたメンタルコンディション 誰かにいて欲しい雨の駅前


タイル地の床のアートと靴音と 一秒先の世界の終わり


階段の一段上 同じ高さの視線が好きで貴方と過ごす


皮を ....
乾電池直列にして豆球の限界を知るごとき失恋 たとえばある種の硝子を隔てて
見つめても そこには世の冷たい写しと
見飽きた己の顏しか見いだせないのだが
硝子の向こう 不可知な領域からは
こちらの姿が逐一観察できるように

ひと筋の時の ....
木の葉っぱ全部落ちたら死ぬと言いやけに激しい風が吹いてる 揺るがないものが揺らぐ
仕方のないこと
ありのままを見ているつもりで
水鏡に映った姿を見ているから
冷やかな風にさざなみ
優しい陽射しに微笑み
自らの夢を重ね映して

時を凍らせた写真 ....
  驚くに値しない
  あなたの指のなかに
  古い町がひとつ埋まっていようが


  青い部屋でわたしは 静かなチーズを齧る
  散らばっていた 丸い 悲しみの粒を
  一列に ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
Rin Kさんのおすすめリスト(2756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_蚊を殺す_】- 泡沫恋歌自由詩16+*15-7-8
暮らし- 為平 澪自由詩8+15-7-7
ワガママをみじん切りするキッチンに誰も入れぬ結界を張る- 北大路京 ...短歌615-7-7
お互いに歩幅を合わせようとしてカタコト進む七月七日- 北大路京 ...短歌415-7-7
きっとたくさんの七夕があるだろうけれど- 水鳴ハヤ ...短歌215-7-6
猫背考- そらの珊 ...自由詩1915-7-4
ものさし- 夏美かを ...自由詩37*15-6-24
快速- Lucy自由詩18*15-6-23
紫陽花の季節- そらの珊 ...自由詩1315-6-20
夏草- イナエ自由詩21*15-6-20
七色のプリズム- じまさん自由詩315-6-19
またね- リィ自由詩2*15-6-19
Traffic_jam_/停滞- 自由詩2+*15-6-19
雨の日と木曜日- 吉岡ペペ ...自由詩615-6-18
あじのめだま- あおい満 ...自由詩915-6-18
線路の左側- かんな自由詩16*15-6-18
由比ガ浜叙景- そらの珊 ...自由詩1915-6-18
リモートコントロール- 梅昆布茶自由詩2015-6-17
もう僕も死んでることにして欲しいアビーロードを裸足で歩く- 北大路京 ...短歌415-6-16
紐を手繰る- Lucy自由詩20*15-6-16
花冷えや昨日と同じ服の君- 北大路京 ...俳句115-6-14
花冷えの空白多い時刻表- 北大路京 ...俳句215-6-14
このたび、甘夏をはじめました。- たにがわ ...短歌215-6-12
雨のち曇り- 深水遊脚短歌2*15-6-11
乾電池直列にして豆球の限界を知るごとき失恋- 北大路京 ...短歌415-6-9
長くも短くもなく終わりも始まりもまた- ただのみ ...自由詩18*15-6-7
木の葉っぱ全部落ちたら死ぬと言いやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-5-31
みずにゆらぐ- ただのみ ...自由詩21*15-5-23
並べる- 草野春心自由詩16*15-5-23
修羅- そらの珊 ...自由詩19*15-5-20

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