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猫出せば秋の光の入りけり
鰯雲風に吹かれて空の旅
夜明け前流れ星を待っている
ひたひたと涙落つるる時雨かな
たそがれてあなたを想う空の色
星屑や宝石箱から零れ落ち
さようなら夕 ....
夕立や子猫の腐る竹林
重き夜や夏に狂うて血のちぎり
うたも絵も美しくあれ夏の闇
病んでなほざくろの花は輝けり
筆先に落つる泪や花ざくろ
しづけさやプールに沈む我がいのち
....
短夜や障子に当たる虫の音
五月雨に降り籠めらるる小鴨かな
雨音も消ゆるやうなり花菖蒲
あぢさゐの花の重さや長き雨
梅雨の野を濡れて行きたし泣きながら
我は泣く汝は血を吐け ....
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