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二〇二二年七月一日 「バスカヴィル家の宇宙犬」


 海外SF傑作選『クレージー・ユーモア』5作目は、ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスンの「バスカヴィル家の宇宙犬」地球人の真似をする ....
あたし今は怒っている時ポエムがでている
駐車場は「俺たち今セックスしています」かのようで一杯
きみは「デリヘルで来たわけではない」とこころで唱えて車をおりる
ラブホの当然のように「やけにせまいエ ....
二〇二一年十一月一日 「現代詩年鑑のアンケートへの返答」


現代詩年鑑のアンケートへの返答

詩集5冊

高柳 誠 『フランチェスカのスカート』
荒木時彦 『(Aの一日)』
長田典 ....
心のようなものを失くした
裸になった
代わりに心になった
裸足になった
切なくなって
よろしくと言った
はじまりはいつもびぎん

じっとしていた
ヨーグルトになった
甘くなくて、懐 ....
静かな時計が刻む時間はいつだって死んでいる気がする、死体の時の中で焦点のない日々を生きて空を見上げるころにはいつだって太陽は姿を消してしまっている、ヴァンパイヤのような一日の始まり、でも夜通し起き .... すべてが繋がった世界はすべてが脆弱だ ─ANON ─



鉄の掟が好き。汝、殺すなかれとか。
血の掟も好き。裏切り者は許さないとか。


さすがに人を殺すことはないと思うしそう願 ....
レールを削って進む走行音
30年くらい聞いてる
どっかで犬が吠えてる
カラスが帰るってさ
僕はもう帰ってる
もうこれ以上帰れないとこに
そこにはソファがある
いいでしょ
軽くて柔らかく ....
思うに俺は、生まれてすぐに、育つはずのない骸の中に押し込まれ、どういうわけか上手い具合に育ってしまったというわけだ、ある初夏の午後、歪み木細工の椅子に沈んでぼんやりとしていた俺はふとそんな考えに行 .... 二〇二〇年四月一日 「論理詩」


①は②である。
②は③である。
③は①ではない。


二〇二〇年四月二日 「論理詩」


①は②より醜い。
②は③より醜い。
③は①より醜 ....
かつてのうちに はなをくさらす みは
     たがえたよるに、ひとしく かぞえる
  どなたさまも 草る程 ありうるように   
        ゆらめきだす、洒落た環状を巡る。
      ....
ポール・オースターの
痴呆症の老人のひとりごとみたいな小説と
アブサンの辛辣な酔い(ネイキッド・シティーの方のね)
小皿の上には
昨日の残りのカシューナッツがいくつか
小皿のデザインはい ....
視界の端に映る太陽の中心を逆十字に彫り上げて背徳の日陰の中に今日の悪魔が現れる、よう、惰眠は済んだかい、今日のお前は昨日のお前よりも確かかい、とからかってくる、俺は無視を決め込むがやつは満足しない .... 地球は丸くないと真顔で言われたり
次々と増えていく新しい闇の組織の
相関図を見せられたりしながら
まあ人間そんなもん
面白いじゃんと苦笑いしながら
社会をやっていく
殺したりぶん殴ったりは ....
二〇一八年八月一日 「どくろ杯」


 いま日知庵から帰った。帰りに、セブイレで、きんつばと、玄米茶を買った。寝るまえの読書は、なんにしようかな。きょうのお昼には、金子光晴の『どくろ杯』のつ ....
あなたの言うあなたが誰なのかわたしは知らないし
押し入れは騒がしい
新しい殺虫剤を買い
特に何もせず昼を夜にする

手を汚したくなかった
「手を汚したくなかった」
まあそうだよね

 ....
この夏も暑かった
扇風機が壊れ
目覚ましが鳴り続けた 主観的に
現実はどうだったのか
電柱がまだあって
巻きつけられた広告の針金の
結び目の先で
蝉が羽化していた

「  」

 ....
ありもしないものについて ではなく
まずは
今日食った飯の話でもしろ

今日の飯は 実は
昨日もう食ってしまったので
どこにもありません
答えながら明日の方を見ると

どう見ても背景 ....
{引用=胡桃の中身}
感覚と本能の間
奇妙な衣装で寸劇を繰り返す二人
台詞を当てるのは
土台無理なのだ
虎はいつだって喰いたい
馬はいつだって逃げたい
やがて波打ち際
血まみれの馬は海 ....
二〇一七年十三月一日 「日付のないメモ」


 彼は作品のそこここに、過去の自分が遭遇した出来事や情景をはめ込んでいった。あたかもはじめからそれがそこにあって当然と思われるはめ絵のピースのように ....
ばらばらと歩いていると

ばらばら
というこの擬態語は
この場合使えるのかどうか
複数ではなかったが
(そのつもりだったが)
個人的にある程度ばらばらと
歩いているつもりだったが

 ....
金が全てとお前は鳴くが



















銭を呉れろとあの娘も啼くが



 ....
悲鳴の在り方を、お前は、事細かに説明する、無意味だ、喋る価値もないようなものだ、俺はそんなものに興味はない、お前のそんな話を聞いていても仕方がない、けれどお前は喋り続ける、何かにとり憑かれたみたい .... 激しい濁流と錆びた鉄橋はゆきずりの光景でしかない

ビニ傘で行く手をさえぎる横暴なエスコートがわたしと雨粒を斜めに切断する


無限を接写する賭博者たちは必ず破綻した

二度目に犯した過 ....
二〇一七年十月一日 「蝶。」


それは偶然ではない。
偶然ならば
あらゆる偶然が
ぼくのなかにあるのだから。


二〇一七年十月二日 「「わたしの蝶。」と、きみは言う。」
 ....
{引用=忍路・蘭島}
翡翠と書いてカワセミと読む
そんな宝石が飛び去る刹那の後姿を
有難い気持ちで見送った

3500年前の環状列石は
見かけも手触りもありふれた石
そりゃあそうだろう
 ....
夕焼け 遠い空の向こうに 小さなニュースが消えていく

戦争について語る夕刊紙 読まないまま 駅を降りて
選挙の演説をしている人たち 何も聞かないまま 通りすぎて
駅前のロータリー バス停 ....
ゼッケンさんの自由詩おすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
詩の日めくり_二〇二二年七月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-11-21
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詩の日めくり_二〇二一年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-9-19
はじまりはいつもびぎん- 妻咲邦香自由詩422-9-18
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特等席- 凪目自由詩122-5-13
断層の誕生- ホロウ・ ...自由詩3*22-5-5
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馬鹿さ加減- ホロウ・ ...自由詩1*22-4-8
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郊外- 末下りょ ...自由詩7*21-9-29
詩の日めくり_二〇一七年十月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*21-9-20
玉手箱- ただのみ ...自由詩7*21-9-4
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